乳母車を押す方と私
あまりのことにがまんしきれず、こんな時間(17時ちょっと)に出没。 今朝はよるところがあって、6時半ごろ家を出た。まだバスも走ってないので、とぼとぼと歩く。そしてとある美容院の前を通り過ぎたとき、そこに一人のお婆さんがいた。 その人は、明かりのついていない美容院の全面ガラス張りの壁に、額を押しつけるようにして、中をのぞき込んでるようだった。おばあさんの傍らには乳母車が。 「朝早くから、孫の子守なんて、大変だよなぁ~」 そう思って、何気なく乳母車の中を見ると、そこに横たわっていたのはダイコンだった。 ショッピングカート代わりに、乳母車を使ってみた、という時間帯ではないし、なによりもそのダイコンは、きちんとタオルケットのようなものに首(?)までくるまれて、安らかに眠って(??)いたのだった。 私は相当変な人には慣れている方で、アフロヘアを虹の七色に染め分け(たぶんカツラ?)、デューク更家のようなパツンパツンのウェアを着込み、たすきがけのようにして背中にアンティークドールを背負っているおじさんと遭遇したこともある。片腕の取れた、壊れた赤ちゃん人形を、こともあろうに逆立ちした格好で、おんぶしているおばさんとすれ違ったこともある。 だがしかし、ダイコンを寝かしつけている人には、ついぞあったことがない。今までで一番驚いた。ダイコンだよ、ダイコン!