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カテゴリ:保護者問題(親問題)
某大手CDショップで、拓郎とユーミンの新譜が並んで平積みされていました。ちょっと感慨深い組み合わせです。63歳でオリジナルアルバムがトップ10入りをするなんて記録(午前中に・・・)は、ユーミンか小田和正ぐらいしか塗りかえれそうにないかも・・・ミスチルやドリカムやBzだって、あと20年かかります。20年後にオリジナルアルバムなんてあるのかどうかさえ分からないような状況です。 この二人、相容れないような気がする人も多いと思いますが、拓郎の75年つま恋野外コンサートには、ユーミンもピアノで参加していて、けっこうラブラブムードもあったようです。本人たちも、「私たち、結婚していたかもしれない」と対談で語っていました。実現していたら、どんだけ濃い夫婦やねん。(現実ユーミンは75年つま恋でキーボードを担当していた松任谷正隆と結婚) 二人とも、戦後世代の新しいライフスタイルを引っ張ってきたという意味では、ブルドーザー的な役割を果たしてきました。 拓郎は旧世代社会のしがらみを壊し、逃れてきたのだろうし、ユーミンはおしゃれな都会的センスを提示してきました。 2人は多くのフォロアーを生み出したし、たくさんの若者がまたそれに影響を受け、便乗しました。私も乗っかったうちの1人だと思います。 (まあ、実際はもっと複雑な「思い」や「いきさつ」の中で作品は作られてきたわけで、そんな単純な図式で語ることはできないとは思います。すべてが拓郎とユーミンが「影響」を仕組んだわけでもないだろうし、時代の流れだった部分もあるでしょう。) 他人から束縛されず、自由に生きる。そんなライフスタイルが広がっていったことはすばらしいと思います。しかし、一方では、コミュニティーが「生き残る」ために機能していた暑苦しい人間関係は薄れていき、結果的にコミュニティーは弱体化してしまいました。 戦後間もなくはまだ、コミュニティーは「結婚」を結束を保つための制度(見合いやいいなずけ)としていたようです。こんなのは今の時代から見るととてつもなく窮屈な話です。 そんな窮屈さに反発するように「恋愛の自由」が謳歌され、その旗印の下では、コミュニティーどころか家庭さえ崩壊(不倫→離婚)の危機にさらされてしまっています。 どうなんだろう?どうだったんだろう? ユーミンはソングス(NHK)に出演して、中学生の卒業式に参加、歌い継がれる「やさしさにつつまれたなら」に涙を流していました。NEWアルバムの中の「夜空でつながっている」等では、人の孤独について言及しています。 拓郎も「求めすぎずに」といったことを歌にしています。 どうなんだろう?どうだったんだろう? ---------------------------------------- 忌野清志郎さんが亡くなられました。 彼も壊し屋でしたが、過激でありながらも、弱者の立ち位置から書かれた曲には励まされてきました。 「夜の散歩をしないかね 」、すばらしい作品でした。ご冥福をお祈りします。
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