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テーマ:小学校英語(20)
カテゴリ:小学校英語活動
最後のセッションはシンポジウム。 「小学校英語活動をいかに展開するかー必修化に伴う諸課題を踏まえて』 提案者として、文科省教科調査官 直山木綿子さん、 京都教育大学の泉 惠美子先生と東京国際大学の新里眞男先生。 コーディネーターは前近畿大学の樋口先生が登壇されました。 まず3人の提案者が与えられたそれぞれのお題について、20分ずつ 話されました。 まず直山さんが、小~高の「外国語活動」について、改めて概説され、 次に泉先生が小学校外国語活動の目標、実態、課題を述べられた後、 「教科化」の必要性や条件について語られました。 新里先生は「小学校英語活動への期待」ということで課題を踏まえた 上で、今回の全国大会を総括されるかのようなお話しをされました。 この時、新里先生がこの時の参加者の【身元調査】をされたのですが、 小学校の教諭がその場の7割を占めておられたのには驚きました。 (ちなみに残りの3割は、中学校教諭が1割、大学教員が1割、地域 人材が1割という具合でした) 小学校の現場の先生が、こんなに多かったのはここ数年で初めて です。(昨年までは1割程度だったと思います。) 参加されていた小学校の先生方は、真剣に外国語活動に取り組み、悩ん でおられるのだと思いますが、全国の公立小学校の先生方の数から すれば、本当に数パーセントでしょう。 今回の発表者の3割くらいは現場の小学校教諭であり、その授業実践 を拝見していると、課題はまだまだあるものの、素晴らしいものばかり でした。 おそらく今後もひとりで十分授業展開、指導法や教材研究も続けてかれ る方々であり、進化を続けられるでしょうし、私たちの支援ももうそれほど 必要とはされていないのかも・・・、と感じました。 しかし、それ以外の大多数の小学校では、ともかく「それなりに」授業 をこなしていく(やり過ごすともいえるかも・・・・)ので、もう外部指導者 の支援はいらない、と閉鎖的になられているか、反対に自治体によって は十分な手が入っていて、担任はそのALT/JTE等の支援者に任せっ きりで、いつまでも自立しようとされないか、の両極端化しているよう な気がしています。 教科化、また専科にいたるまでは、超えるべき分厚い壁が幾重にも あり、その行く末が見えない今ですが、結局はどんな形・立場であっても、 きちんとした力と心のある【指導者】の配置があれば、成功するし、 それが何より必要であることは間違いない、と思います。 それから、もうひとつ大きな新情報。 英語ノートに代わるH24年度からの新教材について最新の情報 を直山さんに質問されました。 「昨日までの時点での事実をお知らせします」といって話されたことは、 ※現行の英語ノートの語彙・表現はそのままに ※2冊だてで、希望児童には配布する予定 ※ただし紙ベースになるかどうかは未定 ※デジタル教材(一部ウェブ化もあるかも)の可能性 ※絵カードなどの補教材を充実させ、1単元4Hの制約は外す方向 ※コミニュケーション活動については緩やかに導けるような工夫 ※現行の指導書は廃止、テキスト+αの指導者用の別判で配布に なるかも。 ※新教材の製作について、先週HP上で業者に対して公募した (探してみましたが、当該記述のされたサイトを私は見つけられ ませんでした…。) 最後の「公募」に関しては、一瞬会場がざわめきました。 私には全く、意味がわかりません。???です。 結局、教科書会社に丸投げで、入札ないし切り張り式の教材に なってしまうんでしょうか??? 最後に昭和女子大の小泉先生が、 「小学校の外国語活動は、英語教育のためだけにあるのではなく、 小学校(初等)教育のためにあるのを忘れないでほしい」 と締めくくられ、閉会しました。 正直なところ、自分にできることはなんなんだろう???とさらに 迷い、無力感を強く感じることになってしまいました。 自分自身の忘備録としてつづりました。 あくまで今の感想です。 しばらくまた自分の中で思索します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月29日 18時07分37秒
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