♪ 二至二分均等ならざる四季めぐり夏の極みののちの猛暑日
21日は夏至だった。「嘘でしょう!!」という声が聞こえそうだ。まだ夏本番前で、これからどんどん日が短くなっていくなんて信じられない。
これからが梅雨が開け夏休みが来て、お盆が来て1年のクライマックスのような季節だ。1年の中間地点を過ぎたなんて。半年後には「冬至」がやって来ると言われてもねえ・・・ピンとこない。
江戸時代は夜明けを「明け六つ」、日暮れを「暮れ六つ」とし、その間を6等分して六つ(夜明け)→五つ→四つ→九つ(正午)→八つ→七つ→六つ(日暮れ)として、お寺がその数だけ鐘を突いて時刻を知らせていたんだとか。「おやつ」は昼過ぎの「八つ」に食べたからこう呼ばれている。
「夜明け」は日の出前の薄明かり、「日暮れ」は日没後の薄明かりをいうので、夏至ともなると「明け六つ」は今の時刻で午前3時50分頃「暮れ六つ」は午後7時50分頃だった(江戸=東京の場合)とか。
一年のうち、もっとも北寄りから昇り、もっとも北側に沈む日。北極圏では一日中太陽が沈まない “白夜”、逆に南極圏では一日太陽が昇ることのない “極夜” になる。北へ行くほど日が長くなる。日本で言えば、 夏至の札幌の昼は、那覇より1時間半ほど長くなる。
最も昼が長いことを意味する夏の極まりではあるが、暑さの極まりじゃないのが問題なんだよなあ。
この日は人類にとって特別の日であり、世界中でイベントが行われたりしている。
ストーンヘンジの真ん中から朝日が昇る。
メキシコのマヤ遺跡「太陽のピラミッド」
太陽はこのピラミッドの真上を通過し、正面に沈む。
夫婦岩の真ん中から朝日が昇り、条件が良いと富士山が重なる。
知多市旭公園のとろけ石。
夏至の正午に「知多の波塔」の上部より太陽光線が入り、下部丸窓から水平に出てくる。
とろけ石の前に立って「知多の波塔」を見ると、正午前後の20分間に太陽光が見られる。
確かめてみたいが、一年後にはすっかり忘れてしまって・・
「冬至・夏至」の「二至」と「春分・秋分」の「二分」、合わせて「二至二分」。自然界に生きている以上、重要な区切りであることは確か。
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この夏の極りの日を前後して、日本のバレーボール(ネーションズリーグ VNL)の活躍がハンパない。世界のトップチームが男女16チームずつ参加するもので、男子は昨日、ブラジルにフルセットの末30年振りに勝利。これで7連勝。
16チームが3週間で12試合(各週4試合)を戦い、順位を決定する。
アルゼンチン、ブラジル、フランス、ドイツ、イラン、イタリア、日本、ポーランド、セルビア、アメリカ、ブルガリア、カナダ、中国、キューバ、オランダ、スロベニア
第1ラウンド・名古屋で4連勝し、第2ラウンド・フランスで3連勝
ファイナルラウンドには予選ラウンド上位8チームが出場し、ノックアウト方式のトーナメント戦で優勝チームを決定する。まさしく世界一を決めるもの。
22日現在の順位とポイント
チーム 試合 勝 負 セット Pts
1 日本 7 7 0 21:5 20
2 スロベニア 7 6 1 18:7 18
3 アメリカ 6 5 1 16:4 15
4 ポーランド 6 5 1 15:12 11
5 ブラジル 6 4 2 16:10 13
6 イタリア 6 4 2 12:8 12
7 アルゼンチン 6 4 2 15:10 12
8 オランダ 6 3 3 13:9 11
9 セルビア 6 3 3 12:10 9
10 イラン 6 2 4 8:13 7
【ポイント獲得条件】 勝ち(3-0、3-1):3ポイント
勝ち(3-2):2ポイント
負け(2-3):1ポイント |
強豪等を破っての単独1位。こんな日本をだれが予想していたでしょうか。昨日のブラジル戦は、2セット先取したものの追い付かれてフルセットにもつれ、追いつ追われつのシーソーゲームで、やや優勢に攻めていた日本がジュース3回を粘って、ついに勝った。最後のセットは15点マッチなので、1ポイントもゆるがせにできない緊迫の連続。とてもいい試合だった。
優勝戦ともいえるこの熱戦に粘り勝ちしたのは大きい。
女子は8試合を終え、5勝3敗で現在7位。予選ラウンド上位8チームに入れば、ファイナルラウンドに進出できる。
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