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闘魂 サバイバル生活者のブログ

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本屋にジョセフ・E. スティグリッツ の単行本が並べられていた。潮目は変わったということだろう。フリードマンの単行本が目立たぬようにそっと置かれていたので、まだまだ安心はできないが…。新刊「世界を不幸にするアメリカの戦争経済」も面白そうだが、小泉政治の最盛期に書かれた「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」も読んでおきたい。参考までに06年刊「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」の読者評を引用しておく。以上は、単行本なので図書館で借りよう。新書では、光文社新書から「スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考」というのが出ている。それにしてもみんなよう読んでるわ。日本という国は、国民の識字率はまだまだ高いし、アンテナの感度もいい。この国の命運は、いままさに日本人ひとりひとりにかかっている。そうやすやすと植民地にならんことを示さねば。政界・官界・学界・メディア等支配層は相変わらずだめだけどね。既存のメディアだけではなく、せっかくネットがあるのだから、これを活かさない手はない。忌まわしい経済財政諮問会議がテレビで取り上げられるのを見るにつけ、そう思うのだ。

ジョセフ・E. スティグリッツ「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」

10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 著者は、ノーベル賞受賞者にして世界銀行上級副総裁まで務めた著名な経済学者です。本書は、IMF・世界銀行など国際金融秩序の安定を図るべき機関に対して、身内とも言うべき著者が歯に衣せぬ批判をしたことで大きな反響を呼んだ本です。
 著者は、IMF・世銀が主に途上国の経済危機に際して当該国に対して行う施策が、的外れで国際金融秩序の安定という本来目的と外れた方向にしか作用していないことに警鐘を鳴らします。すなわち、当事国の雇用や景気に配慮しない市場化一辺倒の政策を押し付けがちなこと、例えば'98のアジア金融危機の際にはそれらの政策を拳々服膺しなかった国(韓国)ほど回復が早く、受容してしまった国(インドネシア)ほど傷が深くなってしまったことをあからさまに描き出します。
 このようにこれらの国際機関がおかしくなってしまった原因として、著者は、これらの機関の幹部を構成するエリート達が、ワシントン(財務省等政府機関)-ニューヨーク(大手金融機関)という狭い世界でキャリアを形成していった結果、自分達の権益やイデオロギーにのみ従順な了見の狭さしか持ち合わせていないことに求めます。さらに一国の議会や行政機関と異なり、民主的基盤を持たない国際機関は、これらエリート達に他者に配慮することなく権限を振るえる環境を提供してしまうことを指摘しています。
 選挙などの民主的洗礼にさらされることなく、他者には過酷な要求をしながら、自らは権限の大きさに比例した責任は決して引き受けようとはしない独善的なエリート達―。本書の解説をしておられるリチャード・クー氏は「日本の財務省を思い出す」として決して日本も無縁ではないことを力説していますが、皆さんはどのような機関を思い出されるでしょうか。私は日本銀行を思い浮かべましたが。

10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 著名な経済学者で世界銀行の上級副総裁を務めたスティグリッツが、IMF(国際通貨基金)の構造調整政策を強く批判した書。
 IMFは、グローバリゼーションの名のもとに、途上国それぞれの経済社会の実態を見つめようともせずに、緊縮財政、市場開放、民営化を強要した。途上国政府はIMFの指示に疑問を持ちつつも、あるいは誤りであることを承知しつつも、資金援助を失うことが恐いためにそれに従った。その結果途上国が経験した痛みは必要なレベルをはるかに超えていた。
 その一方で、IMF自身は秘密主義で自己矛盾に満ちた存在だ。そもそもIMFは、第2次大戦後、市場はしばしば有効に機能しないとする信念の下に設立されたはずなのに、いまでは市場至上主義者になってしまった。
 そのIMFは何故か為替相場だけには大規模に介入する。しかし、介入による相場維持は投機家を設けさせるだけである。
 IMFのイデオロギーは、ウォールストリートの金融界の利益と一致しているとの指摘が妙に説得的である。

17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

この本のもっとも大事な主張を一言でいうと、IMFがすすめたグローバリズム、たとえば発展途上国に対する資本市場の自由化などが世界各国を破滅に導いてしまったということである。それに対して著者はケインジアン的(ケインズの理論を知っているわけではないが、この本の記述から十分読み取れるだろう)な立場から漸進主義的なグローバリズムを遂行することを主張する。そして、IMFの言うことを聞かないでそのような政策を採用した中国などが経済がよくなっていることを力説する。ところで、読みすすめていくと、どこか今の日本に似ているなと思ったが、解説を読んで合点がいった。やはりこの本は急激な構造改革・規制緩和を進める小泉改革の批判としても読めるのだ。以上のように、国内外の経済を考えるのにいい本であり、それなりの説得力があるので、星5つとする。

6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

クリントン政権の経済諮問委員会(CEA)及び世界銀行副総裁として、1990年代後半の世界経済問題(旧共産主義国の市場経済への移行、東アジア通貨危機等)に実務面で関わった著者は、経済学の教科書も執筆している著名な経済学者である。その事実が、本書における批判を深みのあるものにしている。著者は、米国財務省及びIMFが金科玉条とする「ワシントン・コンセンサス」(インフレ抑制、均衡財政、自由化、民営化を推進する徹底的な自由市場主義)が、東アジア通貨危機を悪化させ、またロシア等の自由市場経済への移行を困難なものにしたのかを現場での経験及び経済的なロジックを使って分かりやすく説明する。本書は非常に説得力がある。それだけに、批判の対象となっているIMF・米財務省側の言い分も(あるのであれば)聞いてみたいものである。

7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 現在、世界で進行中のグローバリゼーションとはアメリカ式の経済システムを世界標準として導入することであり、その推進役はWTO(世界貿易機関)、IMF(国際通貨基金)、世界銀行などの世界経済の安定と発展途上国の援助を使命とする国際機関です。しかし、実際にはこれらの組織が導入した援助プログラムにより東アジア、ロシア、東欧、アルゼンチン、アフリカ諸国はさらに経済的な困窮度合いを増してしまいました。この原因は国際機関がもつ歪んだ信念、アメリカ方式を押し付けることで利益を得る団体といった大国の二枚目の舌、すなわちダブル・スタンダードにあると筆者は指摘します。
 筆者のスティグリッツは2001年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカきっての経済学者であり、1993年からクリントン政権の大統領経済諮問委員会、同会委員長を務め、世界銀行の上級副総裁兼チーフ・エコノミストを務めました。学問と政治と経済の現場を入れ替わりながら現実に機能する学問を築き挙げる姿勢がアメリカの研究教育機関のダイナミクスです。そのため本書も現場の重大な問題を指摘・批判し、考察すると同時に非常に整理が行き届き、読みやすい内容に仕上がっています。読みやすさの点では訳も極めてよいと思います。内容は開発経済やマクロ経済の知識があればさらに深い知見を得られるでしょうが、それらを専門としなくても十分に読い勧められます。

15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 「世界を不幸にしたグローバリズム」とは、実はIMFが途上国に硬直した政策ー「緊縮財政」「民営化」を何が何でも推し進めるーを押し付け、その政策が失敗に帰しているところがそもそもの元凶なのだ、というのが本書の主張。特に市場メカニズムがまだ不十分な経済システム下では「政府の役割」が大切であり、IMF路線はそれらを全く看過していると喝破。
 またそうした路線を押し付けるIMF自体も、内部からの批判に答えなかったり情報のディスク・ロージャーが全く不十分であるなどの硬直した組織であることにも批判を加えている。著者自身が経済学の「情報の非対称性」の大家であるだけに説得力があるように思える。

 現在の日本では、不況下で適切なマクロ経済政策に失敗している中央銀行、過去のバブ??期~その崩壊から失われた10年まで~金融政策の失敗に関して未だにアカウンタビリティーが欠如していたり、不況下の総需要不足の状況で構造改革を進めようとする(その実「改革なくして成長なし」を連呼するのみで具体案皆無だったりする)現状という、不適切な経済政策と結果責任を問われない組織の硬直した経済政策運営が行われている有様だが、本書ののIMF批判は日本にも当てはまりそうな気がする。

25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 本書では、実際に発展途上国のために行動を起こしてきた著者が、グローバリズムの経済的な担い手であるIMFを経済学的視点から批判している。
 98年のアジア通貨危機、ソビエト連邦崩壊後の共産主義国の資本主義社会への移行の失敗など数々の事例を経済学的に分析し、IMFがそれらの国家に押付けた政策が逆効果であり、経済学的にも間違っていることを本書では次々と明らかにする。

 にもかかわらず、根本的に彼とIMFとの間にある本質的な違いは、経済学的な立場の違い(ケインジアンとマネタリズム)の違いではない。
 ここにあるのは、経済政策の、そして経済活動の「目的」の違いである。「経済とは何か」という問題に対する、姿勢の違いである。

 経済政策の目的を貧困の絶滅と発展途上国の発展??願う彼と、市場主義を絶対的に信奉して金融界の利益のみを考えているIMFの違いが根本的にあることが、本書では明かされている。

 しかも、彼は邦訳タイトルから想像されかねない「反グローバリズム」主義者では決してない。世界を幸福にするグローバリズムの在り方を模索する姿がそこにはある。峻厳な「真の」経済学者の姿がここにある。

8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 IMFの大勢を占めている市場万能主義ないし市場至上主義が、理論を現実に押し付けているという現状を辛辣に批判している。著者スティグリッツ本人の情報の非対称性というロジックが、必ずしも本書に活かされているとは言い難いものの、著名な経済学者による国際機関に対する批判は、注目に値する。
 本書に反論を呈する形で書かれた、白井早由里『メガバンク危機とIMF経済政策』角川書店、2002年、もあわせて読むと、より深い理解が得られることと思う。





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Last updated  May 24, 2008 02:04:22 PM
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