『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』★kent's MOVIE REVIEW 【PART.11】
本日の先行上映会で早速見てきました。今日は実家の方の映画館だったので、家にいたハリポタマニアの弟(高校3年)も連れていきました。でも、やはり、さすがにハリポタ!上映時間の30分ぐらい前に着いたのに、買えたのは、前から5列目・・・しかも一番デカイスクリーンの前だったんで、画面を見上げる形になり、かなり疲れました。おまけに人がすし詰め状態だったんで、暑いし、うるさいし、環境は最悪でした。ということで、この映画の評価は、前回の<デイ・アフター・トゥモロー>の時と同様、普通より評価が下がってると思います。まだ公開前なので、内容に関することや詳しいことは書きません。ただ、まずは一番のポイントは今回より監督が変わったということ。前回まで監督だったクリス・コロンバスは<ホーム・アローン>等に代表される、いわゆる子供向けの映画を撮るイメージが強い監督でした。しかし今回の監督は、実はよく知らないんだけど、メキシコ出身で、いわゆる青春映画を得意とする人だとか・・・。この人選は間違ってなかったと思います。作風はこれまでとはガラリと変わって、終始ダークな世界観でした。でも、それは子供から大人へと成長していく過程で、ハリーの心の葛藤と内面的な成長を描くというコンセプトと非常によくあっていてよかったと思います。いつまでも子供向け映画じゃ、観客も飽きてくると思うし・・・。だから、シリーズ開始当初から心配されていた、ハリー役のラドクリフ君が成長しているという点は、特に気にはならず、むしろ自然なかんじでした。そして今回も、続々と新キャラクターやモンスター、魔法のアイテムなどが登場し、原作ファンも満足させてくれる程、映像はよかったです。ただ、物語の中心が、ハリーの過去と現在に重点をおかれていて(主人公だから当たり前だけど)、他のキャラの見せ場がこれまで以上に少なかった気がします。特に目立っていたのは、ハリーのよきパートナーであった、ハーマイオニーぐらいでしょうか。あとひとつ気になったのが、ハリーのライバル、ドラコ・マルフォイの部下2人なんですが、今作の最初のシーンでは、これまでと同じ、あの2人だったんだけど、なぜかそのうちの1人が、途中から別の人に代わってました・・・。あの曙似の太めの少年に何があったのか?気になって映画に集中できませんでした。あと代わったと言えば、ダンブルドア校長役の人も・・・やはりイメージが違いましたね。最初からこの人だったら気にはならないけど、これまでの人があの人だっただけに違和感が・・・校長はハリー達に見方してくれる重要な役どころだから・・・。本当に惜しい人を亡くしたものだと思いました。そして、最後に、これは前回も感じたことですが、やはりあの原作と比較すると、省略しすぎです。上映時間は2時間30分だったけど、<ロード・オブ・ザ・リング>の例もあることだし、せめて3時間、もしくは3時間30分にしてもいいのでは?と思います。ちなみに原作の第4作目は、単純にページ数だけ見ても、これまでの倍あります。もしかしたら、次回からは分割されるのかもしれませんね。・・・というかそうであって欲しいです。もはやあの壮大な物語を2時間30分の枠に無理に収めることは不可能だと思います。今回は前作以上に、この映画の時間枠の限界を感じました。原作<アズカバンの囚人>は個人的にはシリーズ中、一番好きな作品だっです、それだけにかなり期待尾して、わざわざ初日に見に行ったのに・・・残念でした。最後に、エンドロール直前のハリーの顔が面白かったです。そしてエンドロールもちょっと趣向をこらした、これまでとは一味違ったかんじでした。しかし、長い!前作ではエンドロールの後に、おまけ映像があったから、今回もあるのかなと思って、どんどん人が席を立つ中で、「この人たちは何も知らずに途中で帰ってバカだな~」と思って、我慢して見てたら、結局最後に何もありませんでした。バカなのは自分たちの方でした。そして帰りの車の中で、弟とハリポタについてかなりマニアックな会話を交わしながら無事帰宅しました。弟は原作を2、3回読んでいるだけに、本当に詳しい!おかげでわからなかったことや気になった疑問点など、すべてに答えてくれて、すっきりしました。さすが!【この作品の自己満足度】★★★★★★★☆☆☆/7点【この作品の弟の満足度】★★★★★★★☆☆☆+/6.5点