カテゴリ:手作りお菓子
1月6日のお菓子はガレット・デ・ロワ。
キリスト降誕が公に知らされた日(公現節・エピファニー Epiphanie)に食べられるお菓子として有名で、最近日本でもよく見かけるようになってきましたね。 フィユタージュ(折パイ)生地の中にクレームダマンド(アーモンドクリーム)を入れて焼き上げます。 パイ生地は作るのに時間がかかるのでついつい敬遠してしまうのですが、今日は作るぞ~!と気合を入れて自分で焼いてみました☆ 2009年1月6日 ガレット・デ・ロワ Galette des Rois φ24cm 周りにお菓子の形のフェーヴを置いて 模様につけた線のカーブが甘いのが気になりますが、サクッとハラハラッとした食感で、まぁまぁの出来 生地はデトランプの通常の製法で作りました。寝かせる時間が足りなかった! 公現節とは、クリスマスから数えて12日目。 キリストの誕生を祝福するために、贈り物を持った東方の三博士(三人の王様とも言われる)が星に導かれベツレヘムに着いたこの日を、キリストの誕生が公にされた日としています。 (本来は、クリスマスツリーなどの飾りを片付けるのはこの日) その1月6日に食べられる伝統菓子ガレット・デ・ロワの中には、陶器製で“そら豆”という意味のフェーヴ(feve)が一つ入っています。 切り分けて食べる時にそれが当たった人は、一日「王様」(roi)として過ごし、一年間その幸運は続くとされています。 本来は1月6日ですが、日曜日の方が人が集まりやすいためか、最近では1月6日のすぐ後の日曜日をこの日としているようです。 そら豆を使って誰かを選出するという方法の起源は古代ローマ時代に遡ります。 また、「フェーヴをパンやお菓子の中に隠し、切り分けて当たった人が教会の後継者になる」のは中世の頃から行われていました。 それが形を変え、公現節のお菓子にも使われるようになっていきました。 ガレット・デ・ロワ 中はアーモンドクリームで作りました クリームはフランジパーヌ(カスタードクリームにアーモンドクリームをあわせたもの)のこともあり、また最近ではピスタチオやチョコレートにするなどアレンジしたものも出てきています。 決まり事としては「パイ生地を高く浮かせないこと」。ガレット・デ・ロワに求められるのは、ピティビエと違って背を高く焼き上げないことです。 1月6日に食べるのが起源ですが、パン屋さんやお菓子屋さんではクリスマスのビュッシュ・ド・ノエルが姿を消すのと同時に店頭に並びはじめ、1月いっぱいは売られています。 大勢で集まるパーティー向きのお菓子ですね。 それでは、ガレットとは何でしょう? ガレットとクレープの違い のページにまとめてありますので、ご覧下さいね。 これまでご紹介していたパイ生地のガレット・デ・ロワの他に、ブリオッシュ生地を王冠型に焼くタイプもあります。 前者は主にパリを含むフランス北部で、後者は南部で作られます。 その写真も↑「ガレットとクレープの違い」の記事に載せていますので見比べてみて下さい☆ また、参考として クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ HPおよび2007年の講習会風景の記事もあります。 私のお気に入りフェーヴの一つ ジャンヌ・ダルクやアレクサンダー大王、リチャード獅子親王、シャルルマーニュ(カール大帝)、クローヴィス1世など歴史上の人物シリーズ 最近ではこのフェーヴをコレクションとして蒐集する人も増えているようです。 お菓子の形や人間の形、パン、鳥、魚、犬、時計、ティーポット、車…ありとあらゆる種類のものがフェーヴのモチーフとして使われています。 また、クリストフルなど、ブランド独自のオリジナルのフェーヴも作られたりしています。 ガレット・デ・ロワを囲んで、大勢でパーティーを開きたいですね☆ ↓2009年1月 新刊 一冊丸ごとガレット・デ・ロワの本が出ました 著者:全美乃 『王様のお菓子 ガレット・デ・ロワ GALETTE DES ROIS』 一月はガレット・デ・ロワで楽しもう!と思われたら ↓を押して応援して下さい☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ベルギー・フランス 夏のショコラとお菓子の旅 2008 2日目 もくじ ガレットのお菓子日記 Home 食べログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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