蜜×蜜ドロップス 1~8巻(完結)
【はじめての方限定!一冊無料クーポンもれなくプレゼント】蜜×蜜ドロップス(1)【電子書籍】...価格:432円【あらすじ】HONEY…その甘い響きとはウラハラな、九華科のお坊ちゃまの世話をさせられる普通科の生徒=僕?のこと…。夏休み、バイトの最中に九華科の可威(かい)とトラブっちゃった柚留(ゆずる)。2学期に柚留を待っていたのは可威のHONEYに指名されたという究極の仕返し…??ワガママ可威の世話役…って何それ?? 【感想】「少女コミック」に2004年より連載されていた、水波風南さんの作品です。「今日、恋をはじめます」はとても好きな作品なんですが、昔の作品はちょっと苦手なものもあったので、どうかなぁと思いながら全巻一気買いしたのですが(笑)。設定が現実離れしていて漫画らしくていいなぁと思いました。お坊ちゃまのお世話係として「HONEY」が付くという、ありえない設定。メイドさんや執事が流行ってた時代っぽいなぁと思いましたね。そして可威の意地悪&エロさ爆発っぷり!これ、少女マンガですか!? って感じの設定でしたねぇ。TLといってしまってもいいのでは……。ま、少コミですから……。最初はSっぷり全開で柚留をいじめまくり、セクハラしまくりの可威ですが、じょじょに柚留に惹かれていきます。何事も一生懸命に取り組むところがポイントだったみたい。お坊ちゃんは自分に必死になってくれる子を面白いと思うんですかね。例えそれがお金のためだとしても(最初はね)。ま、そんなもんか。しかし借金をカタに娘を売る柚留の親が鬼ですね。あんなにセクハラされたりひどい目に合ってる娘に、それでも家族のためにHONEYを続けさせるって……。ナニワ金融道かよ、ってちょっと突っ込みたくなりましたwこの作品の面白いところって、メインの主人公カップルよりも、サイドキャラクターにあるような気がします。那由太&絃青の主従関係? 友情? は素敵ですね。終盤の絃青謀反編がありましたけど、やっぱり最終的には(簡単に)友情をとる。主従関係にありながら、そこにあるのは友情、みたいな描き方はよかったと思います。そして千駿くん。彼がとことん柚留をいじめるのですが、理由が「可威と友達になりたい」。それは決して同性愛的なものではなく、憧れなんですね。とはいえ、ちょっとやりすぎなシーンもあって、そこはNGと思いましたけど。そして、どうしてそこまでひん曲がった性格になったのか、もうちょっと欲しかった。可威&柚留カップルは最初はあれでしたけど、とにかくどんどん可威にエロい調教されて、柚留がはまっていき、可威も柚留以外は目に入らないほど惚れてしまい、途中で幼馴染という刺客が登場するも、そっちを切り捨ててとにかく隙あらばやりまくる、……という展開。最終的に親にも認められ(親もマスター×ハニーの関係だったとか)、結婚しちゃいましたね。こちらはアニメにもゲームにもなったそうです。正直、今の私にはそこまで人気になった理由がわからないのですが、当時の主従関係、ちょっとHな作品の流行があったからかもしれませんね。【蛇足】私はHな作品はウェルカムなんですけど、少女マンガでは女性が性的につらい目にあってる描写をしてほしくないな、と思うのです。少女マンガじゃなければ、歪んだ描写は全然問題ないんですけど……。人間関係で傷ついたり、いじめにあったり、というのはいいけど、れいぷされそうになったり、ちょっとノーマルじゃないことをされたり、っていう世界は、あんまり持ち込んでほしくないなぁと思います。それは青年誌やレディコミ、TLでいいでしょ。せっかくストーリーも面白くて、キュンポイントがたくさんある少女マンガなのに、ちょっと分類がTL寄りになってしまうのが残念だなと感じてしまうのです。とはいえ、この作品に出てくるカップル専用遊園地とか、いいなぁと思いましたけどwそして水波先生の絵はやっぱりキレイで好きです。にほんブログ村