カテゴリ:ちょっと工夫でこの美味さ
「幽庵焼き」というのは、ゆずの風味を付けた魚の漬け焼きです。しょうゆ、
酒、みりんを等倍に合わせた漬け地にゆずの輪切りを加え、そこに魚の切り身 を漬けて焼いたものです。北村ゆうあん(漢字表記には諸説あり)という人が 考案したという説もありますが、さて。わたしはこれまで、あじの幽庵焼き、 鰯の幽庵焼き、さわらの幽庵焼き、さわらのあらの幽庵焼き、鱈の幽庵焼き、 ぶりの幽庵焼きなど、さまざま作ってきました。今回は、鯖の幽庵焼きです。 鯖を選んだ理由は、切り身が半額で安売りされていたからです。幽庵焼きにし ようと思った理由は、たまたま近所のイタリア料理店のマスターから「たくさ んもらって余ってるんですけど、使います?」と訊かれて、青いすだちを計11 個もらったからです。酒を飲むときに汁を搾るだけではなく、何か形に残そう と思ったときに、塩焼きにするか煮付けるかと迷っていた(半額の)鯖と結び 付きました。そうと決まれば、買い物から帰った午前中に漬けるに限ります。 調味料を合わせ、すだちを輪切りにします。ポリ袋に液を少し入れ、流水で血 などを洗った鯖の切り身を1枚入れたら、輪切りのすだちを並べ、もう1枚の 鯖で挟みます。残りの液を加え、袋の口をしっかり縛って、夕方まで漬けまし た。途中で何回か天地を返しました。夕方に弱火で焼きましたが、その際、漬 け汁もすだちもボツにします。焼けた鯖にはほんのりと柑橘の風味が残ってい れば良しとします。初めて鯖で幽庵焼きを作りましたが、美味しかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年09月03日 23時46分05秒
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