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カテゴリ:保護者問題(親問題)
間違った叱り方です。 【事例】 これは、よく引き合いに出される例えです。 電車で騒いでいるときに、 「そんなに騒いでいたら、あのおじさんに怒られるよ!」 という叱り方をする保護者がいます。叱ってくれるだけましな保護者かもしれませんが(苦笑)、責任転嫁、責任放棄です。 この「おじさんが・・・」叱り方は、裏を返せば、 「あのおじさんがいない電車では騒いでもいいんだ」 というメッセージになってしまうわけです。 つまり子供は、「悪いこと」だから騒いではいけない、という判断ではなく、「誰か怖い人がいれば」騒いではいけない、という半ば「損得勘定」を身につけてしまうことになりかねません。 それに加えて、親の「自分で叱るのは損」という責任放棄のメッセージも加わってしまうのです。 人を叱ることはしんどいことです。叱ると逆恨みされる事があります。 「エラそうに言っているけど・・・」と反撃され、叱っている人の日常の姿勢が問われることになりかねません。また、叱ることによって、叱ったかぎりは、相手に対して責任を負わないと、いけません。あとあとのフォローもしんどいことです。保護者は「叱る」ことから生じる面倒くささから逃れようとしています。いろんな場面で逃げようとしています。 面倒くさいという「不快」から逃れ、刹那的な「得」や「楽」や「快」を取ってしまうのです。または、自分が主体になって叱り切る自信がないのです。これについては先ほどのエントリーでも取り上げましたように、「子供との友達関係を損ないたくない」という心理です。 【対処】 「電車の中で騒いだら、人に迷惑がかかるよ。」 で、十分でしょう。日頃から、この一言で子供が言う事を聞くようにしておいてください。 「世間様にご迷惑をおかけしてはいけない」 という心情を育ててください。あー、「世間様」なんて死語かもしれませんね。
------------------ 「先生、うちの子ぜんぜん言う事聞かないので、早く起きるように言ってください。」 という類のサービスを、真顔でお願いをされることがあります。 「前の担任がしてくれてましたので先生も、モーニングコールをしてくだいませんか」 と、お願いされることもあるそうです(私は頼まれたことはありませんが、)。 学校にはそこまで家庭に介入する余裕はありません(苦笑)。子育てはたいへんですが、保護者が「叱る」主体にならなければ、あなたのお子さんはどんどん劣化の道をたどります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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