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カテゴリ:保護者問題(親問題)
「叱ってみて」いるだけで、「叱り切れ」ていない。そんな保護者が増えてきています。 【事例】 3年生のイサム君。ゲームはやり放題、ケーブルテレビのアニメ等もみまくっているようです。明らかにゲームのやりすぎで授業中は居眠り、社交性に乏しく友達とは話をせず、たまに友達としゃべるときはゲームとテレビの話のみ。我慢ができず、友達からちょっかいをかけられると、すぐにパニックを起こし、最後はぶち切れて暴れまくる。 心配なイサム君の保護者に懇談会で 「イサム君、ずっとゲームをしていて、昨日も12時過ぎまで見ていたと言っています。寝不足になっているみたいなのですけれど。まだ3年生ですから、10時には寝るようにしてあげてくれませんか。」 と、話すと、 「子供には1日2時間までと言っているんですがねぇ。」(叱ってみているだけ) と、困った顔で答えられる母保護者がいます。確かに、子供には言っているようですし、時々は物凄い剣幕で怒鳴り散らすこともあるようです。 しかし、結果的には子供のやることは直っていない。それではダメなのです。 ・ 子供部屋を作り、そこにTVとゲームを置いていて、子供部屋に保護者が足を踏み入れないでいる。 ・携帯ゲームも買い与えて、いつでもどこでもゲームができる状態を作っている。 そんな条件をそのままにしておいて、テレビをやめさせようというのは、無理です。断固とした態度と措置でやめさせてください。怒鳴り散らしても、いくらでも逃げ道を作っておいたのでは、すぐに元に戻ってしまいます。 このような、「言っているのですがねぇ。」「しかっているのですけどねぇ」という保護者のメンタリティーが実に問題であるように思っています。 「言った」「しかった」「怒鳴った」で自分の責任を果たしたような気になっているようです。 「テレビを見させておけば、ゲームをさせておけば、子供と関わる面倒な時間がなくなって楽」という心理も働いているのではないかと思います。 【対処】 まず、口で正論を言えば子供には伝わる、「言った」「しかった」「怒鳴った」ら、自分の責任は果たせていると思ってしまっていることに気づくことです。子供に変化がないという事実に目を向けるべきです。そこから発想を転換しなければいけません。病識をもつ、ということです。 断固として、ゲームやテレビを自由に「させない・見せない」という状況・結果を作らなければなりません。 物事全てに対して、断固とした指導をしなければならないとは思いません。時々は見逃すことや泳がせることや、失敗をさせること、も大事だと思います。しかし、要所要所では、絶対にひいてはいけません。約束事を作ってください。実力行使をしてください。叱るなら、叱り切ります。 ・携帯ゲームなら、「夕食後は玄関の下駄箱の上に置いて、やらない」等、ハードやソフトを保護者の管理下に置く。 ・勉強した時間だけゲームができるというルール。 ・「○時」以降は絶対にしない。 ・子供部屋からゲームやTV(モニター)・パソコンを撤収する。 ・本当にゲームをやめさせたいなら、約束をきちんとする。約束が守られなければ、ゲームを取り上げるなり、新しいソフトを買い与えない等の最終的な約束を必ず作っておく。 本気でやめさせるつもりであれば、これくらいのことは、必須だと思います。 最後に、orbitsさん、namiママさんのブログで、今日のエントリーにけっこう関連があることが書かれていましたので、リンクをしておきます。
「育てたように、子は育つ」 覚悟なく育てれば、覚悟なく育てたような子供が育ちます。・・・書いていて、目が痛い(教師として、親として)ですが・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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