文章の構成
2回目は「文章構成」ということについて書いてみます。もうすでにわかりきったことばかりだと思いますが。レポートや論文を書くのが難しいという人が案外多いのですが、実はそうではないんだということを意識してもらえればと思います。文章構成の基本は「起承転結」なんてことは学校でも教わったことがあるでしょう。4コマ漫画のパターンです。(起)ある日、太郎君が歩いていると、前から犬が歩いてきました。(承)太郎君は犬が好きなので、その犬をじっと見つめました。(転)すると犬は太郎君を見て激しく吠え出しました。(結)太郎君は犬が恐くなってしまいました。小説の場合、特にミステリー小説なんかは結果(殺人)因果関係(愛憎劇の数々)実行行為(最初の犯行がわかる)結末(崖っぷちで犯人自殺寸前のところで警察が来て終わり)という構成だったりしますが、これはかなり高度な技が必要です。結果と因果関係のつなぎ目を作るのが難しいのです。しかし、論文やレポートなどは、基本、問題提起(レポートの主題)→実証・検証→結論というパターンなので、ひねらなくていい分、小説を書くよりもずっとカンタンなのです。さて、論文問題を解けるまでに至ってない私が言うのもなんですが、司法試験の論文はきっちりとこのパターンだと思いました。たとえば刑法だったら、1・本問における論点(「甲に~が成立するかどうか」)2・その論点を持ち出した根拠(「~が~だから、~と考えられる」)3・結論 (「よって、甲は殺人罪の罪責を負う」など)といったパターンでしょうか。※間違いがあれば指摘お願いします!!文章構成だけ見たら難しいことはないのですが、問題は知識なわけで……。早く書けるようになろう……。