不況に負けない子育て
先日 親の収入の格差が子供の学力の差を招くと報道がありました。私自身は10歳の時に父が障害を持つ身となり失業しました。父は中卒で戦後の混乱や家業を手伝うことが必要だったために中学校もまともに行っていませんから決して父の知的レベルは高いとは言えません。父がいつも口にしていたのは「毎日学校に行っていたら勉強はできて当たり前。できないのなら学校に行って何をしてるのか?」ということでした。少々乱暴とも言える発言ですが子供心に確かにそうだなと思いました。実は子供の学力の差は勉強の機会の問題だけではなくて「子供が安心して集中できるかどうか」「夜はよく眠れているか」「子供の心に不安はないか」収入が少ないと言う事は夫婦喧嘩や様々なトラブルが子供に降りかかります。親がしっかりしていれば親の傘の下で子供は安心していられますがそれがかなわなければ子供はおびえて過ごします。同じ事を学んでいても子供にすんなり入ってこないのです。大人だってストレスが多ければ仕事ができなくなります。子供は経験がすくないですからより大きく不安を抱えます。貧しくても子供が集中できる環境を親が意識する事で子供は必ず伸びます。学力に問題があるのならなるべく早く手を打つべきです。学校の先生に相談したらいいと思います。子供に図書館で本を借りてこさせればいいのです。子供に「学校で習った事をお母さんにも教えてね。」と声をかけてください。親が与える事だけが大事なわけではありません。与えられなかったらばかな子供になるわけではありません。不況に負けない強い子供に育てる事が今、最も大切なのかもしれません。収入が少なくても塾に行かずに公立高校に行く事は絶対できますよ。貧しくても負けないで!!!私は高校は奨学金を受けてバイトをしながら行きました。大学は働きながら行きました。お金がありませんから両親が激しい夫婦喧嘩をすることもしょっちゅうでした。夜中まで怒りのおさまらない父の話を聞き続けた事も一度や二度ではありません。父は歳を重ねる毎に怒りが増えていくかわいそうな人でした。悲しい事に、いつも母に不満がありました。夫婦喧嘩は本当に犬も食わないことです。お金で解決できる問題は90パーセント以上だと感じました。他にも様々なトラブルを乗り越えてきました。でも、今は明るく楽しく幸せになりました。だからみんな希望を持ってがんばりましょうね。今日はくじけそうになっても必ずあなたを応援してくれている人はいますから。