いなり寿司の聖地?~豊川稲荷~
「山彦」名物 稲穂いなり寿司おいしそうないなり寿司でしょう!愛知県豊川稲荷の入口近くにある「門前そば 山彦」の稲穂いなり寿司です。江戸時代末期に書かれた『守貞謾稿』の中に「"いなり寿司""篠田寿司"という油揚げにごはんをつめた寿司が江戸で売られていた。でも、名古屋ではもっと前から売られていた」…とあります。名古屋だけでなく、日本三大稲荷の一つである豊川稲荷の近くの店でも古くから「いなり寿司」が販売されていたそうです。現在、豊川市では「いなり寿司図鑑」を作り、市内のいなり寿司を紹介しています。 上の写真をクリックすると、寿司図鑑の説明とダウンロードページに行けます。豊川(豐川)稲荷は正式名を「円福山 豐川閣 妙嚴寺」という曹洞宗の寺院です。「稲荷」は「狐を祀った神社」と思ってしまいますが、この寺院でお祀りしているのは鎮守・豐川吒枳尼真天(とよかわ だきにしんてん)という女神さまです。豐川吒枳尼真天が稲穂を担ぎ、白い狐にまたがっているため、稲荷信仰と混ざり、「豐川稲荷」と呼ばれるようになったそうです。寺院なのに、鳥居がある?ところで豊川稲荷は寺でありながら、神社のような鳥居があります。これは上述の吒枳尼(ダキニ)信仰と稲荷信仰が平安時代から結びつき、鎌倉時代以降、ダキニ神=稲荷伸のような考えが生まれたため、神社のような扱いになったと言われています。そのため、豊川稲荷は昔から商売繁盛の神として親しまれています。でもやっぱり狐様鎮座。キツネ様にあやかり、おいしいいなり寿司をほおばる、至福のひととき。江戸時代の人も、豊川稲荷を詣でた後、こうやっていなり寿司を食べていたのでしょうか?門前そば 山彦【HP】〒442-0037 愛知県豊川市門前町一番地 Tel: 0593-85-6729営業時間:8時半~17時 木曜定休 (大晦日はオールナイト営業)