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カテゴリ:保護者問題(親問題)
叱りきれていない、別の例です。大人は、ついつい脅しで「罰」を設定します。罰は、下手に設定すると、まずいパターンにはまります。ご注意を。 【事例】 いつまでもテレビを見ている子供に、 「テレビは2時間まで。それを超えた日には夕食抜きです」 と言っておいて、テレビを3時間見続けているのに、実際に夕食抜きを実行しないと、子供には、 「はーん、ただの脅しのポーズなのか。そんなに真剣にテレビを見てはいけないとは思っていないのだな」 というようにメッセージが伝わってしまうのです。罰が実行されないわけですから、子供は次の約束も、守らず、なし崩しパターンに持っていこうとします。そこでまた、見くびられてしまって、罰が実行できない・・・・・・ 【対処】 約束をするのであれば、約束を守らなかったらどうするのかをはっきりしておきましょう。罰の内容が子供に分かっていなければなりません。そうでないと「ただの脅し」でしかなくなり、子供はどんどん約束を守ることができなくなってしまいます。そんなことでは、大人になってからまともな社会生活を営むことができるわけがありません。何も、そんなに具体的でなくても、「○○したら怒るよ。」といったのであれば、本当に○○したときに、それ相応の厳しさで対処すればいいと思います。 もしも、どうしても守らせたいポイントとなる約束であるならば、きちんと具体的な罰を設定しておけばよいと思います。 そして、罰を提示したのであれば、きちんと罰を与えてください。 叱りきれないで罰を与え損なうのであれば、罰を設定しないほうがましです。 ------- どんなことでも、こどもと約束をして約束を違反した場合は厳格な処分をすればいいかと言うと、そうではありません。いわゆるゼロ・トレランス方式(寛容なしの対応:細部にわたり罰則を定め、違反した場合は速やかに例外なく厳密に罰を与える)をいつもいつも適用するより家族の場合はある程度の「折れ合い」が必要な場合もあります。 私は、子供に対して、規則を提示したり、約束を交わしたりするときには、3段階ぐらいで考えています。
便宜上、3段階レベルで表しましたが、レベル2.6とかもあるわけで(笑)、かなりの曖昧さを残しています。いちいちそれぞれの規則・約束にレベルをつけているわけでもありません。こういう曖昧さを残すことは必要です。杓子定規にならず、場面や相手に応じて「折れ合い」ながら、規則・約束のレベルを変え、対処の仕方を変えていくことは大切です。 ところが、何度も書きますが、この曖昧さゆえに、知らず知らずのうちに全体的にレベルが低い方へと「流され」るのが、教育です。 だからこそ、「流され」ないでここはきちんと守らせるというポイントをしっかりと意識して、抑えておかなくてはならないし、守れなかったときの対処もはっきりと決めて、実施しきる必要があるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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