銀のロマンティック・・・わはは。
銀のロマンティック…わはは川原泉の漫画、傑作中の傑作だと思うのである。クラシックバレエのプロダンサーの子でありながら、自分でもクラシックバレエに向いていないと感じている由良更紗。また、「世界の太もも」「黄金の脚」と呼ばれた日本スピードスケート界の期待の星であったにもかかわらず、不幸な事故で引退した影浦忍。その二人がひょんなことから出会い、またひょんなことからペアを組んでフィギュアスケートの世界に挑戦していく。そんな物語で、フィギュアに出会う。ここではペアの物語が展開されるのであるが。まぁ、思いっきりはしょると、そんな彼らが、もう、これが最後と決めた試合、決死の覚悟で臨むのであるが、スケーティングを心の底から楽しんでいるのである。最高の笑顔で滑っているのである。今日の高橋大輔を見て、「あ、銀のロマンティック・・・」そう思ってしまった。高橋選手、最初のポーズをとっているとき、手が震えていた。一緒に見ていた同僚も気がついた。大丈夫か、高橋選手??でも、4回転挑んでくる気配はひしひしと。きっぱり、失敗。ああああ・・・・・と思ったら、それを境に、高橋選手の顔に余裕の笑みが。ステキな笑顔としぐさでオバサマ審査員を誘惑したりするあたり、「余裕じゃないか???」って。今まで見た高橋選手の中で、一番かっこよかった。もちろん、ヒップホップ白鳥の湖もかっこよかった。このときの高橋大輔なら、金メダルもあったかもしれない。だけど、それ以上に男前だった。涙が出そうにかっこよかったけど、さすがに、人前で、泣くわけにも行かず、こらえてみた。プルシェンコが「4回転なくして男子シングルの未来はない」と言って、ライサチェックが小技だけをきれいに決めて勝つことを続けている状況に異議を唱える。プルシェンコはガンガン飛んできた。しくじりもあったけど、攻めのスケート。そして、俺様の自信をたっぷり魅せる構成。形の美しさではライサチェックには及ばないかもしれないけど、観客を楽しませると言う点ではかなり上。ライサチェックはまさしくパーフェクト。きれいな形をきちきちと決める。人間らしさを感じないくらいにきっちり。練習の賜物だろう。お見事。ちょっと怖いくらいである。でも、競技として見るなら、やはり、プルシェンコ、高橋のスケートのほうが、王道だと思う。キム・ヨナ、安藤美姫の作戦もライサチェック方式。いただけないのである。織田選手、つらそうだったなぁ。ライサチェックの演技の歓声にびびった、とか。あかんやろ??天下統一するんちゃうんか!?信成に笑顔がなかったら、値打ちないやん?不安なときこそ、したたかに笑ってこそ、信長っぽくないかね?あんな顔で滑ってたら、獲れるメダルも取れないぞ。ついでに小塚君。無邪気な感じの彼の魅力、よく出てた。正直、もっと、いい成績が出てもいいと思った。勢いは織田選手よりよかったもん。・・・と、やっぱり、ショートは大事なのね。今日は、高橋選手のステキな笑顔に癒された。そして、高橋選手に誘惑の視線を送られていた審査員がちょっぴりうらやましい。