同級生
【はじめての方限定!一冊無料クーポンもれなくプレゼント】同級生【電子書籍】[ 中村明日美子 ]価格:600円2006年~2007年の作品。BLの伝説的な作品だよ、と友人に勧められて読んでみました。【あらすじ】合唱祭前の音楽の授業中、同級生でメガネの優等生・佐条利人が歌っていないことに気付いた草壁光。佐条は歌なんかくだらないのかと思っていたが、ある日の放課後、だれもいない教室でひたむきに歌の練習をする佐条の後ろ姿を見た草壁は思わず声をかける…。高校時代のピュアな恋愛をさわやかに描いた、青春ときめきボーイズ・ラブ第1弾!!【感想】………。ヤバいです。とってもいい作品でした。というか、続編もがっつり買ってしまいました。これがきっかけでBLにはまる大人が続出って友人が言ってましたけど、超納得。作者の中村明日美子さんが、この作品のテーマを「まじめにゆっくり恋をしよう」としたそうですが、まさに二人がゆっくりと恋をしていく様子が丁寧に描かれています。男子校で同じクラスだった佐条と草壁。何の接点もなかった二人ですが、ある日の放課後、教室で合唱祭の歌の練習をしていた佐条に歌のレッスンをしてあげることになった草壁。レッスンを重ねるうちに二人は惹かれあいますが、草壁は佐条が音楽教師の原(♂)を好きだと勘違いしています。レッスン最後の日、草壁は歌の練習をするのは原のためかと聞き、思わず佐条にキスをしてしまいます。お互いに動揺。特に草壁は女の子をとっかえひっかえのモテ男なので、自分の感情に混乱してしまいます。合唱祭当日、うまく歌えている佐条を見て思わず涙をこぼす草壁。耐え切れずに合唱祭から逃げ出す草壁を追いかける佐条。「戻らないとハラセンが心配するぞ」「だってオレ、お前のこと好きになっちゃた感じなんだもん」と泣く草壁に、「先生のためとかじゃなく、お前と歌ったりするのが……」と答える佐条。凹んでいた草壁は一気に浮上して佐条にキスをします。……と、こーやって書くと少女マンガなら普通のストーリーなんでしょうけど、やっぱり同性ってのがひとつのポイントなんでしょうね。二人の感情の不安定さや戸惑いがずんずんと伝わります。初恋の切なさ、みたいなもんなんでしょうね。人を好きになるってなんだろうなぁと考えてしまいます。男女の恋愛よりもピュアさまで感じてしまいます。こちらの作品、『卒業生』、『OB』と続きます。番外編もあります。いわゆるBLの作品でもぐっと深く同性愛について描かれているので、BLが好きではない人でも入りやすいと思います!というか、私も実はいちゃいちゃやエッチがメインのBLは苦手なんですが、この作品のように心情がじっくり描かれているものはBLでも好きです。同性愛について考えてしまう要素もある作品です。続編についても後日書きます~。にほんブログ村