53年前のミニ ミニ遭難・・・ 遭難もどき?
高校の山岳部でたいへんお世話になった先輩 H子さんのお宅にお伺いしました。ピザを作っていただき、あれこれ話しているうち『雲取山に 二人で行って、遭難しかけたことが あったわね』 と 言われて、ウン、そうそう・・遠くに置き忘れていた記憶がよみがえりました。あの頃は、高校も土曜日は半日 授業があり、お昼から青梅線に乗って、山に行きました。雲取山への最短ルート、鴨沢からの登山道七つ石小屋を巻いて尾根に出る巻き道かと思って、山道(仕事道)に 入ってしまい、その道は だんだんに細くなって下り気味・・・これはヘンだと思った頃には 暗くなっていて、後を振り返ってみるのも薄気味悪く来た道を 戻ることも 思いつかず、そこで、一夜を過ごすことにしました。斜面の途中、細い道で、大木に寄りかかってザックに足をつっ込んだりして、眠ったのか気がつくと、100mほど上が巻き道のようで懐中電灯をつけて歩いている人たちの話し声。私たちは・・・恥ずかしくもありましたが・・・『お~い、助けて~~!』 と 大声を出しました。 まもなく、小屋のおじさんが迎えに来てくれ、七つ石小屋に連れて行ってくれました。翌朝、他に誰もいない山小屋で 朝ごはんをご馳走になり、登るのは止めて下りました。私の記憶はその程度だったのですが・・・先輩 H子さんが言われるには、『朝、目が覚めたら、赤や青の大きな太鼓が 目の前にあって・・・ 私たち 小屋の近くに あったお堂に寝かされていたのよね・・・』その記憶は、私には全くありませんでしたが、小屋に泊まっていた登山者の迷惑にならないように お堂に寝かせて下さったのでしょう。朝は、登山者たちが出発したあと、小屋で朝ごはんを 出して下さったのでしょう。そのお金を払ってきたのかどうだったか? 私たちにその持ち合わせがあったのか??後日になって お礼に伺ったような???でも小屋の人は当たり前のことで、どうってことないというような応対だったような・・雲取山 には、高校三年間で 10回ほど 行きましたが、七つ石小屋に泊ったのはこの時だけ・・・H子さんが高校二年生で、私が 一年生雪が所々にあり 冬であったことは確か道を間違えたと思った時、戻れば良かったのに後を振り返ることさえ怖くて、薄気味悪くて、今から思うと、何とも幼稚な笑い話・・・改めて、私たちの声を聞いて、山小屋に知らせて下った登山者、その後、すぐに迎えに来て下った小屋の人に感謝です。あの時、恩着せがましいことも言われず、嫌な顔もされなかったな~と思うのです。ところで、あの七つ石小屋って、 今もあるのかな~と検索してみたらありました、ありました~昔より 明るい 雰囲気です。いつか、H子さんを誘って泊りに行ってみようかな~【追 記】H子さんからいただいたメールによると、『七つ石のお堂は小屋から離れた所にあるようなのでやはり、山小屋に泊めていただいたのかも・・・奥さんらしい人と3歳位のお子さんがいらしたようにも思うので ご家族の部屋だったのかも。あの山行で、いちばんよく覚えているのは道を間違えた不安感、雪があった、寒かった、笹がある斜面に座った時間が経ってから、次のバスで来たらしい懐中電灯の一団に 助けを求めた、小屋の人が迎えに来てくれた。暗い中を歩いて小屋に行き、眠って、目が覚めたらご家族の人がいらした! というところでしょうか。みなさんにご迷惑をかけて、勝手なものでしたね』とのこと。 H子さん、ありがとうございました。【仲間と山登り】 こんな写真が出てきました~♪