カテゴリ:ちょっと工夫でこの美味さ
夏の土用に食べると元気がつくという「土用しじみ」を、売り場で見かけまし
た。うなぎほど一般的な風習かどうかは分かりません。それでも、そういった 大阪の風習を書き残すこともこのブログの目的ですから、きちんと取り上げた いと思います。買ってきたしじみは、パックにキッチンペーパーを敷き直し、 約2%の塩水に浸して暗いところへ置いておきます。…とはいえ、今回は室温 が30度を超えていたので、もう少し涼しい場所が良かったのかもしれません。 夕食時まで待ってしじみのパックを流しに持っていき、殻をこすり合わせて洗 いました。鍋に水を張り、しじみを入れて沸かします。沸騰する頃には、しじ みの口がたいてい開いて、煮汁全体が貝のエキスで白濁しているので、加熱し すぎないように、いったん火を止め、貝を網じゃくしでお椀に取り上げます。 残った煮汁に粉末かつおぶしの素と酒を加えてひと煮立ちさせ、白味噌を溶か して味噌汁にします。再びひと煮立ちさせたら、貝を入れたお椀に張ります。 大阪では、はまぐりは澄まし汁、あさりは味噌汁、しじみは白味噌の味噌汁で いただくのが一般的です。白味噌は正月の雑煮にはぜひ必要なこともあり、冬 場には何回も購入しますが、夏場はあまり購入の機会がありません。それでも 毎年のように書いていますが、たとえば「なすの白味噌あえ」だとか、今回の しじみ汁だとか、暑い時期に、より美味しくなるメニューもあるでしょう。要 は、調理する人の工夫次第でいかようにもなるのだと、改めて思う次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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