Waltz For Debby / Bill Evans Trio
・・・3月ももう10日過ぎちゃった。つまり3分の1、過ぎちゃった。早いものである。・・・人事異動の季節が近づいております。今の職場は3年目なんですが、そろそろリーチがかかって来てもよい頃かも、しれません。いろいろなことがあり「こんなところ、やめてやる~っ!」というマイナスの感情に押し流されそうなこともありますが3年もいると情のようなものが湧いて来るものですね。いつまでもとどまっていることは出来ないと知りながらも離れがたいような感情もあったり・・・また新しいところでひとつひとつ築いていくのもいいなぁ・・・なんて思ったり・・・春の陽気の移ろいやすさのように、気持ちも毎日移ろっていきます。________________________________2月の半ば頃に来たか花粉症?と書いたような気がしますが今年は近年になく、軽症ですんでいます。職場にはちいさな梅林があるのですが今年は、満開に咲き誇る梅の花の香りを感じることが出来るのです。もう3年になるのに、こんなにはっきりとわかるのは初めてです。ちいさな何げないことですが日頃見落としていること、他にもたくさんあるかもしれません。(春は、人の心を少しセンチにさせるのでしょうか。)________________________________家に帰り着いて久々にJazzのアルバムを繰り返し聴いています。Waltz For Debby / Bill Evans Trio1 My Foolish Heart2 Waltz For Debby(take2)3 Detour Ahead(take2)4 My Romance(take1)5 Some Other Love6 Milestones7 Waltz For Debby(take1)8 Detour Ahead(take1)9 My Romance(take2)10Porgy(I Loves You, Porgy)Bill Evans(p) Scott Lafaro(b) Paul Motian(ds) 1961.6.251961年6月25日、ヴィレッジバンガードでのライブ盤です。グラスを「カラン」と傾ける音。人々の笑い声。拍手の音。臨場感に溢れている。きりりとしたエヴァンスのピアノの音色。時にひっそりと、時に絡み合うようによりそうラファロのベース。モチアンのシンバル(ドラムス)の音色。この演奏の11日後に自動車事故でこの世を去ってしまうラファロ。・・・人の命のはかなさを感じずにはいられない。でも、こうしてその音色は永遠に生きている。3者が一体になったこの演奏・・・まさに名演である。今日は無性にこの音が聴きたくなった。・・・なぜかな。そうして、繰り返し、飽きることなく聴いている。今までは Waltz For Debby ばかりに耳がいっていたがこのアルバムの冒頭の曲 My Foolish Heart のメロディーをずっと聴いていたい、と思う夜である。モチアンのシンバルの音色がまるで流星のように心の中にまで染みわたる・・・。・・・美しいピアノのメロディー。もひとつ。Milestones の 緩やかで、軽やかな、疾走感がたまらなくよい。人々の笑い声と拍手の後に、心地よい余韻を残してくれる。(ボーナストラックのないLPは、ここで終わるみたいですね・・・)________________________________ネットを始めて3年近くになるけれどいくつもの出会いといくつかの別れがあった。このアルバムのジャケ写を見るとあるひとりの人を思い出す。元気で、いるかな・・・。そしてつい最近も、ひとつの別れがあった。ピアノ・トリオが好きだと言っていたあの人。・・・元気で、いるかな。やはり、春は、人の心をセンチにさせるようです。