突然な方と私
ものすごく疎遠になっていた知人から、突然お中元が届いた。宅配便にハンコは押したものの、「え、何これ。だれ???」という感じ(そういう場合、ハンコを押してはいけない…)。 誰だか思い出せずに、開けてみると(これもいけない)、中身には「お中元」というのしがついていて、石けんの詰め合わせが入っていた。ちょうど石けんが切れたところだったのでラッキー、と思いつつ、ようやく送り主が誰かを思い出した。 その人とはもう、2年くらい顔を合わせていない。年賀状も、来年当たりは出すの、やめようかな、と思っているくらい、付き合いがとぎれそうな感じである。そしてその人はこれまで、私にお中元はもちろんのこと、誕生日のプレゼントだって、くれたことはなかった。 ヒトにものをもらって、怪訝な思いがするというのは、何だかとってもヘンな感じがするけれど、「何でまた??????」としか、言いようがないのだった。 そんなところに、友人からメールが来た。「○○さんからおちゅーげんが来て、気持ち悪いんだけど、そっちにも行った、石けん?」という内容だ。 彼女も、お中元の主とちょっとした仕事の関わりがあったが、付き合いは私よりも更に浅いはず。その彼女にも行ったらしい>石けん その後、彼女がその知人の知人で、彼女自身が親しい付き合いをしているヒトに、色々聞きまくった結果、石けんを送ってきた彼が、今、しゅーきょーだか何だかに凝っている、ということが判明した。 教祖だか霊能者だか何だかしらなけれど、どうも「疎遠になってしまった人たちに、贈り物をすることで、自分の運気をアップできる」みたいなことを言われたらしいのだ。一種の厄落としのような行為であるらしい。 「モノもらって、イヤな気持ちがしたのって、私初めてだわ」とは友人の弁。私も何となくイヤ。気持ちが悪いので、もらった石けんはヨソに横流ししてしまった。