皮膚科
毎月2週目の月曜日は朝から通院。今回は、毎月の泌尿器科と3ヶ月毎の皮膚科。右のお尻にできた褥瘡はかなり小さくなっているが、治り具合はとてもゆっくり。ゆっくりでも常に小さくなったり現状維持を繰り返していて、長時間座ったりすることがあっても悪化はしない。そんなことや、他にも理由があって入院せずに自宅で治している。そんな皮膚科。病院の都合もあり、一昨年から体制が大きく変わっている。幸い長年通院していたから、地域の開業医さんへ行かされずに診療を続けてもらえている。総合病院なので何かと助かる部分もあり、とてもありがたい。ただ色々とあり、今年の4月から新しい医師が来ることになった。そしてそれよりも前から、自分が怪我をしてからの目標の1つにしている【家庭内自立】に向けて、ヘルパーさんと通院を始めていた。もちろんそれが可能な状態まで麻痺を回復させたことと、その環境を整えられたから。それを目指し始めて、もう10年以上…。泌尿器科と内科は、特に問題もなければ診察を車椅子に座ったまま行うので、ヘルパーさんには一緒に行ってもらって必要なものを渡したり受け取ったりしてもらうなどのお手伝いだけ。しかし皮膚科は、褥瘡のチェックがある。もちろん診察台に寝転んで行う。移乗を病院側に頼むと、何人もが集まってやらなくてはならない体の頃から診てもらっていた。だから順番は来ても、人手が足りなかったら診てもらえなかった。しかしそこはさすがママちゃん。そんなの待ってられないし、慣れた手つきで1人で移乗しているうちに、自分の場合は奥さんがしてくれると病院側の流れが定着してしまった。まぁ無駄に時間を過ごして待つよりは、そのほうが早くて安心だから我が家にとっては好都合。それは病院にとっても好都合で。しかし今日は初めてのママちゃん抜きで、皮膚科を受診。結構悩んだよ。無事成功できるかどうかって。その悩みの1つを解決するために、もしこれならどうか…の提案で、毎回の褥瘡の処置で撮影している写真を持っていって、それを見て診察できないか…を先週病院に問い合わせたが、電話するタイミングが遅くてOKかどうかの判断をもらえなかった。一緒に行く?曜日を変える?延期する?ママちゃんと色々と相談したが、必要な塗り薬がなくなってきているので、延期できてもあと1ヵ月ほど。来月の他の受診日へ予約を変更したとしても、泌尿器科と内科もあるから、3科回るのはしんどい。待ち時間が長くなるし。効率も悪いし。どうしようか?でも結局はいつかは受診する。そして目標はヘルパーさんと行って帰ること。ママちゃんに関わってもらうことなくやり終える事が【家庭内自立】には必須。それに、楽だからとママちゃんに甘えていてはいけない。そりゃもちろん俺と一緒に通院に行きたくて仕方がなくて、お願い!なんて言われたら別だけど、そんなこと言わない。重度の治らない病気にかかっているから、もうそんな余裕はないし。個性の強い子供たちがいるから、少しでも俺に関わる時間を減らして、体を休めたり自分の時間を持ってほしい。そして自分自身の目標。だったら逃げられねーよ。どうなるかわからないけれど、まぁ…考えようによっちゃ何でもしてくれるところ。命を預けるところだもんね。ただ重要なのは、誰に頼ることもなく必要な指示を全て自分でしなくてはならないこと。傷の処置以外をね。寝転がってしまえば天井しか見えないから、ほとんどわからない感覚と、聞こえる音と、やりとりから完璧な指示をしなくてはならない。でないと、後で体調崩したりする原因になったりすることもある。それがおむつの当て方1つでも。正しくできていなければ、座った時にバランスが悪くなり倒れやすいとか、肩こりの原因にもなる。股のところに不具合があったら、睾丸が変に圧迫されて血圧の変動や、神経的なよくわからない体調不良になる場合もある。面倒だなぁ…とかわからないからいいや…とか気づいてないフリして自分自身を騙そう…とか結局その場で責任を持って向き合っていない。そのせいで後で体調を崩したりすると、結局ママちゃんの世話になってしまう。それじゃ意味がない。しかも心配させて…。だから昨日は頭の中でめちゃくちゃ色々なパターンをシミュレーションした。あれを失敗したらこうなるから、その後でこの対応によってリカバリーできる。いっぱい悪い状況を考えた。でもさ…それって怪我をしていなかったら、考えることがなかったんだよね。自分でできることがもっとあれば、そんなリスクはかなり減るんだよね。怪我をしていなかったら、必要があれば普通に病院へ行って、思っていなかったことにもきちんと対応して…っての1人で当たり前のようにできたんだよね。何でもたくさん誰かにお願いして、その願いを伝えるためにいっぱい考えてきちんと説明して、それでもあまり上手くいかなくても納得しなくてはならない時もあったりして…。それが何となく手間だなー面倒だなー、って…。だから1番楽な相手のママちゃんに頼むことが多くて…。って、そんな自分が楽をするための屁理屈って、超ダッセーーー!心がダサい夫だったり父親だったりって、嫌だよな、俺は。それにさ、凄く特定の状況になるかもしれない考え方なんだけど、時間に対する気持ちがある。時間って有限なんだよね。全てに関わる重要なこと。家族間でも、仕事としていても、それは相手の時間を使わせていただいているってこと。使わせてもらった分、相手の寿命を自分が削り取ったってこと。まだ仕事はいい。その対価として、双方が納得した金銭を支払い、自分の時間を差し出すことに同意しているから。でも家族は?家族だから介護するのは当たり前?そうかもしれないし、そうではないと思う。される側の本人がどう生きているか。苦しく辛い状態でも、ただただ日々流されているのではなく、自分のできる事は精一杯やって小さくても光を放とうとしているか。そりゃぁ浮き沈みはあるさ。浮き沈みがあっても良い。でも、常に目標に向かえているか。こんな思想は自分自身の生き様であり、他の誰かに押し付けることではない。しかしそうであろうとするなら、自分を見失いたくないなら、色々なことに挑戦し乗り越えなくてはならない。なーんかいっぱい考えて、今の自分の原点を再確認したら、勇気が湧いてきた。で、思うのは、とりあえずやってみよー!これまで経験してきた苦しみ以上になることなんて、自分が家族よりも長生きすることぐらいしかないよ、きっと。そう思うと楽になった。なーんていっぱい考えて受診した皮膚科。受付で先週末電話したことを伝えると、話は聞いていたと言ってくれた。それで写真を渡したら、まずはそれで先生に確認するって。しかも空いていたから、もう診察の順番が来ますけど大丈夫?って。もちろん診察が早いのはありがたい。診察室に入ると、これまでの治療の状況や現在の傷の落ち着き方を踏まえて、今回もそれからも大きな変化がなければ写真でいいって。え、ホント!テンション上がるわー♪新しい先生話がわかる〜♪そんな感じで、今後のことも含めていろいろ話して終了。あっという間。こういうの、取り越し苦労って…ふっ…あるよなー、悩む前にやってみろって、悩むぐらいならやってみろって。でもさぁ、こうなったらなったで思うこと、やってみたいことができるんだよね。せっかくあれこれいっぱい考えたんだから、それをやってみたいなって。今年1回やってみようかなぁ。成長するために。