七人の侍 11/20 夜の回
昨日はゲネプロでした。つまり、まだ『本番』ではなく、あくまで『最後の通し稽古』だったので、もの凄く甘い感想で濁らせましたが、本ちゃんはそうはいきません。最初にお断りしておきますが、私が現在、この世界で一番好きな芸能人は堂本光一さんですが、彼の関わるモノ全てを無条件で素晴らしいと言えるほど心が広くも、盲目的でもありません。なんで今更こんな事を言うかと言えば、ええ、言い訳です。つまりこれから先はネガティブなことしか書かないよと言う読み手を選ぶ感じの上から目線です(苦笑)。個人の感想なんでご容赦頂きたいという感じもありますが。いいですね?そう言うのが嫌な人、読んじゃった後で不愉快になられても責任は取りません。読まないでください。『そんなこと平気』と言う豪気な器の大きい方のみ、ようこそ。申し訳ないですが、上演中、ちょっと寝た。どうしても我慢できずに欠伸も何度か。それにしてもどうして何度も何度も人物紹介をするんだ?鬱陶しくないですか?私はちょっとウザく感じました。そんなモノ入れるならもう少しストーリーに厚みとエピソードを増やすようにして欲しかったです。練習しないというスタンスだからと言うより、『実際にセットに中じゃないと何も出来ないから練習しない』としか感じないくらいスカスカですよね…残念ながら。…そんでもって、出川(もう敬称すらナシ)。たった3回目の公演で喉潰してんじゃねぇよ。酷い声で聞き苦しいったら無い。開次さんの『月光の舞』は綺麗だったんですが、単調な動きが多くて催眠術にかかったかのように眠ってしまい、気付いた時には赤いライティングに変わっていて慌てて拍手などしてごまかそうとしたがタイミングが早すぎて隣の友人に気付かれてしまった(^_^;)。そいつも途中で1度落ちてるのであいこだ。そして今更思いましたがうっとりするほど見とれる衣装って無いんですよね。まあ、ここは好みなのでいいですが。そのせいかどうかは知りませんがどうしても気になったのは一番最初の御輿に乗る光一さんの衣装。なんで真っ白の全身タイツみたいなのを下に来ているの?あれは見えない方が良くね?今回、光一さん的に今まで培ってきたスペックを超えるモノが果たしてあったかと言われると、無い様な気がします。『飛ぶ人』と言う印象のみで、特に演技力が求められるものではないし。リボンフライングはなんだかんだ言っても高さ以外はほぼ帝劇スペック。バタフライフライングに至ってはリボンをちゃんと支えるスタッフが居ないから、片方が水でくっついてしまい、右側のみ紐状のモノを脇にぐっと抱えてかなりアンバランスの中途轍もなく上腕二頭筋びんびんで飛びきっていました。美しいはずのフライングが力強いのみになってしまい残念ですが、光一さんのアクシデント対応力の高さには感心。予定通り行かなくても別の方法を使える切替が本番中に出来る人はなかなか居ないし、それを『アクシデント』と感じさせない落ち着きも素晴らしい。でも、そこを期待している訳じゃないんだ。準備段階でそのアクシデントは予想できたはずなので、ちゃんとスタッフやリボンを広げる係を配するべき。光一さんにはそれを提案することが出来たはずですから言って欲しかったね。…言っても黙殺されたのかもしれないが、モタモタ出来る場面ではないのだから、ちゃんと考えるポイントだったと思う。あ、そう言えばゲネプロの時は本当になかったのか、見えなかっただけなのか、七夕のリングフライングでちゃんと命綱のフックをリングの真下にかけていました。それは安心した(^_^;)。リングへの乗り方がちょっと違っていて、ゲネプロの時の方が美しかった…回り具合で乗りやすい位置とかがあるのでしょうかね。合戦シーン、極楽鳥の上に光一さんは乗らず、ずーーーーっとただポーズをちょっとずつ変えながら吊られている。やたら綺麗な姿勢でね。勿論一点吊りなので圧倒的な筋力とバランス力がなければあの姿勢は保てないが、何せ衣装の背中がちゃんとフッキング対応になっていない。吊っている所が浮いちゃってめちゃくちゃみっともない。フックも大きすぎる。たいして動かないんだから、帝劇サイズで十分のはず。むしろ回したり、合戦の最中は上下や前後に動かす演出があったっていいくらいだ。水しぶきや水鉄砲以外はぐだぐだ過ぎる。極楽鳥はなんの意味があったのか、ただ出てきてただ解体されて引っ込んだ。『竜』に対して『不死鳥』なのかもしれないが、抽象は過ぎてしまえばただのスベリな気がする。不死鳥の羽が全開して水が四方に飛ぶとか、竜の口から火じゃなくて大量の放水があるとかそー言うのもなかったので本当になんの事やら。昨日失笑を買っていた『死んだんじゃなかったの?悪の総統!』場面は総統が階段から下りてきた時に下で待ち構えていた光一さんがスビシッと切る…と言うか、刺し殺す…と言うようになっていました。相変わらず発泡スチロールは意味不明に落ちてきますが。光一さんだけが異様に刀の構えが綺麗で『なんてもったいない…』と思いながら見ていましたよ。最後は光一さんもマイクを持って出てきて、寛斎さんに「しゃべれ」と言われて挨拶していました。まあ…ソロコンの時のご挨拶に似た感じ。今回、光一さん的初体験は『プロでなく、大量の素人と一緒に息を合わせてやる』と言うことでしょうか。…確かにそう言う光一さんは見たことがないが、そこは望んでいる所でないことも確か。第一、今回のこの程度のことはフライングのスペックを除くと光一さんである必要すらない気が…。光一さんだけじゃなく、全部の人にもそう言えそう。このステージ、他の演者の方々も全然その人の個性もキャリアも生かされていない気がする。みんながみんな緩すぎる演出・構成で持っている魅力の半分も出ていない感じに受け取れる。なんにしてもこの演目は1回で充分かな。今回美味しいのはなんと言っても光一さんが沢山のスポンサーさん達の眼に触れる機会だったと言うことですがなにもこのステージじゃなくても…って感じも否めない。だっていつもはもっといろいろやっているんですよ!出来る人なんですよ!!もっともっと凄いことも沢山やっているんですから!!それなのにこの程度のモノしかそう言う人達に見て貰えないこの悔しさ。だからさ、なんていうか、一言で言うと……『これ、好きじゃない』ってことですかね。でも一所懸命水を補充するスタッフさんを『頑張れ!』って応援はしていた。あ、そうそう、水しぶきは絶対に濡れないと思われるのは23列目以降です。場所によっては20列でも濡れていたみたい。オイラ達はちょろっとだけ濡れるくらいの位置だったのでラッキーでしたがオイラ達の3列くらい前はずぶ濡れでございました。