1970年代生親も、1960年代生親の延長線上の存在であり、昔は荒れることがなかったような地域で校内暴力が突発する事態の中で育っています。1960年代生世代がそこそこのめぐまれない環境による事情があって荒れていたのに対し、環境的にはめぐまれている普通の子供が荒れだしたのも特徴的です。同時に、学校側が校内暴力沈静化のために管理強化をしたため、いじめが多発する時代を経験してきています。1960年代生親ほどの派手さはないものの、陰湿化したやり口は、目を背けたくなります。
1980年代生、1990年代生(1991年生まれがもう中学3年生です)、と、中学校が校内暴力頻発期ほどひどく事態を深刻化させない状況を作ってきたからまだなんとか持ちこたえていると言うのが現状だと思います。ここで、勘違いしてはいけないのは、校内暴力がおさまったからといって子供の質が上がったわけではないと思います。「我慢ができず、自分勝手」という意味では、1960年代生まれよりも1970年代以降生まれの方が子供の質は落ちてきています。そして、ずっと下り坂が続いて現在に至っていると言うことです。そういう流れの中で中学校に比べて対策が遅れた小学校が1990年代になって崩れ始めたのではないか、という見方を私はしています。
さて・・・。脱線が続き、なかなか前に進みません。そろそろ1960年代生親編入ります。1970・1980年代生親も含めて、1960年代以降に生まれた親として、一まとめに書いていこうと思いますので、件名は「現代子育て事情」に変更します。1980年に一気に中学校が崩れて、どんどん酷くなっていくという意味では、1970年代生親は、同じような気質をスケールアップして持っています。ここからは、具体的なケースを取り上げながら進めたいと思います。
現在の親について書くことには私も現在の現場にいるものとしての責任がありますので、なるべく、各ケースで「では、学校(教師)は、親は、どうしたらいいのか」=対処法を書くようにしたいと思います。