町田女子高生殺害を報道する週刊文春を買わないで済ませよう。
想定されたことだが、週刊文春11月24日号には広告を見る限り犯罪被害者のプライバシー情報がいろいろ書かれているようだ。犯罪で殺された人については本人が抗議できないのをいいことに書きたい放題というのが現状だ。古くは「東電OL殺人事件」などがそうだ。メディアの自主規制に任せていてはらちがあかない。立法化によって犯罪被害者個人情報保護を図る必要があると思う。そんなことで週刊文春は書評欄の質が高いので読みたいところだが、今回は「不買」!としたい。最近を読んだ。この中に、全米犯罪被害者センター(NCVC: The National Center for Victims of Crime, Washington,DC)の「被害者がしていいこと」というリストが掲載されている。もともとは「被害者が持つべき権利」というリストだったが、2004年12月の改定でタイトルが変わった。宮澤祐介氏の翻訳を掲載する:1 取材依頼に対して「イヤです」と断ること2 外部との間に入ってくれる人を選ぶこと3 取材の時間や場所を選ぶこと4 取材の際、特定のジャーナリストを選ぶこと5 嫌なジャーナリストの取材を断ること6 過去に取材を受けていても、場合によっては断ること7 取材を受ける代わりに、別の人を通じて書面を発表すること8 取材から子どもを守ること9 嫌な気持ちになる質問や関係ない質問に答えないこと10 大勢のジャーナリストから一度に取材を受ける記者会見のような雰囲気 を避け、個々に対応すること11 間違った報道があったときに訂正を求めること12 イヤな写真や映像が出版されたり放送されたりすることがないように頼むこと13 テレビのインタビューはぼかした映像で、新聞のインタビューは写真撮影なしで、話すこと14 被害について、完全に被害者の立場から話をすること15 事件の裁判中にはジャーナリストからの質問に答えなくてもよいこと16 取材をするジャーナリストに公式な苦情を申し立てること17 周りの人たちにそっとしておいてもらい、一人の人間として悲しむこと18 被害者が住む地域で、活字・テレビ・ラジオ・インターネットなどのメ ディアに対して、メディアと被害者についての研修を提案すること