クグロフは、型の模様がはっきり出るので大好きな
焼き菓子です。
大きくわけて
イーストを使ったパンのような味わいのものと、
バターケーキと同じ作り方のものと二通りあります。
この日焼いたのは、バターケーキのタイプ。
ドライいちじくを中にたっぷり入れています。
いちじくクグロフ
切り分けて袋詰めします。
VICTORINOX ウエーブナイフ 刃渡り300mm
↑
何度もおすすめしていますが、この
ヴィクトリノックスのナイフは本当によく切れるので愛用の品です♪
いちじくクグロフ
カットするとこんな感じ
断面にまんべんなく
いちじくが散らばっているとよいのですが。
焼き菓子袋詰め
今回はバザー用に、
メイプルのフィナンシェ、お抹茶のフィナンシェ、いちじくのクグロフと3種類作りました。
以前は5個入りの袋詰めをしていましたが、こういう時代でしたら数を減らしてお値段も下がっている方が買いやすいかと思い、1袋3個入りに。
バザー用ラッピング できあがり
喜んでいただけるといいな~。
※ おかげさまで完売しました
[ クグロフについて ]
クグロフの歴史はとても古く、調べれば調べるほどその発祥をつきとめるのは難しい!
『
ハプスブルク プリンセスの宮廷菓子』の著者・関田氏によれば、クグロフ型はオーストリアの
古代ローマ遺跡からも発掘されているとのこと。
ローマ時代の型は現代のものに比べ、高さが抑えられています。
昔の
クグロフは
ビール酵母を使って焼かれていたため、フランスでは
クグロフ(Kouglof)はビール酵母の原料の産地
アルザス地方が発祥とされています。
アルザスのクグロフはイーストを使い、中に
レーズン、型の底(上になる部分)には
アーモンド、仕上げに
粉糖をふりかけるのが一般的。
お菓子というよりは、パンと呼んだほうが似合います。
『
マイスターのウィーン菓子』の中で著者・八木氏は、
グーゲルフプフ(Gugelhupf)発祥の地を
ボヘミア地方としています。
ウィーンのグーゲルフプフは、普通イーストを使わずにバターケーキのような製法で、お菓子のような味わい。
(ただし、
ウィーンにもイースト入りの作り方は存在しますので、ちょっと混乱しますね)
イースト入り、なしとも、どちらが本物・偽者ということではなく、両方ともその土地に根付いた歴史のあるものと考えた方がよいでしょう。
マンデルグーゲルフプフ(アーモンドのクグロフ)や
マルモアグーゲルフプフ(マーブルクグロフ)などウィーンに伝統的に伝わるものの他、色々な種類のクグロフが作られています。
現代では
クグロフ型で焼いてあれば何でもクグロフと呼んでいますね。
実際に、いつどの地で作られていったのか、その伝播を調べていくだけで一冊の本になってしまいそう~。(面白そうですが、膨大なデータが必要
)
そして、この
クグロフは、ルイ15世妃マリー・レクザンスカの父でポーランドの美食王
スタニスラス・レクチンスキーが非常に好んでよく食べたことでも有名です。
さらに、ウィーンからフランスに嫁いだ悲劇の王妃
マリー・アントワネットが愛したお菓子として、18世紀フランスで大流行したことがよく知られています。
私が初めて
クグロフのことを知ったのは、今田美奈子先生の著書『貴婦人が愛したお菓子』を読んだ時。
王妃が愛したお菓子というのにずいぶん素朴な形だわ、と思ったものです。
(今は華やかなデコレーションよりも、こうしたスッキリと整った焼き菓子の美しさに強く心ひかれます~~~。)
ハプスブルクプリンセスの宮廷菓子 マイスターのウィーン菓子
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