アイゴはいずこに。
島に住んでいると当然海は身近なもの。夫も今でこそ、あまり行くことはなくなりましたが小さい頃はしょっちゅう近所の友達と泳いだり潜って魚をとったりしていたようです。 先日、小5の息子と子供の頃の話になり銛(モリ)を自分で作って魚をとったんだと懐かしそうに話していた夫。なんと、次の日、ちょうどお休みだったこともあり朝も早よから材料をかき集め、せっせとモリ作りを始めていたのでした(笑)そして、タイミングよくその日は大潮ひっさびさのアイゴ(幼魚)釣りにも出かけました。まずは、材料。 笹竹、チューブ、針金2種類。 笹竹の片方に、チューブをつけて針金で巻きつけ こんなふうにゴムのバネを利用して魚をつきます。 で、もう片方はこんなふうに作って 太いほうの針金をこんなふうに削って(かえしも作る)細い針金でしっかり巻いて固定して モリの出来上がり、です子供の頃以来、34,5年ぶりに作ったんですって^^! さぁて、喜んで息子とでかけた当日の収穫はこちらです! アイゴの幼魚。写真ではわかりにくいですが体長は大きいもので10cmくらい。足首までつかるくらいの浅瀬にいたものをモリで突いて採りました。まだ小さくて厚みもないので、普通の手モリではかえしにひっかかりません。そこで手作りのモリが本領発揮、となるんですよ。モリ先を針金で小さく作ることで魚を突いたときにしっかりかえしに引っかかるという仕組みです。 ちなみにこのアイゴの幼魚。3、4月の大潮の日潮が引いた浅瀬で簡単にとることができます。でも大潮の日は毎回とれるかというとそうではなくたくさんいる日とまったくいない日があったりするのです。自然のからくり、みたいなものでしょうね。でも、名人と噂されている海のじーちゃんがいていついつの大潮の日はたくさんとれるかもよ~とかいついつから後はもういなくなるよ~とか、とっても詳しいアイゴのヒレに毒があって、うっかり触って刺さったりすると強烈な痛みと熱がでたりするのは知られていますが痛みをとりのぞく方法もちゃんと知っていてアドバイスしてくれるんです。っといっても、幸いまだ痛い経験はしてませんが。 さて、この大きさだと、から揚げにして食べるのが普通らしいのですが骨がとっても硬くて二度揚げしても食べにくいので我が家では身がなくても煮付けに。くせがある魚ですが今の時期はそうでもなく、おいしくいただけます。