日々ロック 4~6巻
【はじめての方限定!一冊無料クーポンもれなくプレゼント】日々ロック 4【電子書籍】[ 榎屋克優 ]価格:500円続きを読みました。出来レースのオーディション「ライク・ア・ドリーム」に出て大暴れしたことで、業界から干されて地元へ戻ってきた日々沼たち……から始まり。地元編で印象的なのは、いじめっ子との再会。上司に媚を売るヘタレになってしまった彼に、日々沼が最高にロックな曲を捧げます。いじめっ子のバックグラウンドもわかり、ちょっと切ない感じにもなりました。そして、地元商店街の活性化のために、魚屋の引きこもり・てるおと商店街のテーマソングを作ることとなった話。てるおがラッパーなんですけど、彼のラップにハマりましたwしかもテーマソングはまさかのラップで、商店街をディスりまくり。笑いました。そして再度の上京編。大仏ヘアからサラサラヘアにイメチェンした日々沼がイケメンに見えてきたw上京一発目に耳の聞こえない春子ちゃんが、地元から一人で東京に来て、ライブを体験するシーンはぐっときました。またロックで一人の人生を変えてしまったよ、日々沼くん……。音楽に潜むパワーが、ド迫力で描かれてました。こーゆう衝動は大切。一生に何度も味わえることではないからね。これをライブで味わうと病みつきになるんだよね。そしてアメリカのレコード会社の目に止まり、全米ツアーを刊行!こーいうの、とても夢があります。ハイスタみたい。さらにアメリカのフェスに出演することが決定。いいわー、夢がある。しかし、それを面白く思わない売れっ子のMARE。ロックは神に選ばれたものがやるべきだ、と信じる傲慢な男です。路上ミュージシャンに金をやるから音楽辞めろと絡むシーンは、心からむかつきましたねwでもMAREの中にも彼のロックがあるんだろうなぁというのも感じます。MAREのコスプレをするファンに向かって「お前は空っぽだ」と言い放つシーンとか。……実際、ライブに行くといるんですよね。コスプレっぽい人。それが悪いわけじゃないんだけどね。私もMAREと同じことを感じるかもなぁ。憧れるのはいいんだけど、ロックミュージシャンと同じ格好するのは違うな、と。ザ・ロックンロールブラザーズの戦友だった咲ちゃんですが、もともと持病があったのと、タイトなスケジュールで売り出されたため、倒れてしまい、音楽活動を無期限停止することとなります。その間も敏腕プロデューサーの金儲けに利用されます。ホント、音楽業界ってこんな感じなのかしらー。腹立たしいわー。音楽業界というか、芸能界ってこんな感じなのかもね。なんだか、売れっ子たちが可哀そうなような、いや、みんな図太いのかしら。。結局、アメリカのフェスはハリケーンの影響で中止、ザ・ロックンロールブラザーズは次なるライブの場所を探して迷走します。前座とはいえ武道館で伝説を残した彼らが次に目指したのは、より大きなステージ。なんと、イギリスのロックフェスの出演を目指して、渡英します。路上ライブなど繰り返しますが、現地のマフィアの反感を買って拉致られたりしますが、彼らの心をつかんで、フェス会場に小さなステージを設営してもらいライブを敢行します。そこへ咲が亡くなったとの訃報とともに、日々沼に雷が落ち、体は黒く焦げ昔の大仏ヘアに戻りながら咲への思いから作った曲を熱唱するのです。単純に感動しました。【蛇足】……ただし、もうちょっと長く読みたかったかなー。咲ちゃん死んじゃうのもさみしいし、イギリス行って、いきなり現地マフィアの心を掴むってのも無理があるような。イギリスツアーしてBBCからグッバイが流れる、くらいの展開でもよかったかな。日本語ロックで現地で通用するするのも無理があるし、翻訳できるくらいの突飛な子と出会うのも必要かな。なんて。そこまでリアリティを求めなくていいのかwちなみに、魚屋の息子(ラッパー)はTHE BLUE HERB様、MAREはRIZEのJESEE(パパも有名人だし)と重ねて読んでしまいました。失礼しました。初期衝動が奮い立つような作品でした。こんな泥臭いロックをやってみたいよ。おばちゃんだけど。にほんブログ村