取らぬタヌキの皮算用
韓国人って、「これは売れる!」発言が多いって話は以前の日記にも書いたと思うんですが、家でちょっとお好み焼きを作ったら「これは売れる!」パンを焼いたら「これは売れる!」日本のカレー(こくまろ)作ったら「これは売れるな」ってな感じで。日本でも「これ売れるよ~!」的な発言をする事はありますが、その場合「お金出して買って食べたいくらい、おいしいよ。」とか、「お店で売ってても不思議じゃないくらい、きれいにできてるね。」なんていう、一種の褒め文句だと思うんですよね。でもここ韓国では、「これ売れる」はそのままの意味でして 売れる = 商売になるでございます。なので、一旦「これ売れるな!」的な話になった場合かなりマジな勢いで、話が具体的に発展いたします。たとえば、お好み焼を作って、旦那の家族に振舞った場合「このお好み焼、売れるな!」「そうそう、韓国人はパジョン(チジミ)が好きだから、お好み焼もきっと好きだよ。」「この団地の敷地内でお好み焼屋さんやれば、団地の住人だけでも けっこう客が来るんじゃないか?」「いや、目の前に高校もあるから、学校帰りにお腹すかせた学生も来るんじゃないか?」「出前もやったほうがいいよね。」「1枚いくらくらいにしたらいいかな?」「ピザだって、1枚20000ウォン以上するんだから、それくらいでいいんじゃないか?」「いや、ピザは1枚2、3人で食べるけど、お好み焼は一人で1枚だから それじゃ高すぎるぞ。」「1枚5000ウォンとして、1日、200枚売れたら100万ウォンだぞ!」「忙しくなったら、学生のバイト雇えばいいしね。」「ピザの出前には、オマケでコーラが付いてくるけど、お好み焼きには 飲み物は何がいいんだ?」「味噌汁でいいんじゃない?」あの~・・・・・ちょっと、すいませ~ん・・・・・かなり盛り上がっていらっしゃるようですが、けっこうマジですか?っていうか、200枚のお好み焼き、誰が作るんですかねぇ。え?私?ってなことがよくあります。ま、最近はそんな皮算用話にもだいぶ慣れましたので、無視するよう心がけております。そんな今日この頃。先日、百貨店に買い物に行った際、凛さんとお揃いで作った服を着て行ったのですが、店の中で「その服、どこで買ったんですか?」「お揃いでいいですねぇ。」なんてことを、何度か言われました。それに気をよくした旦那、「これからは凛ちゃんと2人で外出する時も、この服着て外出しなよ。」いやいや、私だって他の服も着たいんですけど。旦那 「もし、地下鉄の中なんかで、どこで買ったんですか?って誰かに聞かれたら なんて答えるかわかってる?」と、幼稚園児にたずねるように私に言う旦那。ま、確かに私の韓国語は幼稚園児以下ですけど。私 「ネガ マンドゥルッスムニダ(私が作りました)で、いいんでしょ?」旦那 「ダメ、ダメ~! ”ネ(わたし)”じゃなくて、”チェ(わたくし)” って言わなくちゃ~。」私 「そんな、通りすがりのアジュンマに答えるくらい、ネでもチェでも どっちでもいいやん。」旦那 「ダメ、ダメ~。 そのアジュンマが将来のお客さんになる可能性だって あるんだから!」 あの~・・・、頭、大丈夫ですか?旦那 「あ、そうだ! そういう時のために、名刺も作っておいた方がいいな。 聞かれた時に、サッと名刺渡せばいいもんね。 うーん、ブランド名は何がいいかな~・・・。」って言うか、私が作ったお揃い服、後にも先にもあれ一枚なんですけど、すでにブランド化に発展してるんですか?旦那の頭の中で、着々と具体化していく皮算用・・・。お疲れ様~。