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日記

[観たもの・読んだもの] カテゴリの記事

全52件 (52件中 1-50件目)

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『となり町戦争』

書きたい思いは山ほどあるのだが、いざ書くとなるとなんだか難しい。ボチボチとやっていこうと思う。昨日観た映画。　中古》【DVD】となり町戦争邦画『となり町戦争』2006/日本原作はまだ読んでないけどこちら↓となり町戦争ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。（楽天ブックスより）登場人物も少なくて、ハデな戦闘シーンもまったくなくてごく日常的な生活の場面が多かったのに、なんだかやたらと恐い映画だった…。第二次世界大戦以後、世界に戦争がなかった時期は１年もないという。そう考えると戦争って人間世界にとって、とても日常的なことだ。毎日報道で見る戦争はいつも別世界の話で、ぜんぜん現実感がないし、自分にはぜんぜん関係ないこととして暮らしていけるけど、ちゃんと考えれば自分だって確実に戦争と関係している。自分や大切な人が当事者になってみないとその恐ろしさ、不条理さがわからないってのは本当に恐いことだ。なんて、小学生みたいな感想文になっちゃうけど…この映画、やたらにリアルで本当に恐かった。見ようとしてないだけで、自分の今いる現実も同じだってことを突きつけられる。ところでこの映画には瑛太が出てるんだけど、昨日は偶然、瑛太が出る作品を立て続けに見た。ドラマ『ヴォイス～命なき者の声～』（フジテレビ）『嫌われ松子の一生』そしてこの『となり町戦争』あんまりハンサムじゃなし、ピンとこないんだけど、すごい人気あるんだよなぁ。なんでだろうなぁ。

2009年02月13日

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読んだ本・見た映画の覚え書き

最近読んだ本、見た映画の覚え書き…………………………………『歌う船』アン・マキャフリー　　　　　　　　　　　　　　　　　

2009年01月10日

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『崖の上のポニョ』

【ポイント5倍★29日am9:59迄】崖の上のポニョサウンドトラック/久石譲［CD］　←歌は本当にかわいいね！先日、家族で観てきた。観る前は「見たくない！」と大騒ぎだった４歳のメイも、見始めたら、楽しそうに最後まで集中していた。これはとても珍しい。１時間を超える映画では、はじめてじゃないかな。いつもモジモジして落ち着かないサツキも、今回は見入っていたようだ。私はといえば、…映画の間中、なぜか涙がとまらなくてびっくりした。映画のストーリーや設定、理屈なんかをいちいち考えると「？？？」ってなっちゃうんだけど、そういうことをすべて、頭のどこかぼんやりしたところでとらえて観ると、どわ～っと何かが込み上げてくる。「不可解だ」とか「テーマがわかりにくい」とも言われてるみたいだけど、そもそもそういうことを楽しむように作られた作品じゃないような気がする。あれはなんだったんだろうな？うまく説明できないけど、ストン、っと映画の中に入り込んでいた。いろいろ前情報がなかったのも良かったのかな。とても心地よい感じだった。すべて手描きというのも、懐かしさも手伝ってか、私はとても好きだ。あの手触りが柔らかく温かい感じのおかげで、映画の世界観にすんなり入り込めた気がする。たとえば、主人公そうすけの母親リサが、台所で料理をするシーン。アニメにありがちな動かない背景と、動く人物の違和感がまったくなかった。ちょっと歪んだ線で描かれた台所に、リサの動きがとても生き生きして見えた。内容ははネタバレになるので書かないけど、登場人物の細かい動きや感情表現が、不思議な感じにリアルなところはさすが宮崎アニメって感じ。私の期待は裏切られなかった。あ、ただ、主人公そうすけは、ちょっと素直過ぎ、いい子過ぎな気もしたけど…同じ５歳なら、トトロのメイの方が「あー、いるいる」って感じかも。わからん。私の周りにそうすけみたいな子がいないだけかも…(;^ω^A

2008年07月27日

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『西の魔女が死んだ』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『西の魔女が死んだ』梨木香歩／新潮社／2001水曜日は映画館のレディース・デー。（女性は千円）ここ数ヶ月は、月に一度はかならず水曜日に映画を観に行くようになった。と言っても、子ども達が帰ってくるまでに帰宅しなくてはならないから、近場のシネコンしか行けない。単館や少数館上映で気になる作品は観れないが、昼間から映画を観れるのだから贅沢な悩みか。『西の魔女が死んだ』の原作小説は、ものすごく忙しい時期にある書評で知り、無事仕事が終わったら読もうと思い購入。しかしいざ読もうと思ったら、なんと３冊も買っていたことが判明！昔よく、忙しい母が忘れて同じ本を２冊買っていたのを「なにやってんの～」と笑っていたが、私も同じ事をしていた。しかも３冊も…！（苦笑）それはさておき映画は、舞台になった山の中の風景が美しく（ロケ地は軽井沢らしい）目に気持ちが良かった。サチ・パーカー（イギリス人のおばあちゃん役）の日本語が完璧でびっくり。基本的に映画は原作をそのまま映像にした感じだった。ただ、まい役の女の子の顔がどうしてもなじめず、最後まで違和感があった。演技力は悪くないと思うんだけどな…。ーーーーあらすじーーーー中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…（楽天ブックスより）ーーーーーーーーーーーー私が一番印象に残ったところは、いつでもマイを肯定してくれて、「自分で決めることが大切」と言うおばあちゃんに、マイが「おばあちゃんはいつもわたしに自分で決めろと言うけれど、わたし、何だかいつもおばあちゃんの思う方向にうまく誘導されているような気がする」と言い返す場面。そして、仕事を辞めて家族揃って暮らす事を決めたママが、おばあちゃんに言った言葉。「私は私の人生を生きるし、おばあちゃんだからといって私にもマイにも自分の生き方を押し付けることはできないはずよ」　おばあちゃんがどんなに正しくても、おばあちゃんの生き方を真似ることが「自分で決めること」ではないと、ママもマイも言っている。それはおばあちゃんの望むところでありながら、なぜか淋しそうなおばあちゃんの心情が、苦しいくらい伝わってきて、切ない気持ちになる。登場人物が個々に抱える問題はあまり詳しく描かれていないので、そこが物足りないと言う人もいる。（例えばいじめについて。ママが働くことについて）でも私は、この物語はそれでいいような気がする。「自分で決めて生きていく」ことが、必ずしも大切な人と相容れるとは限らない。しかしそれでいいのだ、ということが、この物語のメッセージかなって思う。私も母に対して同じように思う事があるし、これから娘たちが成長すれば、きっと私もはがゆい思いをするのだろう。それでも大切な人。なんか切ないなぁ。それにしても、この映画のロケ地はとてもきれいだった。今の便利さも捨てがたいけど、できれば自然が豊かなところに住んでみたいな。せめてちょっとでもいいから、窓から緑が見えるようなところがいいなぁ。

2008年07月03日

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まとめて…映画の感想

年明け初日記。書かないとどんどん月日は経ち、覚えておきたいことも忘れてしまう。そのうち何を書き残しておきたいかわからなくなってしまった。こういう時は初心に帰り、育児記録と読書・映画鑑賞の感想だ…（笑）☆『アイ・アム・レジェンド』劇場公開中正月、実家に子どもが泊まったので、夫と２人で観に行った。宣伝には微塵もその気配を感じさせなかったのに、なんとなんとゾンビ映画だった…(Π□Π)確実に寿命が縮んだのを実感。このテの作品はやはりある程度内容がわかるように宣伝してくれないと困る。私の嫌いなモノ、ワースト３…・料理中に食事の献立を聞かれること・意味もなく偉そうで、女性を「おまえ」と呼ぶ男・ホラー映画ただし、映画としてはなかなか面白い作品だと思う。ホラー得意だったら楽しめそう。☆『虹の女神 Rainbow Song』2006／日本話はオーソドックスな純愛系だけど、現在から始まり、過去と現在を行ったり来たりして話が展開するところや、いくつかの章に別れている構成が秀逸。主演の２人（市原隼人・上野樹里）のリアルで自然な演技もいい。なんだかすごく引き込まれてしまった。こういう男の子いるよね。単純で、鈍感で、バカで、根性なくて…でも憎めない。そんな男の子を市原隼人がすごくリアルに演じている。友達だと思っていたヒロインが死んで、実は彼女が自分を好きだったと知って、自分の気持ちにも気づいて…とか、そういうありきたりな話なんだけど、彼の心の成長が違和感なく伝わってくるのはやっぱり市原隼人のすごいところなのかなぁ。『リリィ・シュシュのすべて』の時はまだ１４歳で、かわいい男の子だなぁとしか思わなかったけど。しかし気になって彼のプロフを調べてたら、去年交通事故起こして、けっこうやんちゃな発言や行動もあったみたいで…(;^ω^A むしろ演技じゃなくて素なのか？と思ったりもして（笑）どっちにしても、今後の作品が気になるし、過去の作品も見てみたいと思う。上野樹里は『チルソクの夏』『ジョゼと虎と魚たち』『スウィング・ガールズ』を見たが、ダンゼンこの『虹の女神』が良かった！『のだめ』もぜったい見よう。蒼井優。本人は好きじゃないタイプな気がするが、彼女の出ている映画はいつもまぁまぁ面白い。と言っても見たのは『リリィ・シュシュのすべて』と『ハチミツとクローバー』と『フラガール』だけ。（しかもリリィ・シュシュの時の彼女はまったく記憶にない）CMでよく見るせいかなぁ。すごくなじみある顔に感じる。決して美人じゃないけど雰囲気があってまた見たくなる。☆『ただ、君を愛してる』2006／日本いやぁ…、これが好きだと言う人をたくさんミクシィで見かけたので見てみたが…私はダメだわ。と思って調べたらやっぱり原作は『いま、会いにゆきます』の市川拓司。私、あの小説読んで「けっ！なんじゃこりゃ(-_-#)」と思ったんだよね。なんていうか、男の書いた話だなっていうか。こんな女いねーよ！(￣Д￣；)みたいな（笑）しかもあの映画もこの映画もミスキャストだと思う。あっちは仲村獅童。こっちは宮崎あおい。というか、宮崎あおいは生理的にダメかも。媚びた感じが。『NANA』もダメだった。何にしたってね、恋愛で片方が死んじゃうっつーのはベタすぎ。しかも２度も続けてかよ！って。このパターン、上の『虹の女神』とか『世界の中心で愛を叫ぶ』『恋空』って近頃多いんだから、あからさま・単純すぎるのはもううんざり。でもこの手の話に簡単に泣けちゃうワカモノが多いんだろうな～…(´_｀)これに感動しちゃってる男は、現実世界で女とドロドロ戦いながら生きて行けるのだろうか？！絶対ムリだから！（笑）☆『電車男』2005／日本こちらも純愛モノ…だよね？単純な話だけど痛快で楽しめた。映像のお遊びも豊富でおもしろい。オタク役にしては山田孝之格好良すぎ(^×^;)でもあのモジモジっぷりはさすが。美人でおしゃれでデキるOL、なのにオタクっぷりにまったく引かない優しいエルメスは、これまたありえない女だと思うけど、中谷美紀ステキだった…(=^-^=)舞台版（武田真治）もかなり面白かった。ドラマ版も面白そうだけど、長いのは見るのが億劫だなぁ。ジミで女っ気なくてモテない。でも一途に自分を思って大切にしてくれる。やっぱ結婚するならそんな人だよね～と思いつつ、あれ？…私もそんな人だと思って今の夫を選んだはずなのに…それなのに…(￣д￣;)ナゼ？？！や、やっぱり騙された？！　　　　　　　　　　　　　☆『マリー・アントワネット』2006／アメリカとにかく衣装や小道具がポップな色でおしゃれだった。目に楽しい。主人公はよく知られた人物だけど、こんな解釈というか、側面もあったかもなと思うと面白い。監督のソフィア・コッポラは１４歳の生意気なティーン・エイジャーとして彼女を描いている。内容的な深さはないけれど、なるほどなぁ～という感じ。昔、ロミオとジュリエットを現代版にしたディカプリオ主演の映画があったけど、同じように歴史上の人物を現代の感覚で描いたり、名作の舞台を現代に置き換えた映画がもっと見てみたい。具体的に思い浮かばないけど…

2008年01月21日

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憲法について

　　『日本国憲法の論点』　　『憲法の力』今日は上記の本の著者である伊藤真さんの講演会を聞いてきた。メイは幼稚園が休みだったのだが、ママ友が快く預かってくれたのだ。持つべきものは友なり。学んだ事をしっかり自分の肥やしにして、私の周りに還元していかねば！講演会のお題は『よくわかる憲法の話』伊藤さんは１９５８年生まれ。大学在学中に司法試験に合格し、現在は各地に司法試験や法科大学院、公務員試験、法律資格試験の受験指導をする塾（伊藤塾）を開いている。その傍ら、各地の自治体や企業、市民団体などの研修・講演もしている。今日の講演会では、現在の日本国憲法を内容からその生い立ちまでわかりやすく解説し、自民党が提案している新憲法草案と対比して説明してくれた。合わせて教育基本法の改正前と後との対比説明があった。（こちらも内容を聞いてびっくり！）憲法改正と言えば要するに『９条改正』。今までこの話が出ると、私はなんとなくイメージや感覚で「戦争はいやだ。絶対反対！」と言っていたが、実はあまり内容がよくわかっていなかった。「戦争ができる国になるのは恐い。」じゃぁどこかの国が責めて来たらどうするんだとか、アメリカに守ってもらっていたら、いつまでも言いなりで金を出す事で戦争加担してるじゃないか、という意見にどう反対していいのかわからなかった。夫とも数ヶ月前に、９条改正についてちょっとした言い合いになったことがあった。だって夫は「改正しても良いと思う」なんていうから…！！夫の言い分は、自衛隊を軍隊と認めて、バッチリ「やられたらやる」ことをアピールして、アメリカへ頼るのはやめることが一番平和への近道だ、というもの。スイスやオーストリアのような永世中立国になるべきだって。夫の話に具体的に反論することができなかった。私はただただ、戦争はいやだ、武器を持って平和というのはいやだ。そういう気持ちだけで、じゃあどうすればいいのかわからない。夫に「それは理想論だ」とか「現実的じゃない」とか言われて、それは絶対に違うと確信しているのに、どうしても上手く説明できない。すごく悔しかったし、夫とそういうところで意見が違うことが悲しかった。今日の講演会では、夫に反論するためにとても参考になった。なんとなく感じていた不安を払拭してくれるものだった。日本国憲法は押し付けられたものなんかじゃない。６０年経って現代にそぐわなくなってきている、古くなったというのも違う。自民党草案の内容の意味するところを知ると、夫だって恐ろしくなるに違いない。国民のための国ではなく、国のための国民。これって戦後に戻ろうとしているとしか思えない。今日の講演で一番印象に残ったのは、「軍隊は国民を守るのではなく、国を守るもの」ということ。自衛隊も然り。戦争になれば沖縄戦のように、軍隊は国民を守ってなんかくれない。伊藤さんも言っていたが、日本という経済大国が「戦争は絶対にしません」とはっきり主張し、武器も持たなければ、世界の国々へ大きな影響を及ぼす。「テロとの戦い」なんて広告会社の宣伝文句に踊らされず、そうした方がよっぽどテロ対策になる。今はそれが少数派でも、１００年後には常識になっているかもしれない。ここで私が諦めちゃったら、サツキやメイは、その子ども達はどうなるんだろう。それを考えると、やっぱり憲法改正には賛成できない。教育基本法も憲法改正も、よくわからないうちに変えられてしまう。無関心な人たちがこの恐さに気づくようにするには、どうすればいいのかな。伊藤さんはここ数年、公民館などの公の施設での講演会が極端に減ったと言っていた。行政側からの圧力があり、なかなか講演会が実現しないらしい。私の通っている公民館でも、同じように不穏な空気が流れ始めている。特にジェンダーの学習をしているせいか…。男女平等参画事業が、見えない圧力で消されようとしているように思える。市民が自主的にに学習することは、何かにとって不都合があるらしい。こんなこと、普通に生活していたらきっと私も分からなかったと思う。でも一度気づいたら、もう無関心ではいられない。自分が後悔しないために、学習を続けて行きたいと思う。ところで、伊藤さんは長身でハンサムで、スーツもビシッ！とキメた素敵な人だった。日本に生まれ、男で、頭も良く、健康で、ハンサムで、どこをとっても『強者』。（ご自身も自分は強者だったと言っていた）そういう人が少数派や弱者の代弁者になってくれるのは、とても心強い。うちの夫もハンサムじゃないが、バリバリ『強者』。きっと伊藤さんのようになれる人だと私は信じているが、いかんせん仕事が忙しすぎる。心も体も疲弊しきって、毎日こなす事で一杯一杯の現実。どうしたらいいんだろうなぁ…。とりあえず、私にできることは、諦めないことだ。

2007年11月02日

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『茶色の朝』フランク・パブロフ

　　　　　　茶色の朝フランク・パブロフ／フランス／１９９８今日の読書会のテーマだった本。何年か前だが、けっこう話題になったと思う。１５分そこそこで読めてしまう薄い本で、文章も内容も分かりやすい作品（子どもでも読めそう）内容も過激な描写などなく、淡々と話が進むが、そのメッセージ性はとても重い。＜あらすじ＞主人公はごく普通の男性市民。ある日突然「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律ができ、友人が飼い犬を安楽死させたという話を聞く。しかし主人公は特に何も感じない。自分には直接関係ないし、決まった事だし…。世間ではこのペット制度を批判した新聞が廃刊され、その系列出版社の本も消えて行く。主人公はそれでも特に気を留めない。自分も茶色の世界に慣れて行く。ペットの猫も茶色の猫にする。「茶色なら安全…」しかし、ついには過去に茶色以外の動物を飼っていた事を犯罪と見なす法律ができ、この主人公にも危機が迫る… ーーーーーーーさらっと読めてしまうけど、あとからどんどん恐くなる。自分も同じだよなぁ…って。今の日本の雰囲気も同じだよなぁ…って。声高に反ファシズムを唱えているわけじゃないのに、どうしてこんなに心に重く残るのか。事なかれ主義や忙しさ、面倒だと思う気持ちにかまけて周りに流されるということは、結果的に自分の首をジワジワと真綿で絞めているようなもの。あとで後悔するのは自分。自分で考える。おかしいと思ったら声をあげていく。当たり前のことなのに忘れてしまいがち。そんなことに今更ながら気づかされる。「あぁ、そういう内容なのね。」って、わかった気になった人こそ、読んで欲しい。「ファシズムは権力者が人々を弾圧し恐怖政治をしくものであるが、それだけではなく、「民主主義」の社会の中で、人々の政治への無関心や、面倒なことをやり過ごす体質が育つ事によっても成立する。」ようするに自分がファシズムを生み出しているかもしれないってこと。そんなこと、考えただけでもゾッとするのは私だけ？ちなみに、フランスでは１冊１ユーロ（約１３０円）で発売された。（作者は印税を放棄）売り上げは５０万部以上だという。日本では定価１０００円で売られていて、作者の意図を無視しているようで納得できない…。お金を取るどころか、こういう話こそ教科書に入れて欲しいもんだ。

2007年10月16日

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『パンズ・ラビリンス』スペイン／メキシコ／アメリカ

『パンズ・ラビリンス』（PG-12指定）夫の快気祝いで（？！）自分にご褒美。久々に一人で昼間から映画館へ。前からあちこちのレビューを見て、ずっとこの映画を観たかったのだ。そして観た感想。まず、「なるほどPG-12指定だな…」ダークファンタジーというジャンルで宣伝されているが、これはいわゆる一般的なファンタジーとは全く違う。完全に大人向けの作品だ。全体のトーンも薄暗く、空気が重い感じ。背景は１９４４年の内戦後、独裁者フランコに力で支配されたがスペインが舞台。内戦終結後も山林に立てこもり反発を繰り返すゲリラ達を制圧するため、軍人である主人公オフィリアの義父は、疑わしき人物も、そうでない人物も無差別に殺していく。そのシーンがどれも本当にむごく、目を思わず覆ってしまいたくなる。しかしこれは現実にもあることだ思うと、恐怖と悲しさでどんどん心が苦しくなる。今だって、世界のあちこちの国々でこれと同じようなことが行われているのだと思うと、リアルな恐怖感が襲って来る。そんな悲惨な現実を生きるオフィリアには、生きるためにラビリンスという希望が必要だったのだ。妖精に誘われて迷い込んだ、廃墟となった迷宮で、突然現れた牧羊神パンに「あなたは魔法の国の王女だ。魔法の国に戻るためには、その証明として３つの試練を乗り越えてもらう」そう言われたオフィリアは、絶望に支配された現実に立ち向かうため、母とこれから生まれる弟を救うため、生きるために必死で試練を乗り越えて行く。現実の過酷さと、彼女の想像の世界が入り乱れ、不思議なリアル感が観る者の心を惹き付ける。残酷でグロテスクな映像が、彼女の無垢でひたむきな姿を引き立てる。ネタばれになるから内容はこれ以上書かないけど、前評判通り素晴らしい作品だった。現実はあまりに悲惨だが、そんな中でも生きて行く人間（子ども）には、やはり物語（ファンタジ－）が必要なのだということを強烈に感じる。想像力は生きる力だ。ギレルモ・デル・トロ監督は最初、主人公の少女を７歳前後にするつもりでいたが、オーディションでイバナ（オフィリア役の女の子）を見て惚れ込み、脚本を彼女に合わせて１０歳の少女に書き換えたのだという。でもこの話はたぶん、７歳の女の子ではダメだったと思う。１０歳という「心も体もギリギリまだ子ども…？」の微妙な時期だからこそ良かった。完全な子どもの世界から、いつかは大人にならなければいけないと気づく時期。そういった彼女の立場が、この映画の「現実」と「想像」の世界をよりリアルに絡めていると思う。デル・トロ監督は大の宮崎駿ファンだ。ジブリ美術館にしか売っていないフィギアを買いに、わざわざ来日するほどだとか。この映画をデル・トロ版『千と千尋の神隠し』だと言う人もいるようだ。うまく言えないのがもどかしいんだけど、すごく良かった。本当に良い作品だった。

2007年10月10日

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『ハッピーノート』草野タキ（人間関係って、いくつになっても難しい）

『ハッピー・ノート』草野タキ／著昨日の読書会は草野タキの『ハッピーノート』という本がテーマだった。ジャンルで言うとヤングアダルト・児童文学。小学６年生の女の子・聡子が主人公。学校でも塾でも家でも、周りの人間と本音でつきあえない聡子。うわべだけは調子を合わせ、そのためには嘘をつく事もいとわない。けれど様々な人との出会いによって、本当の信頼関係の大切さに気づいてゆく。思春期の入り口に立つ子どもが主人公だけど、充分大人にも置き換えられる物語。ディスカッションでは自分の子ども時代と照らし合わせたり、今時の子どもの生活環境（人間関係）についての意見が出たりしたのだが、やはり大人になってからもこういった問題はたくさんある、という話も出た。ちまたで言われている「公園デビュー」や、ママ同士のトラブルに話が及び、メンバーの一人が「もうだいぶたつので時効だと思うので…」と前置きして、自身のママ友トラブルを話してくれた。時効と言ってもまだ２年くらいしか経っていないのだが、彼女が第二子妊娠中に、上の男の子（３歳）について、罵倒するような中傷メールが届いたという。相手がわからない上その内容があまりにひどく、彼女についても強烈な誹謗中傷、さらに脅しと取れる言葉もあったので警察に通報し、数日間は外に一歩も出られなくなってしまったそうだ。当時、公園友達や読書会仲間など、自分のメールアドレスを知っていそうな人全部を疑ってしまい、本当に申し訳ないが、とても辛かった、と話す彼女の手は震えていた。本当に辛かったんだろうな、苦しかっただろうな、と思った。結局、公園仲間に心当たりがある人がいて（精神的な病気があったと思われるらしいが）、相手が引っ越したことで一応の解決はしたらしい。その人とは公園で顔を合わせた時くらいしか交流がなかったのに、何故？と今でもわからないという。コミュニケーションがうまくいかなかった上に、相手の病んだ心の矛先が集中しちゃったのかな。うーん、恐い。恐い、と思いつつ、「あそっか、私も疑われたんだな…」と思うと、なんだか猛烈に悲しくなった。確かに彼女の上の子と、うちのメイは読書会中、同じ保育室で預かってもらっていて、メイはその子に何度か叩かれ、鼻血を出したこともある。遊びを強要して断られたり思い通りにならないと、ついつい手が出てしまったりするようだ。でもそんなことは程度の差こそあれお互い様だし、それだけ絡むほど遊んでいるってことだ。彼女はそのことを知ると「本当にごめんなさい！」と謝ってくれたし、我が子がしたことに心を痛めているのも伝わって来たので、私は「お互い様です。気にしないで」と本心から言ったつもり。途中メイが「○○くんがイヤ」「保育室行きたくない」と泣いた時期もあるが、行ってしまえばなんだかんだと一緒に遊んでいる。確かに、暴力を奮ってしまう子にはその都度、必ず「イケナイ」と教えなくてはならないが、やられる方も痛みを知るし、「イヤ！」「やめて！」と言えるようになる必要がある。そういうことを含めたところに、集団保育の魅力があると思う。私がそう思っていることは伝わってなかったんだな～、と思うと、なんだか悲しい。読書会以外で彼女と付き合いがあるわけじゃないし、責めることもできないけど…。そんな立場に置かれたら、私だってすべての人に疑心暗鬼になってしまうだろうし…。こういう話ってよく聞くし、私の身近でもあった。結局はすべてコミュニケーションがうまくいってないからだと思う。こっちがどれだけ言葉や態度を尽くしても、相手に伝わると限らないところが難しい。自分だけならまだしも、自分の大切な人にも矛先が向かったら、これほど辛い事はないと思う。それが子どもならなおさら。だからといって『ハッピーノート』の聡子のように、いろんなことを恐れて上っ面だけの人間関係をするのはむなしい。ただただ、できる限り自分にも相手にも誠実でありたいと思う。むずかしいなぁ。

2007年09月19日

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『のんきなりゅう』ケネス・グレアム

『のんきなりゅう』見かけはおそろしいけれど、心のやさしいりゅうと友だちになった、かしこい男の子がおりました。ある日噂を聞きつけ、りゅうを退治するために騎士・聖ジョージが村へやってきます。聖ジョージは村人から、ありもしないりゅうの悪事を聞き、退治の決意をあらたにしますが、男の子のおかげでりゅうが悪者ではないと知ります。しかし決闘を待ち望む村の人たちをとめることはできません。りゅうと男の子と騎士は相談し、人々の前で決闘の芝居をすることにします。迫真に満ちた決闘の末、騎士はりゅうを傷つける事なく倒し、村人たちに言い聞かせます。「―――（りゅうについて）もうらんぼうははたらかないだろう。おもいこみをすてて、なかよくしてやりなさい。じぶんたちが、なにもかもしっているとおもうのは（りゅうは乱暴で悪者だという思い込みを指している）、はなはだしい、うぬぼれである。世の中には、おまえたちのしらないことが、まだまだあるのだ。――――」その後の宴会で、村人とりゅうはすっかり仲良しになりましたとさ。………１００年以上前に書かれた話だが、多くの挿絵画家によって何度も再版されてきた作品。この作品はムーアによりわかりやすく編集しなおされ、オールカラーの素晴らしい絵で物語の世界が表現されている。小学校低学年～お勧め。＜感想＞みんなそれぞれ満足し、円満に問題解決。なんて爽快なストーリーだろうか。現実の世界でもこんなふうに、いろいろな問題が円満解決したらいいのにと、つくづく思う。物事を白黒だけに分けず、グレーがあることを認めると、皆どんなに生きやすくなることか。夫婦ゲンカから戦争まで、世の中の争いごとの多くは誤解が原因だと思う。「正義・悪」「優・劣」、自分の側からしか物事を見ないで決めつけてしまうから、相手の気持ちを想像できないから、争いが起きるのではないだろうか。　同じ場所（村・国・星）で暮らしている以上、お互いの平和のためにはコミュニケーションが欠かせない。価値観はさまざまだが、想像力を働かせながら協力しなければならない。すべてが対等ではなく、弱い人（国）もいれば強い人（国）もいる。特に力のあるものの想像力が欠如していると、恐ろしいことになると思う。我こそが正義と自負するどこかの国も、このお話の聖ジョージのように、「敵」の気持ちを理解しようと努めたり、時には脇役や損な役回りになってでも平和を、というのなら、世界の共感を得ると思う。　　現代にこそ必要な物語だと思った。

2007年07月24日

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『カラフル』森　絵都／著…それからアニメ『花田少年史』

『カラフル』森　絵都いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました！」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界生活にまいもどり…気がつくと、ぼくは小林真だった。ぐっとくる！ハートウォーミング・コメディ。（楽天ブックスより引用）何かの紹介文を読んで、なんとなく読んでみた。とても読みやすく、あっという間に読めてしまう本。ジャンルはヤングアダルトなのかな～。前世でなにか罪を犯した魂は、通常もう２度と輪廻のサイクルに戻ることは出来ないのだが、主人公の『ぼく』は神様の抽選に当たって、もう一度チャンスをもらえることになった。他人が死んだあとの体に間借りして、自分の罪を思い出し反省する事でまた、輪廻のサイクルに戻ることができるという。中学２年生のさえない少年として生き返った『ぼく』が、生きる力を手に入れるまでのお話。半分くらい読んだら結末が想像できてしまった。でも中学生の男の子の気持という、まったく未知の世界をちょろっと覗けた気がして、なかなか楽しかった。男の子って、単純なくせにややこしいなぁ…。（小説だからか？）つくづく息子を持たなくて良かったと思ったりして（笑）『ぼくだけのこと』↑こちらは森絵都さんの絵本。こっちの方がよかったな。ここのところサツキと一緒にハマっているのがこれ↓アニメ『花田少年史』2002年10月から日本テレビ系で放送、一色まことの人気コミックを原作とするTVアニメシリーズ。ひょんなことからオバケが見えるようになってしまった花田少年が、そのオバケたちと繰り広げる笑いと涙の騒動を描く。”古き良き時代”の日本の美しい風景を淡いタッチで表現、元気でわんぱくな主人公の姿と相俟って、懐かしくも優しい気持ちになれる作品となっている。（楽天市場より引用）時代背景はいつなんだろう？　ボットン便所や町並みから言って、昭和50年代かなぁ。オバケと巻き起こす騒動も人情味溢れるものばかりで、単純ながら毎回涙してしまう(T-T)こういうアニメがどうして深夜放送だったんだ？！あんな中身がからっぽな「ポ○モン」とか「きらりんなんとか」を放送するくらいなら、こういう作品を子どもが見れる時間に放送して欲しいもんだ。オバケの話しなんて、子どもも大喜びして見ると思うんだけどな。実際サツキがそうだし。ホントいつも子どもとテレビアニメを見ていて思うけど、こんなの見てたら子どもの頭がバカになっちゃうよ！って感じる物が多過ぎる。特に、薄っぺらい友情物語に腹が立つ。ポ○モンなんて特にそう。『少公女セーラ』とか『赤毛のアン』とか『トムソーヤの冒険』とかバンバン夜７時に再放送して欲しいんだけどなぁ。日本にはこんなに優れたアニメ作品がたくさんあるのに、もったいないったらありゃしない。映画『花田少年史』こちらは映画化したもの。主人公・一路は顔が整い過ぎだし、お母ちゃんが篠原涼子って美人過ぎだよ！でも美人でも、あの肝っ玉母ちゃんぶりに嫌味がなかった。篠原涼子って、なんか不思議な魅力のある人だな。

2007年03月04日

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『アンネの日記・増補新訂版』

『アンネの日記・新補訂版』文春文庫／2003 アンネ・フランク読書会テーマ本なので、必死で読むこと１週間。今までアンネについてはなんとなく知っていたが、実際に読むのは初めて。読み出してみたら、考えていたよりもずっとずっと、読み物として素晴らしい作品だということに気がついた。アンネは秀でて理性的で快活だったが、その感性は現代の少女とまったく同じだ。日記を読んでいて、誰もが自分の思春期を思い起こすだろう。共感できるからこそ、彼女の置かれた異常な状況に心が強く押しつぶされる思いだ。私と何も変わらないのに、彼女は連れて行かれ、そして死んでしまったのだ。２年間一緒にオランダ・アムステルダムの隠れ家に暮らしていたのは、アンネの両親と姉、他の３人家族と男性１人の計８人。密告によって連行され、生還したのはアンネの父、オットー・フランクただ一人だった。オットー・フランクは戦後、隠れ家の支援者であったミープ・ヒースから、奇跡的に残ったこの日記を受け取り、１９４７年にかなり編集（削除）したものを出版した。実際の日記にはアンネと母の確執や、他の家族に対する悪口とも取れる記載がいくつもある上、性的なことも多く書かれていたので、父の立場としてもそのまま出版するわけにはいかなかったのだろう。（私はそれを読んでいないが）その版はあの戦争の悲惨さを伝えるには十分なものだったかもしれないけど、削られた部分にこそ、アンネ本来の魅力がたくさん溢れていると思う。１９８０年のオットーの死後、オットーの遺産を管理し、日記の版権を持つアンネ・フランク財団が新しく編集し直し、１９９１年に従来の版より３０％内容が増えたものを出版。さらに１９９８年には新たに５ページが発見され、それも付け加えて出版されたのが今回私が読んだ『アンネの日記・増補新訂版』である。（新たに付け加えられた部分の内容は、父オットー・フランクの過去の女性関係について書かれたものらしい。そりゃ、お父さんも隠したくなるよね(--;)）それにしても、アンネがユダヤ人としてナチスドイツに捕らえられ、１９４５年に１５歳で亡くなったということは、生きていてもまだ７８歳というのが驚きだ。あの異常な社会はそれほど遠くない過去の出来事だと思うと、信じられないし、恐ろしい。自らの危険を顧みず、このユダヤ人一家を支えた数人の支援者のうち、日記を見つけて保管したミープ・ヒースは、アンネの日記が有名になってからというもの、幾度となくこう質問されたと言う。「フランク一家を助けようと決意するには、勇気が必要だったでしょう？どうしてそんな勇気が出たんですか？」これに対するミープの答え。「驚嘆の口調できかれるにしても、疑いの感情できかれるにしても、この手の質問を聞くたびに、私は嫌な気持ちになりました。人間としての義務を果たすには、往々にして勇気がいります。また、なにがしかの犠牲を払う覚悟が必要なこともあります。でもそんな状況は、人生にはいくらでもあることではないでしょうか。じゃどうして、みんなあんな質問をするのかしら、と私は繰り返し考えました。周囲の人を助けるのは当然、と思わない人が、どうしてこんなに多いのかしらと。……（中略）…６００万人もの子供、女性、男性が死に追いやられたことを知って身震いし、「こんなことがなぜ？」と問いかけるとき、世界中の＜まったくふつうの＞人たちーー礼儀正しく、勤勉で、信心深い人たちーーが、ユダヤ人の運命に対して無関心だったことを、忘れてはならないと思います。」考えてみれば、現在私が暮らしているこの時代や社会にも、うっすらとその影を感じないわけではない。「自分のこと以外には無関心・無知な、多くの普通の人々」自分も含めて…。ユダヤ人の大虐殺も、結局はそこが一番大きな理由じゃないかと、今回の読書会を通して思った。もし私が同じ状況に陥ったとしたら、果たしてミープのようになれるだろうか？自己保身の一心で、良心から必死に目をそらしてしまいそうだ。人間として誠実に生きたい。でもそれって、本当に難しい！アニメ映画「アンネの日記」声優は高橋玲奈、坂上二郎、スマップの草なぎ剛、黒柳徹子、等。日記の内容にはあまり触れていないが、アンネたちの隠れ家の様子がわかる。

2007年02月06日

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１０歳前後の女の子

　　　　（岩波書店。大塚勇三さんの訳が一番良いと思う。やっぱりピッピの家は『ビッレクッラ』ではなく、『ごたごた荘』がしっくりくるもん）読書会、今日もとても楽しかった。そして楽しいだけでなく、収穫もあった。作者・アストリッド・リンドグレーン（女性）1907～2002年スゥエーデン、スモーランド地方の出身。余談で担当者が紹介してくれたのだが、このスモーランドはスゥエーデンでも坂の多い貧しい土地で、人々は良く言えば倹約家、悪く言えばケチな気質で有名らしい。最近日本でも人気が高い北欧家具の有名店『IKEA（イケア）』も、この地方から生まれたと言う。私もけっこう好きなお店(^o^)　今回ディスカッションに参加した人達（私も含めて）の中で、読むのに苦労したと言う人が少なくなかった。やっぱり。ただし、３部作の一冊目『長くつ下のピッピ』が一番ハチャメチャで、最後の『ピッピ　南の国へ』まで読むとピッピの本当の優しさや心の内がわかって面白くなるのだそうだ。私も一作目は読んでない…^_^;しかしなぜ、世界中でこんなにも子ども達の絶大な人気を得ているのか？その人気と影響力（動物愛護にも熱心だったという）で作者リンドグレーンはノーベル賞の受賞も囁かれたほどなのだ。やはりそれだけの（子どもにとっては）魅力があるのは間違いない。主人公ピッピは９歳～１０歳の女の子。『ピッピ』を読み聞かせて喜ぶのも、この年齢くらいの子までではないか？世間の常識や決まりにとらわれず、純粋に破天荒な話を楽しめる、子どもらしい子ども、というのはこの頃までで、だいたいこれを境に単純に楽しめなくなると言うから、要するに大人への扉を開くのはこの年頃なのかもしれない。もちろん個人差はあるが。高学年くらいになると、「こんな話、ありえな～い」という反応が返ってくるらしい。すごく興味深い。なんとなく頭ではわかっていたような子どもの発達だけど、こうやって具体的に何を楽しんだりそうでなくなったりするかということと照らし合わせると、よりハッキリわかってくる。自分や我が子と比べた「そう言えば…」という話がいくつも出て、目に見えないモヤモヤとしたものの形が掴めたような気がして、衝撃的だった。実際『ピッピ　南の島へ』のラストでは、いつか大人になることを意識するピッピが描かれている。ものすごく切なくなる感じだ。自分の頃は思い出せないけど、追体験してしまう。今まで１３歳前後の女の子の多感で複雑な時期にとても興味があったし、魅力を感じていたけれど、この１０歳前後もなかなか面白いと気が付いた。男女差の感覚もまだ薄く、大人の扉に気付くか気付かないかの時期。サツキもあと何年かだし、今からいろいろ研究しておかねば！（笑）そういえばジブリの『魔女の宅急便』『耳をすませば』も１３～１４歳の話。その後、宮崎駿監督は「１０歳くらいの女の子の物語を作りたい」と言って『千と千尋の神隠し』を作ったとか。９０歳のおばあちゃんの話『ハウルの動く城』も作った。どれもその年代の魅力を存分に堪能できて大好きだ。誰にでも当てはまるものではないけれど、こういうそれぞれの年代の特色、魅力というのは、他の年代では逆立ちしたって手に入らないものだ。その時期に思う存分光らせたいものだ。それが次の年代に移ってからの、肥やしにもなるような気がする。１０代は１０代の、３０代は３０代の魅力（それって、何だろう？）子どもの感性でしか楽しめないことを楽しむ。これが出来ないで来た人もけっこういると思う。私も然り。変にズル賢い子だったから、きっと可愛くなかっただろうな。その分、今子育てをしながら取り戻しているような気がする。それも楽しいけど、要領としてはかなり悪いなぁ。娘にはぜひともそういう事のないようにしてあげたい。今の彼女達の旬な魅力を、最大限に引き出してあげたい。もう一言付け加えると、中高生くらいの若い女の子がやたら化粧が上手かったり、ブランド品で着飾るのはちっとも美しくない。おばあちゃんみたいな言い分かもしれないけど…。そんなもので飾らなくても、大人には真似のできない魅力がたくさんあるのに！！そんな子にたとえ「ばばぁ！」と言われても（言われたことないけど）全然悔しくない。若さ本来の魅力にその子が気付いていないことを、可哀相に思うだろう。ホント、もったいないよなぁ～と思う子が世の中にはたくさんいる…その時にしかない感性でものを感じ、その時できることを精一杯やる。今の世の中では難しいこともあるけど、私の娘にはぜひそうなって欲しい。ここまで読んでくれた方、人に向けて書いているのか、自分の心に話しかけているのか自分でもわからなくなってます。ゴメンなさい…しかし、ほおっておいてください！（笑）とにかく今日私は、新たな衝撃や発見があっていろいろ考えて、とても楽しい。娘が子どもの心を存分に輝かせることができるよう、親の私ができることは何だろう？とりあえず、今夜からさっそく娘と一緒にピッピを読もうと思う。

2007年01月16日

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『魔女の宅急便』『ピッピ　南の島へ』

アニメ映画の『魔女の宅急便』も大好きだけど、角野栄子の原作も同じくらい大好き。現在４巻まで出ているが、今年の５月に『魔女の宅急便　その五　魔法の止まり木』が出版されるらしい(≧∀≦)！！！今からホントに楽しみだっ。最近の読書としては、次回読書会のテーマ本として『ピッピ　南の島へ』。「ながくつしたのピッピ」シリーズ３巻目だ。大人フィルターを外さないで読むと、途中で頭が痛くなること請け合い（笑）前の私だったらきっとそうなっていただろう。「不思議の国のアリス」同様、理屈や常識とかけ離れたナンセンス。でもこの２年読書会に参加して、少しは頭が柔軟になったような気がする。はちゃめちゃなことをしたり言ったりしてばかりのピッピを、子どもの心、とまではいかないが、クスっと笑えるくらいになってきた。大人になってから児童書を楽しむことができるようになるなんて、なんだか変な話だ。いままで理解できなかった楽しみ方を知るのって、本当に嬉しい＆楽しい。

2007年01月13日

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『デス・ノート』＆『U2ライブ』

上の写真、撮影禁止のはずのライブ会場です(^_^;) 前回（だいぶ前だが）の東京ドームライブが嘘みたいな大盛況。そしてこれは星空、ではなく、ライブ会場の客席。みんなの携帯画面がキラキラしていて、とってもきれいだった。ボーカル・ボノの呼び掛けで、アジアの貧困をなくそう！のキャンペーンサイトへメールを送っているところ（のハズ…）メンバーも歳とったなーと思ったけど、私もそうだった(;^ω^A よく聞いてたのは１０代後半だもんなぁ。今日は大変に忙しく、楽しい一日だった。朝長女が学校に登校したら、お歳暮届けに夫と両実家へ。そのまま次女を私の実家に預けおもちゃ屋へ。クリスマスが近付くと平日でも激混みだからね！早めにサンタさんに頼まれた買物を…(￣∀￣*) 長女→『星のカービィ・ドロッチェ団』（DSソフト）次女→お姫さまドレス（半袖ピンク！）に小物がごちゃごちゃ付いたセット何故か夫→『ワールドサッカー・ウイニングイレブン８』（これまたDSソフト。なんでだよ！）これで準備はバッチリよ！それから電車で「さいたま新都心」駅へ。目的はもちろん、さいたまスーパーアリーナでのU2ライブ！毎年12月は実家に一晩子どもを預け、夫と映画を観ることにしているのだが、（名付けて「関係修復デート」）今年はライブの都合で平日となってしまった。しかし一年生の長女はご近所の同級生のおうちに一晩預かってもらえたので、近くの映画館で『デス・ノート』を観ることもできた。（持つべきものは友！(T∀T)ありがたい）普段なかなか映画館には行けないから、どうせ見るなら迫力のあるアクション系を観たいのだが、今年はそういうのがなかったな。そんなわけで『デス・ノート』だったのだが、これがなかなか面白かった。どんどん話に引き込まれて、アッと言う間の２時間。終わってみれば「あのへんちょっと矛盾してない…？」とか「それはないよね～」とかもあるんだけど、観ている間はそんなヒマもない展開でとても楽しめた。役者勢も迫力だったしね～！原作マンガも読んでみたい。『ヒカルの碁』も面白かったし。（この原作者の新連載がジャンプで始まってる！興味津々）映画の後は飲み屋で散々食べて、酒もけっこう飲んだのだが、あまりに寒くてライブ会場まで歩いたら冷めちゃった…(´へ｀) これだけが残念（爆）ライブは文句なしに楽しめたし、映画も見れたし、あれこれ用事を済ますこともできたし、充実した一日であった。関係は修復できただろうか？（笑）

2006年12月04日

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スザンヌの日記（05年・アメリカ）ネタバレ注意

ニューヨークに住む女性編集者ケイティと、詩人のマット。彼らは心底愛し合っていたはずだった。なのに、マットはある夜突然ケイティに別れを告げた。涙に暮れる彼女のもとにやがて届いたのは、マットのかつての妻スザンヌが幼い息子ニコラスに宛てて綴った日記。そこに記されていたマットの秘密とは？そして彼がケイティと別れた本当の理由とは？人を愛する喜びと悲しみを精妙な筆致で描き、全米ベストセラー第１位に輝いた感動のラブ・ストーリー。（↑楽天ブックスより引用。マットは詩人じゃなくて作家だったはずだけど…）観たのはこれの映画化したもの。１時間半と短かった。ケイティは理由もわからず突然振られ、突然彼の前妻の日記を送りつけられ、まったく散々だ(^_^;)おまけにマットの子を妊娠していることも打ち明けられないまま…しかし、日記を読むうちに彼の過去や葛藤を理解し、新しい出発を決心する。マットは悲しい事故で、妻と子を一度に失ってしまった。新しい恋に罪悪感を感じて別れを告げたわけだけど、もし私も同じ立場になってしまったら、きっと同じように感じちゃうだろうなぁ。夫と子どもを一度に亡くしたら、新しい恋ができるかどうか疑問だけど、もしできたとしても、幸せになることに罪悪感を感じてしまいそう。悲しい話だなぁ…。だけど、この映画はハッピ－エンド。辛いことや悲しいことを乗り越えて、幸せになろうとするのは当たり前のことだ。最後にホッとできて良かった。ところで、マット役のジョナサン・シェックが、あまりにも濃厚で熱烈な（顔も濃いが）視線をケイティに投げかけるシーンには笑ってしまった(￣∀￣*)オイオイ、相手にその気がなかったら怖いだけだって…(^_^;)でもまぁ、恋に落ちちゃってる人間なんて、端から見たらみんなあんなふうに滑稽なもんかな。私もあんなふうに、熱烈な視線をなげかけられたいもんだわ～（笑）

2006年12月02日

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ゲド戦記

６巻セットを一気に購入し、読書会に備えて着々と読み進めていた『ゲド戦記』。サツキのじんましんで断念か…(T-T)と諦めかけていたら、夫が「午前中だけなら仕事休めるよ～」と言ってくれた(≧∀≦)家の事や子どもの事を優先するというルールでやるつもりだったけど、遠慮なく甘えさせてもらっちゃいました(o^-^o)私にとっては夫のフットサル同様、大切な場所なのだ。夫よありがとう！(T∀T)　本当に嬉しかった。メイも久々の保育室で大喜び。アーシュラ・K・ル＝グウィンが書いたこの壮大なファンタジー。最初の一冊目「影との戦い」が出版されたのは、なんと１９６８年。今から４０年近くも昔なのだ。そして７１年「壊れた腕輪」、７２年「さいはての島へ」が出版され、３部作かと思いきや１８年を経て１９９０年「帰還～ゲド戦記最後の書」、０１年「ゲド戦記外伝」０１年「アースシーの風」が出版されて、全部で６部の超大作となった。ル＝グウィンはアメリカ人で、白人だ。両親は文科人類学者で、当時迫害を受けどんどん虐殺されていたインディアンと深く交流し、その素晴らしさを認めつつも、加害者の側にいることに傷付いていた。父の口述を母がまとめた、カリフォルニア最後の原住民ヤヒ族の最後の生き残り、イシについて書いた著書『イシ　２つの世界に生きたインディアンの物語』は異文化を謙虚に尊敬する姿勢を世に示したものであった。こうした両親の思いを、ル＝グウィンが受け継いでいるのは間違いない。この「ゲド戦記」でも白人は恐ろしく野蛮な人種として描き、登場人物のほとんどが有色人種である。今回の読書会でテーマになったのは、第一巻の「影との戦い」。のちに大魔法使いとなるゲドの、幼少期から思春期、青年期が描かれている。あらすじとしては、己のごう慢さや虚栄心から得体のしれない影を呼び出してしまったゲドの、逃げても逃げても追ってくるその影との戦い。最後にはそれがもう一つの自分だと認め、向き合い、合体することで乗り越えてゆく、という物語。ファンタジーではあるけど、「誰もが体験すべき青年期の自我確立の物語」と今回の学習担当者、Tさんが言っていた。なるほど～～！！どうりで読んでいて苦しいわけだ…私はまだこの「青年期の自我の確立」やってない気がするもん…(＝M＝;)まぁそれはさておき、光と影は表裏一体、悪と善も同じで、それを受け入れる事が大切だと作者は言っているみたい。これって今日の読書会でも出たけど、宮崎アニメの全てに共通しているようだ。宮崎駿は明らかに、ル＝グウィンの（ゲド戦記の）影響をもろに受けている。彼のアニメには、完全な悪も正義も存在しない。「ナウシカ」も「もののけ姫」も。それこそが、ル＝グウィンがアニメ化を許可した理由だったはずだが…。そういうわけで、アニメ「ゲド戦記」のお粗末さが悔やまれる（らしい。私は見てないが）悪の存在がいて、悪を倒してハイ、平和になりました～という感じらしい。ル＝グウィンや宮崎駿が一生懸命表現しようとしてきたことを、全て打ち消すようなひどい作品だという。あぁ、息子じゃなくて、宮崎駿の「ゲド戦記」が見たかったなぁ…。私はまだ読んでいないけど、ハリー・ポッターシリーズの作者も「ゲド戦記」の影響を大きく受けているに違いないという意見が出た。なんとかこの境地を目指しているけど、力不足でたどり着いてないって感じらしい。この「ゲド戦記」という作品は、本当に大きな影響力があるのだな。私自身はどうかと言えば、ひたすら影から逃げ、幾度も絶望を感じるゲドの旅が辛かった。最後に覚悟を決め、立ち向かうため影をひたすらに追って行く時も、その決断が苦しくて本当に辛かった。逃げ出したい気持で一杯。きっと本当に自分の影（＝悪）に向き合うとしたら、もっと辛いんだろうなと想像してしまって、尻込みしつつも「こうならなきゃ！」と痛烈に思う。そうしなくては、私がここ何年かせき立てられている思い、「本当は自分はどうしたいのか」が、いつまでたってもわからないんだと思う。認めたくない影の自分がいることには気がついた。でもそれと向き合うのはまだ怖い。どうやればいいかもわからない。本当なら１０代ですべきことなのかもしれないけど、逃げ続けてきちゃっているのだ。だけどこのまま逃げ続けていては、いつまでも大人になれないんだと思う。読書会では一番若くて未熟な私。いつも読む本全てが自分の内面を見つめ直すスイッチになって、もがいてばかりいる。でも他の人の意見や解釈、体験談を聞いたり、自分の気持ちを赤裸々に語る事で、すこ～しずつ、すこ～しずつだけど前進していると思えるから、読書会はやめられない。たぶんあとで考えると相当恥ずかしいことばかり言ったりしているんだろうな…(^_^;)でもそういうことを笑わないで真剣に聞いてくれる雰囲気の会なので、甘えさせてもらう。仕方ない。これが私のペースで、これしかできないみたいだから。古株のメンバーの方々はもっと先というか、次のステップというか、「自己表現」したいというところまで行っているようだ。文章を書いたり、歌や楽器、パフォーマンスで表現する別のサークルを作っているみたい。私もいつかそんなふうに思えるようになりたいな。誰に対してというのではなく、自分が表現したい！という衝動に駆られる時がくるといいな。

2006年10月17日

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読書の秋？

時間があっても気分が乗らないと、文字ってまったく頭に入ってこない。でも今はまさに『読書の秋』少しでも手があくと、片っ端から活字を読んでいる。新聞・チラシ・タウン誌・小説にマンガ…トイレにも原田宗典の短編集なんか持ち込んで読んでたりする。ブラックジャックによろしく kn夫が古本屋で大人買いしてきたこのマンガ。妻夫木クンが主演のドラマにもなってたよな…。もう完結してるのかな、これ。１３巻まで出ているみたいだけど。主人公の研修医を通して、医療の裏側がわかる（わかってしまう？）この作品。取材が大変だっただろうな！！医療技術は日々進歩しているけど、医療現場が抱える様々な問題や矛盾、古い慣習を知ると本当に背筋が寒くなる。とっても難しいテーマばかりで、読後感が重い。怪我したり、病気にはなりたくないなとつくづく思ったし、もしなってしまったら、自分はどうなってしまうんだろうと考え込んでしまった。ぜひとも健康なうちに読んで欲しい作品。ドラマで主役の妻夫木クンはとてもマンガのイメージだが、最近なんだか彼が嫌いになってしまったみたい。なんでだろうと考えたんだけど…東京フレンドパークに出演しているのを見てからかなぁ…。理由もあるんだけど、うまく説明できない…（ま、そんなことどうでもいいか）顔は好きだけど。ゲド戦記先日楽天でたまったポイントで、６巻セットを購入してしまった。さっそく読んでみたら、なんだかとっても深いよ！しかも言葉が非常に難しい(;^ω^A なんか時代劇見てるみたいだ。すごく読みづらい。この世界に入り込むには集中して読まないと（私のように２ページ毎に中断していては）ダメかも。それでも、いつかはググっと入り込めるポイントがあるに違いないと信じて読破しよう。まだまだ２巻目。来週の読書会はこの本がテーマなので、きっとまた違う意識で読めるだろう。今日はサツキが熱を出して学校を休んでいるので、一緒にコレを観た↓ロボッツ草薙クンの生真面目な声、よかったです。でも作品はイマイチかな…。キャラクターが弱いのでのめりこめない～。さてサツキちゃん、節々が痛くて辛そうだけど、明日は良くなるかなぁ。

2006年10月11日

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泣きツボ

最近TBSで午前中、『世界の中心で愛をさけぶ』の再放送やってるではないか！普段午前中はテレビを見る習慣なんてないんだけど、たまたま録画整理してたらばったりこの番組に遭遇してしまった。ドラマもほとんど見る事はないけど、このドラマは珍しく最初から最後まで見た。私の泣きツボにバッチリで、毎回毎回大泣きしたのだ(T-T)その後、原作小説・映画・マンガ・舞台と全部網羅したが、ドラマが一番良かった。原作なんて「ケッ！」って感じだったのに、ドラマであんなに感動したのはキャストの良さなんだろうなぁ。（そして主演の山田孝之をしばらく追っかけたのであった…）そんで、昨日も今日も朝から号泣。メイはなぜ母がいきなり号泣しているのかさっぱりわからず、あぜんとしている（笑）年齢・経験とともに、自分のことではなかなか泣けなくなった三十路女（爆）そのぶん映画やドラマ、小説で大いに悲しむのだ。たまにこうして大泣きすると、本当にスカッっとする(≧∀≦)感動というよりは、感情移入して「悲しみ」を楽しんでいる感じ。なんだか相当ひねくれてきてるな…あたし…

2006年09月08日

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『ハウルの動く城』と『ゲド戦記』

久々の読書会。夏休み特別企画で前回『ハウルの動く城』を皆で観たので、今日はそのディスカッション。私は映画館で一度見て、DVDも買って子どもと４～５回観たと思う。それだけ観たにもかかわらず、なんだか難解で消化不良な感じがいつもあった。どの登場人物にも感情移入できず、何やらモヤモヤとしてしまうのである。それでもおもしろくておもしろくて、何度も観てしまう。不可解な登場人物たちの行動や、謎が謎のままで終わるのも、私には理解できないだけで、何か大切な意味があるような気がしていたのである。メンバーの１人は、見事にジェンダー視点からの解釈をしていて、ものすごく衝撃を受けて感動してしまった。この話は自分を押し殺して生きている、地味で真面目な少女ソフィが愛を通して次第に精神の自由を得る物語なのだった。物語の最中に何度も若返ったり老婆になったりするが、これは彼女の心の動きを表しているらしい。映画を観ただけじゃ、私はまったく意味がわからなかった…。ソフィがそんなに何かに縛られているようには感じなかったし、９０歳になってしまうのは、ただただひどい出来事だとしか思えず、ラストも呪いはどうなっちゃったの…？と思ってた。でも実は、ソフィの存在が女性のジェンダーを象徴している。姿が老婆になることは、世の中のしがらみや束縛から解放される象徴だったのだ。ほぉ～…なるほど～…！他にも男性の評論が紹介されていたが、それはハウル側から観た解釈で、また全然違った意見であった。どちらも「そうか～！なるほど～！！」と思わせられてしまった。いろんな解釈のできる映画だ。原作の作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズは女性なので、たぶん女性側の視点の方がリアルなのだろうけど、映画の作者・宮崎氏は男性なので、男性側の視点・解釈も大いにあるんだろうな。『ハウルの動く城』の解釈と作品の素晴らしさを観て、『ゲド戦記』の原作者ル＝グゥインは１０年来渋っていた映画化のGOサインを出したらしい。しかし映画のあまりの出来の悪さ（解釈のひどさ）に、今では怒りをあらわにしているそうな。監督・宮崎吾郎氏の父・宮崎駿氏も納得できず、険悪な親子関係になっているのは有名。ディスカッションでも『ゲド戦記』を映画館で観た人がチラホラいて、酷評していた。理由は、どう観ても「戦争肯定」「勧善懲悪」的なメッセージが強いかららしい。さしたる理由もなく親を殺す主人公。「悪を倒せば平和になる」のラスト。『ハウルの動く城』は、ハッキリとした表現ではないにしても、強く戦争反対のメッセージが伝わってくる。大国の魔女（アメリカ的？）『サリマン』に対し、戦争には加担しないと食い下がるハウル。加担して、人間の姿に戻れなくなっていく魔法使い達。悪魔との契約も城もソフィが壊すことで、様々なしがらみからハウルを解放したともとれる。それに対して『ゲド戦記』は悪の象徴（イスラム的？）『クモ』を倒すことで平和が訪れる。（らしい。私は観てないけど）今日の会でも「ハウル以来、もしかしたら何かしらの圧力があるのかもね」という声があったけど、なるほどそうかもしれない。日本のアニメ（特にジブリ）は多くの子どもの、まっさらで純粋な心に強く影響するものだ。ジブリの影響力はすごいもんな。今や世界中に広がっている。何らかの政治的圧力があっても不思議じゃない。そう思うとかなり怖い(T-T)今回のディスカッションでまた、物事をもっと深く読み取る力が欲しいと強く感じた。私って本当に日本的現代人なんだな。アメリカに洗脳されまくってる。想像力がまったくない。多くの偏見とジェンダーに縛られて生きている。そういうことに気付くだけでも、こういう会に参加している意味があるというものだ。また、今度は違った視点から『ハウルの動く城』を観てみようと思う。…あ、そういえば、さっきうちのテレビが壊れたんだっけ…(T∀T)まだ買って５年も経っていないシャープのAQUOS！電源入れても、ウンともスンとも言いません・°°・(>_

2006年08月29日

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『リンダリンダリンダ』０５年／日本

『リンダリンダリンダ』＜ストーリー＞高校生活最後の文化祭のステージに向けて、オリジナル曲の練習を重ねてきたガールズバンド。ところが本番まであと3日という時になって、メンバー2人が怪我と喧嘩で脱けてしまった。残されたドラムの響子、キーボードからギターに転向した恵、ベースの望の3人はふとしたきっかけからザ・ブルーハーツのコピーをやることに! そして彼女たちがボーカルとして声をかけたのは、なんと韓国からの留学生ソン。 4人の寄り道だらけの猛練習が始まった……。話自体は、はっきり言ってどうってことないんだけど…なんといっても、ブルーハーツの歌はやっぱりいいなぁと聞き惚れてしまった。世代はあきらかに違うけど、十代の若い彼女達がその曲に感動してるのがなぜか嬉しい。ブルーハーツの歌はやっぱり十代が似合う！！！彼女達が歌う場面、そこだけで感動してしまった。（といってもボーカルの留学生役、ぺ・ドゥナは実は２０代後半らしいが(^_^;)）ムダに熱いとさえ言える泥くさい歌詞だけど、若さがあればちっとも気にならない。私もなんとなく十代の頃の気持を思い出しちゃったよ(≧∪≦)なんか無性に聞きたくなってきた。明日聞きながらウォーキングしようかな。夫がたしか持ってたような。ハイロウズだったかな。８年くらい前にフジロック・フェスのハイロウズをビデオで見て、すごく感動・興奮した覚えがある。ヒロトってかっこいいよなぁ…あの黒タイツ上半身ハダカのヒョロ長いスタイルが、江頭２：５０好きの私にはたまらない（笑）私には今でも聞くと、その当時を思い出す切なくて懐かしい曲がたくさんある。夫と付合っていた当時は、よく何かの記念日のたびに（誕生日・クリスマス等）、自分の気に入っている曲をカセットやMDに編集してプレゼントしてくれたものだ。全部で３０巻近い数になっているのだけど、そこに入っている曲はみんな思い入れがある。洋楽・邦楽、ジャンルもさまざまで、影響をたくさん受けた。音楽って、心のタイムマシンのような、不思議な魅力があるんだよなぁ(o^-^o)『リンダリンダリンダ』は、そんな気持を思い起こさせてくれる映画でした。

2006年08月02日

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最近のBGM

音楽なので「ひとめぼれ」ならぬ「ひとぎきぼれ」なのだが…マルーン5／サンデイ・モーニング発売からけっこう経っているんだけど、車『ヴィッツ』のCMで使われている曲。以前からFMで流れるたびに「これいいなぁ！」と思っていて、先日なんとなくCDショップに寄った時に、アルバムを視聴。【輸入盤CD】MAROON 5(マルーン5)/Songs About Jane案の定、良いのはシングルの曲だけだった…ので買わず(T∀T)でも近いうちに誰かに借りてダビングしよう(￣∀￣*)そのCDショップでたまたま視聴して、一発で気に入ったのがコレ。●Bent Fabric“ジュークボックス＜期間限定価格盤＞”CD（2006/2/15）よくわかんないけど、８１歳のおじいちゃんジャズ・ピアニストと、７人のボーカリストとのコラボ作品。ものすごく売れているらしい。即、夫に電話で「これ知ってる？」と聞いたら、なんと持っていた。仕事の関係でもらったらしい。ラッキー！夫もすごく気に入って、毎日通勤時に聞いていたのだ。さっそくその日から毎日聞いている（家事しながら）。ノリノリのジャズ系ダンスミュージックなので、掃除しながらメイと踊っている(≧∀≦)夏には最高！一曲踊ると汗だく（+_+;)去年初めて知って、それ以来ちょくちょく思い出して何度も聞いているCD。↓【Rock／Pops：シ】ジェイソン・ムラーズJason Mraz / Waiting For My Rocket To Come(CD) (Aポ...FM（J-WAVE81,3）でゲストとして出演した時の生ライブをたまたま聞いたのだが、もぉ～～～、「ひとぎきぼれ」！久々に私の中でドカンと来た感じだったのだが、それに比べるとアルバムはちょっと…でもすごくお気に入り。生演奏の方が良いと思えるアーティストは貴重だ。すでにセカンド・アルバムも出ているが、夫いわく、このファーストの方が断然良い！とのことなので、買ってない。今年のフジロックに来るらしい。見に行きたいな～(o^-^o)夫が先月買って来たCD↓【Rock／Pops：ケ】KT・タンストールKT Tunstall / アイ・トゥ・ザ・テレスコープ (CD) (Aポイ...「ヒバちゃん好みだと思うよ～」とのことだが、イマイチであった。確かにうまいし、声も好きだけど、どの曲も同じに聞こえるんだよなぁ。私の音楽の好みは、父のフォークソング好きと夫の洋楽好きが大きく影響している。結婚する前は月一で夫とライブに行ったものだが、最近は夫が仕事で手がけたものか、夫が買ったりもらったりしてくるものしか聞かなくなっていた。いつもやかましい子どもに囲まれているのと、音楽を聞きながら何かをできない性分なので（読書とか）縁遠くなりがちだ。やっぱりたまには自分で新しいものを探さなくちゃな！音楽も、本を読むのと同じくらいの感動や楽しさがあるのだ。

2006年07月13日

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講演会

公民館で開催された講演会に出席。講師は夫の母校の先生だった。いつもの保育士さんによる保育もついているので安心。どんな内容でも、その道の専門家やプロの話はとても面白い。知らなかった事を知る楽しみ、いろんな考え方を知る新鮮さ、自分はどうだろうと、考えるきっかけを持つ事。今回の講演会は、内容がキッチリと計画されていなかったのか、話があちこちに飛んでまとまりがなかった。が、やはりそれなりに楽しかった。あ～、それにしても、学生時代、今くらい真剣に人の話が聞けてたらなぁ…(∩_∩;)　

2006年07月12日

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「いのちの食べかた」森達也／著

いのちの食べかた『いのちの食べかた』森　達也／著　04年　（理論社）理論社発行の「よりみちパン！セ」というシリーズのうちの一冊。中学生以上を対象とした、YA（ヤングアダルト）の親書である。筆者はテレビディレクターや映画監督、作家として幅広く活躍する森達也さん。ドキュメンタリー・ノンフィクションの作品を多く手がけているそうだ。わかりやすい簡単な言葉で語りかけるように書かれてはいるが、内容はとても重い。「いのちを食べるということは、どういうことか？」毎日当たり前のように私たちが口にする肉やその加工品が、生きた牛や豚から店頭に並ぶまでを具体的に説明する。そして、この本はそれだけでは終わらない。知っているようで知らない『屠殺場（とさつじょう）』のあらまし、食肉の歴史や文化、それと大きく関わる被差別部落の話し、そしてそこから世界中あちこちにある差別…果ては戦争について。肉についてより、こっちの方がメインかもしれない。本の中で何度も森さんは、「知ることが大切だ」と繰り返す。『何が大切で何がどうでもよいかの判断は、知ってから初めてできる』『大切なのは「知ること」。知って、思うこと』知らないこと、知ろうとしないことが、あらゆる差別や問題を引き起こしている。現実をきちんと知り見つめて生きることが、『よだかの星』になれない人間には必要だと教えてくれる。子どもより、なんでもわかったつもりになっている大人に勧めたい本。この「よりみちパン！セ」シリーズ、他の本もなかなか面白そうなので、いろいろ読んでみたい。

2006年07月03日

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『初ものがたり』宮部みゆき

初ものがたり愛蔵版何ヶ月か前に、父が「おもしろいぞ」と勧めてくれた本。本当は父の机に転がっていたこの本↓を貸してもらったのだけど…。揃ってこんな自己啓発本を読むなんて、まったく似たもの親子かね…(￣∀￣*)でもこの「苦手な感じ」がパッと消える本も、とってもためになった。分かりやすい身近な例えで、無意識の思い込みや自意識過剰を気付かせてくれる。どちらの本も、トイレに置いて（スミマセン、作者さん）少しづつ少しづつ読みすすめた。なぜなら部屋ではメイの妨害がひどくて読めないから！本を広げて３０秒もしないうちに顔をつっこみ、「ママ、なにしてるの～」まぁ、トイレにいても「あ～け～て～」開ければ「おしっこでた？」「はい、かみ！」なんだけど（笑）気付かれないようにトイレにこっそり入り、鍵を閉めて本を広げるのが至福の時(o^-^o)そうしてチビチビ読み終えた『初ものがたり』本所深川をあずかる岡っ引きの茂七親分が、下っ引きの糸吉・権三とともに、江戸の下町で起こる魔訶不思議な事件に立ち向かう。茂七に事件解決のヒントを与える謎の稲荷寿司屋や、超能力をもった拝み屋の少年など、個性あふれる登場人物たちと織りなす人情捕物話の数々…。「鰹」「白魚」「柿」「桜」など、江戸の季節を彩る「初もの」を題材に、ときに哀しく、ときに妖しく描く時代小説。（楽天ブックスより引用）時代小説、しかも江戸時代の捕物帳なんて自分では絶対に選ばないのだけど、やっぱり思い込みはいけないわ☆面白くてどんどん引き込まれ、トイレに入るのが待ち遠しい！(^^ゞまったく知らないこの時代なのに、なんだか懐かしく思ってしまうのは、やっぱり日本人の血がドクドク流れているからなのかしらん？単純な捕物帳にならないのは、サイドに謎のある人物が多いからなのか。出ているのはこの一冊だけで、多くの登場人物の謎はまだ解けないまま…続きがむちゃくちゃ楽しみなのだけど、連載していた雑誌が廃刊になってしまったらしい。作者の宮部さんは、いつか必ずどこかで再開します！とおっしゃっているので、のんびり楽しみにしていようと思う。父にも感謝。ちょっと感想になってないけど、やっぱり小説っていい！現実の生活からほんの少し心が離れて、別の世界を体験できる。本って本当に素晴らしい。どんなに忙しくても、子どもが小さくて手も目も心も離せなくても、だからこそ本を読むべきだと思う。

2006年06月22日

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『コープス・ブライド』

『コープス・ブライド』去年公開されていたティム・バートンのストップ・モーション・ムービー。絶対にDVDを買うつもりでいたので、劇場では見なかったのだ。先週買ってからもう３度は見た…！『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』↑より色調も暗めで、キャラクターも人間なので、無気味さがよけいに無気味なんだけど、それがいいのよね…(≧∪≦)ー内容ー19世紀のヨーロッパにある小さな薄暗い村。そこにお金はあるけど品格のないバン・ドート夫妻が、気弱な息子のビクターの結婚を計画していた。相手は貴族の家柄ながら財産が全くないエバーグロット夫妻の娘ビクトリア。結婚式のリハーサルで初めて会ったビクターとビクトリアだが、意外にもお互い好印象。しかしビクターの頼りなさに怒った神父が結婚式の延期を宣言。落ち込んだビクターは、ひとり森の中で誓いの言葉の練習を始めた。すると、突然現れた死体の花嫁（コープスブライド）に「お受けします」と言われ、死者の世界に連れて行かれてしまう…。（楽天内DVDirectより引用）ジョニー・デップが好きなので、必然的にティム・バートンの作品をたくさん見ているんだけど、バ－トン作品はなんと言ってもストップ・モーション・ムービーが最高！この２作品しかないけど（笑）ストップ・モーション・ムービーとは、フィギアを使って、フィルムのコマごとに少しずつ微妙に動かしながら作る作品。実写版アニメーションである。他にも『ウォレスとグルミット』『ピングー』『ニャッキ！』などが有名だけど、私はこの類いに目がないのだ。手作業の味というか、手が込んでいて何度見ても新しい感動があるから大好き！どんなものでもメイキング・ムービーとか見ると、作り手のこだわりがわかるけど、ストップ・モーション・ムービーは作品だけで、そのこだわりが強烈に感じられる。子どもと一緒に楽しめるのもいい。それこそ何十回も見るけど、ちっとも飽きない。特に、このバートン作品と『ウォレスとグルミット』シリーズのニック・パーク作品は、世界観もキャラクターも背景も、細部までとことんこだわっていて、そこに浸るのが楽しい。子どもは英語版だろうが日本語版だろうが、関係なく楽しんでいるようだ。『コープス・ブライド』は相当に薄暗い色調なのに、子ども受けも申し分ない。しょっちゅう目玉がポロリと落っこちる、おばけの花嫁エミリーも、首だけのバーテンダーも、死者の国のキャラクターは皆なぜか明るい。逆に、生きる者の世界のキャラクター、主人公のビクターや、婚約者のビクトリア、その両親達の方が、陰気くさくて覇気がないのが笑る。ところどころで歌や踊りがたくさんある、ミュ－ジカル調なのも楽しい。これからきっと、何度も何度も見ることになるだろう。↑楽天で見つけてしまった…ちょっと欲しい。でも、着たらヘンかしら…(^_^;)

2006年05月14日

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『きみに読む物語』04年／米国

感動ものを観ようということになり、このチョイス。内容は…年老いて痴呆になった妻に、物語を読んで聞かせる夫。それは妻自身が書いた、２人の若かかりし頃のロマンスだった。裕福な家庭のお嬢様と、材木屋で働く貧しい青年の燃え上がるような恋。話を読み聞かせるたびに、少しの間だけ記憶を取り戻す妻…うーん、美しいお話だった…・°°・(>_

2006年04月30日

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『ブスの瞳に恋してる』

お笑い芸人『森三中』のメンバーがモデルになったこの本のドラマ。録画したまま見てなかったので、一気に２回放送分を見た。ドラマとしては、イマイチかな～…ゴローちゃんはまぁまぁ好きだけど。原作の小説の方を今度読んでみよう。

2006年04月22日

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ちびまるこちゃん実写版・トリビアの泉

昨日やっていた「ちびまるこちゃん１５周年記念・実写版」を子どもと見る。涙あり笑いありの、楽しい３作品だった。まるちゃん役の子はなかなか芸達者で、アニメとの違和感もなくてかわいい。でもでも私が一番気になったのは、お姉ちゃん役の福田麻由子ちゃん。以前見たのはドラマ『白夜行』での、主人公の子どもの頃の役だった。ちょっと子どもとは思えない雰囲気を持っている、気になる役者さんだ。１９９４年生まれというから、まだ小学生…？うまく形容できないけど、また見てみたいと思わせる子だ。決してパッと目立ったり華やかな感じはしないんだけど、とても存在感がある。ちびまるこのお姉ちゃん役でも、なんか自然に目が追ってしまう感じだった。今後が楽しみだなぁ。何か映画に出ないかな。あ、そういえば『下妻物語』に出ていたそうな…気付かなかったな。夜、トリビアの泉をなんとなく見ていたら、「デート中、彼女の注文した料理に髪の毛が入っていた時、どんな対応をすると器の大きい男と思ってもらえるか」という実験をやっていて面白かった。１００組くらいのカップルに（女性は仕掛人になってもらって）実験したところ、いろんなタイプの男性がいた。店員を呼びつけて、声を荒げて威圧的にいちゃもんつける男。店長を呼べだの、誠意を見せろだの、ものすごく高圧的。オドオドして彼女に「どうする？替えてもらう？どうする…？」と聞く男。モジモジしてなかなか言い出せない。冷静に店員を呼び、説明して料理を替えてもらう男。「このくらいどうってことない、死にゃぁしない」と髪の毛を取って、何ごともなかったかのように食べるのを勧める男。「もったいないからほとんど食べてから替えてもらおうよ」と、自分も食べ出す男もいた。…様々で面白い。もちろん最初の高圧的に文句をつける男は、多くの女性インンタビューで「サイテー」「器が小さい」などと言われて評価は最悪。これには激しく同感。こんな勘違い男と一緒にいてろくなことはない。優柔不断で決断力のない彼も、みみっちく食べてから替えさせた彼も不評であった。「このくらいどうってことない」と替えてくれなかった彼も、彼女にしてみたら大切にされていないみたいでイヤ！と言う意見も。一番好感度の高かった対応は、まず冷静に店員を呼び「これ、ある意味当たりですよね…」とユーモアを持って状況を説明し、店や周りの客や彼女にも気遣いながらも、きちんと料理を交換してもらう、というものだった。なるほど、間違いはきちんと正しつつも、誰にも不愉快な思いをさせない気配りが器の大きさを感じさせるわけだ。いいなぁ、こんな男性。一緒にいたら本当に楽しいだろうな。さて、我が夫はどうだろう？たぶん「替えてもらえば？」って私に言うか、普通に状況説明して「替えてもらえますか？」って言うだろうな。ユーモアを持って…とまではできなさそう。っていうか、私なら自分で言うけど…？彼の料理に毛が入ってても、私が言うかも（笑）気にならないくらいだったら、どけて食べちゃったりして…（爆）どこまでも男受けしないタイプかも…(T-T)

2006年04月19日

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『ミリオンダラー・ベイビー』米国／2004年

『ミリオンダラー・ベイビー』夫が帰宅後、「なにか感動作の映画が見たい」というのでこれを一緒に見る。やはりどうにもこうにも気持が優れないらしく、「映画でも見て、心を揺り動かすようなことをしないとダメだ～」と言っていた。私も同感。＜ストーリー＞ジムを経営する孤独なトレイナー、フランキー（イーストウッド）。実力はあるが、育てた若者は欲を求めて彼の元を去っていく。あるとき、そんなジムへ31歳のボクサー志望のマギー（スワンク）が入ってくる。始めは相手にしなかったフランキーだが、貧しい生活をしながらも練習に励む彼女のハングリーさを見て、徐々にボクシングを教えるようになる。やがて、トレーニングを通して次第にお互いを必要とし始めていく二人。娘に縁を絶たれた男と家族の愛に見放されてしまった女、深い傷・苦しみを抱えながら生きてきた不器用な二人が、互いに歩み寄っていく。マギーの実力も頭角を現していき、遂に100万ドルをかけた世界タイトル戦に出場することになった。しかし、その試合で、二人を待っていたものは衝撃の結末だった…。苦悩するフランキー、そしてマギー。二人の真の絆の意味がいま試される。（↑楽天内ショップ『S-PUREMIUMU』より引用）去年のアカデミー賞主要4部門（作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞）独占。ゴールデン・グローブ賞監督賞、主演女優賞を始め、全米で30を超える賞に輝いた。主演女優賞のヒラリー・スワンク、ものすごいトレーニングしたんだろうなぁ。ファイトシーンの迫力はすごかった。はっきり言って美人な女優ではないが、この映画では傷付いた心を持ちつつも、ひたむきにボクシングに打ち込む純粋な姿がとても感動的だった。プチ・トリビアだが、彼女の初主演作は１９８４年に米国でダイヒットした『ベスト・キッド』（弱虫君が空手の達人に出会い成長する物語）のシリーズ最終話、『ベスト・キッド４』（１９９４年）らしい。格闘系に強いのね～。クリンスト・イーストウッドとモーガン・フリーマンは言わずと知れた演技派で、そのかもしだす雰囲気は「さすが～」と言う感じ。（ところでうちのマンションの管理人さんは、モーガン・フリーマンによく似ている。ロマンス・グレーで、とっても素敵なのだ(o^-^o)）でも全体的に暗く、テーマも重く、見た後も感動で胸が一杯…！になれなかった。最後の衝撃の展開は本当に予想外で、なんかあの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を彷佛とさせるかも…。（あそこまで暗くないけど）救われない話だわ。監督のイーストウッドは「これはシンプルなラブ・ストーリーだ」と言っているらしいが、やっぱそれだけじゃないっしょ…。見た後、夫と顔を見合わせ「……」なんだかよけい暗い気分になっちゃったわ～（笑）

2006年04月11日

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『NANA』

流行り物は一応見ておきたいミーハーな私(=^o^=)先日幼馴染みの家にあったので借りてきた。しかし途中から（３巻くらい？）もう読むのが苦痛で苦痛で…どこがおもしろいんだ？！いったい何がそんなに受けるんだ？！わからない私はすでに感覚が古いのだろうか…などなどと思いながらなんとか借りた１４巻まで読み上げる。登場人物が誰も彼も優柔不断で、プライドだとか何だとか言っている割に、簡単にくっついたり別れたり（恋愛のことね）。やたらベッドシーンが多く、タバコもお酒もドラッグまでも…！ホントに『りぼん』で連載してるの？主人公は２０歳らしいけど、私がりぼんを毎月買っていた小学生の頃には考えられないわ…。（あげく妊娠までしちゃうし。おまけに誰の子かわかんないし！）主人公である２人のナナが上京して、たった半年かそこらの話が１４巻にもなるのだ。若い頃はなんと盛り沢山な毎日なのだろうか…。とにかく登場人物が皆フラフラしていて、物語の主体がわからない。途中途中出てくる語り口調のナレーションを深読みすると、結局２人のナナのレズ物語なのか？！うーん、これだけ評判になるのだから、深いテーマがあるのだろうと思った私が間違いか。物語りとしてはまったくまとまりがなく、あさーい感じがする。やたらと「悩んだり傷付いたり」するのも、なんだかしらじらしい。と思ったのだが、よく考えればこれが現代の若者にとって「リアル」なのかも。というか、恋愛期（ってあるのか？）の人間なんて、多かれ少なかれ皆こんな感じにフラフラしてるかもな。もう忘れちゃったよ、そんな頃…(T▽T)いや、それにしても登場人物が優柔不断すぎ。というか挙動不信すぎ。ところで、このマンガの映画版キャストの中嶋美嘉は、マンガのナナのビジュアルイメージにピッタリだった。

2006年03月21日

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『魔女の宅急便』角野栄子

夕食前からサツキがDVDを引っ張り出して、ジブリの『魔女の宅急便』を見ていた。何度見てもとてもいい。でも原作の児童書もとってもいいのでお薦め。原作は一昨年くらいにシリーズ４作目が出た。１７歳になったキキのお話。ジブリ作品は原作をジブリフィルター（宮崎フィルター？）に通してすっかりジブリの物にしてしまう。どれもきっちりした世界観があって、作品として原作を超えていると思えるものもある。たとえば「耳をすませば」は少女マンガが原作だが、かなり幼稚とも思える作品だった。でも映画では、その原作の良いところを何十倍も引き出していると思う。ハウルも原作は駄作だと聞いた。近々読まなきゃ。でもこの『魔女の宅急便』は内容（ラストは違うけど）も人物像も原作のイメージにぴったり。私はどちらも甲乙付け難い。原作は続きがあるのがまた嬉しいし。ジブリの『魔女の宅急便』は、ちょうど私が１３歳くらいの頃に上映されたものだから、なおさら思い入れがあるのだろう。友だちと満席の映画館で立ち見したのを覚えている。（そういえば最近、立ち見の映画館なんて聞かなくなったなぁ。）女の子の１０歳前後の多感な時期って、なんだかとっても魅力がある。映画でも小説でも、本当に大好き。これから娘達がその年頃になるのが楽しみだ。あ、でも母親の立場からだと辛いばっかりかもなぁ…思春期・反抗期でもあるし(;^ω^A

2006年03月20日

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『超劇場版ケロロ軍曹』

夫にチビを見ていてもらい、サツキと２人で観に行く。■送料120円■おぎやはぎ　CD【ケロロダンシング】初回盤　3/8（↑映画主題歌のCDジャケ）『超劇場版ケロロ軍曹』（＋まじめにふまじめかいけつゾロリの二本立て）映画館はガラガラ。8割が子ども(^_^;)内容は…映画館で見るほどのものじゃないな…同じアニメでも、『クレヨンシンちゃん』は大人もそれなりに楽しめるんだけどなぁ。まぁゾロリとの二本立てじゃぁ、しょうがないか…。

2006年03月18日

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『稲の旋律』旭爪あかね／新日本出版社

稲の旋律先日出席した講演会で、講演者が個人的に面白かったと紹介していた本。図書館での講演だったので、その足で借りて帰ってきた。読書会のメンバーも読みたくて予約したというので、私にしては珍しく早々に読み終えた。主人公は私と同じ３０歳の女性。生真面目な優等生であった彼女は、まわりの人間との関係に疲れ、大学を中退して以来、様々なアルバイトを転々としていた。教師をしている父のつてで勤めた就職先も、なじんできたかという時に仕事でミスをし、また行けなくなってしまう。彼女は最近社会問題にもなっている『引きこもり』なのだ。物語はそんな彼女が、具体的な宛てもなく書いた、心の内を綴った手紙を、自然農法を実践する独身で中年に差しかかった男性が拾い、返事を出すことから始まる。往復書簡で綴られる小説だった。手紙のやりとりと、農業体験や彼の周囲の人間と交流することにより彼女は徐々に自分の存在を肯定できるようになってゆく。自分の生い立ち、母や父との関係を振りかえりながら。読んでいて、こちらの気持までゆっくりと解きほぐされるようだった。思えば、私自身も彼女と同じような理由で大学を中退したのだった。彼女とは大違いで優等生ではなかったし、親に多大な期待をかけられていたわけでもなかったのだが、もともと神経質で潔癖なタチではあった。最近やっと気付いたんだけど、人よりずっと要領やのみ込みが悪いし。まわりが持っている私のイメージに追いつけない、がっかりされるのでは、バカにされるのでは…と感じてしまい、人と接するのが恐くなってしまったんだと思う。大学に入ってからほとんど学校に行かず、アルバイトを点々としたり、家にこもったりしていたのだ。どんどん落ち込むばかりで、なぜ自分がこうなってしまうのかわからず辛いばかりだった。自分はずるく、怠けていてだらしない人間なのだ、ダメな人間なんだと思った。何とか変わりたい、前向きになりたいと思うのだが、どうしていいのかわからない。今思えば、立派な引きこもりだったんだなぁ…（笑）それでも本当の意味で深刻にならなかったのは、相談できる親友がいて、現在夫である彼も、それこそ農業のようにゆっくりと私に歩幅を合わせてくれたからだと思う。当時彼は、それはそれは真剣に私の話を聞いてくれたものだった。とことん私の話に付合い、決して押し付けず様々なことを教えてくれた。ちょっと甘過ぎたところもあって、私は相当依存していた。（彼曰く、当時はまだ学生で心にゆとりがあったそうな…。今は嘘みたいに別人！？）そして極め付けは友だちの赤ちゃんを見て、私も子どもを産みたい！と強烈に思ったこと。思ったというより、本能が反応したって感じだった。そのすぐ後に妊娠が判明したのだ。それからは忙しかったけど（結婚・新生活・出産…）まるで世界が明るくなったように感じる。モノクロだったのが、力強いカラーでいっぱいになったみたい。子どもを産み育てることで、私は自分ももう一度一緒に育ち直している感じがする。娘の成長と共に自分の過去を振り返り、気が付くことがとても多い。つい自分と重ねてしまって、娘には窮屈な思いをさせてしまうこともあるけど…。今でも人付き合いは本当に苦手だ。表面的には人見知りではないよう見せるけど、心の中ではすごく相手と距離を置いてしまう。自分が傷付かないために。それでも、娘に幸せになって欲しいと心から願うことが、私を前向きにさせてくれる。自分自身がもっと幸せな人間にならなきゃ！と思える。親としては頼りないけど、でも私は私のペースで、私のやり方で少しずつ成長しようと、最近思えるようになってきたところだ。あぁ、３０でもまだまだ遅くないんだな、今は人生長いもんなぁ。この本を読んで、改めてそう思った。☆…☆…☆今日の昼頃、WBCのアメリカ対メキシコがやっていて、夫は仕事がヒマなのをいいことに、結果が出るまでダラダラ家にいた（午後１時近かったよ？！）スポーツのこととなると本当にコレだから…８時半には家を出ると言っていたのに(￣ヘ￣＋)半休取るなら取るで、きちんと早めに会社に連絡入れるなりすればいいのに、ダラダラと「もうちょっと…あとちょっと…」みたいにされるのは迷惑。振り回されるこちらの身になって欲しい。っていうか、社会人としてどうなの？！

2006年03月17日

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スタジオパーク・西原理恵子

うちの購読新聞は毎日新聞。毎週月曜日に掲載される、西原理恵子の育児マンガ「毎日かあさん」がすごく楽しみ。男の子がいるお母さんは特に必見。（上のリンクでも一部見れます）今日はその西原理恵子がNHKのスタジオパークに出演したのを見た。やっぱすごかった（笑）普段は生放送なスタジオパーク。今日は録画だったのがわかる気がする…？！なんとかきれいに「すばらしい！」とまとめたい司会者を、みごとに困らせていました、サイバラさん。気になったのは「あたしはジェンダー・フリーとか嫌い。女の武器の涙も、使えるものは使えばいいじゃん？」みたいなことを言っていたこと。ただでさえいろいろ誤解が多いジェンダーだからなぁ…そういう発言すると…影響力の大きい人なだけに残念。ちょっと意味合いが違うのでは？！きちんと理解していない人達にまた誤解を与えて、せっかくの考えるチャンスをなくしてしまう。誰もが雑草のようにたくましく生きていけるわけじゃないしね（笑）でもおもしろかった。☆…☆…☆正月以来増えた体重が（結局３キロ増えた）落ちず、とにかく洋服がきつく体が重い。どうもこれ以上は増えなそうなので、たぶん私の今の骨格に丁度良い体重なのだろう。肉の付いた場所は、はっきり腰回りと太ももだとわかる。これも仕方のないことなのだろうか。メイを妊娠中、どんどん骨盤が広がるのが実感できた。メキメキ言って、股関節が痛いのだ。子どもも４キロと大きめだったしな…(^_^;)来年メイが幼稚園に行ったら、絶対に整体行くぞ！☆…☆…☆今日は夫が休みだったので、行きたかった講演会を見に行った。実はあまり面白くなかったのだが、久しぶりに１人になれたのがよかった。

2006年03月14日

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『ぼくだけのこと』　森　絵都

ぼくだけのこと兄弟でぼくだけ、えくぼができる。クラスでぼくだけ逆立ちができる。学校でぼくだけ貧血で倒れた…など、日本中、世界中にひとりだけのぼくを発見する。自己発見の絵本。世界でひとりだけのあなたへ。 (↑楽天ブックスより）そういえば私も子どもの頃、同じように考えたことがある。「今ここにいる私は、世界にたった１人、『私だけ』しかいない…」別に何か特別なことをしていたわけじゃなかったと思う。でもなんとなく強烈な感じがした。情報が飛び交い、目まぐるしく全てが変わっていく現代では、自分が存在しているという実感を得にくいかもしれない。だから様々なことがないがしろにされていく。「どこか」に存在している「誰か」の気持を想像できなくなる。「存在意義」とかだいそれたことじゃなく、ただ自分が確かに、ここにいるのだということを感じるのは、とても大切なことだと思う。簡単なことのようで、意外と気が付いてない人が多い。わかっているつもりになっているだけで、実感できてないのだと思う。それは必然的に自分とまわりの関係を感じることになるから、自分自身も含め、いろいろなことを大切にできるのでは？人を思いやる気持ち、自然を大切にする気持ち、自分を大事にする気持ち。すべては自分と繋がっているのだと、気が付くのだと思う。大人は特に、日々雑多な生活に追われて忘れてしまいがちだ。怒りっぽくなったり、無関心になったり…。一番大切なことは何なのか、考えもしなくなる。そんな大人しかまわりにいなければ、子どもの「実感」はどんどん希薄になっていく。子どもは本当に敏感だ。気をつけようっと。

2006年03月13日

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親子の発表会

読書会の仲間が、他のグループでやっている活動で、発表会があるというので見に行った。どんな活動をしているグループなのか詳しくは知らないのだが、その発表会は親子・家族で朗読したり、詩を読んだり、簡単な劇だったり、楽器を弾いたり歌ったりと、様々であった。どれもこれも素晴らしく上手！というわけではないが、見ていて微笑ましく、家族で一緒に何かを表現するのって楽しそう！と思った。私も、サツキやメイと一緒に歌を歌ったり、楽器を演奏してみたいなぁ…と思った１日でした。何か楽器やってみようかなぁ。

2006年03月11日

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『ほんとうのことをいってもいいの？』パトリシア・C．マキサック

ほんとうのことをいってもいいの？リビーはお母さんにうそをついて友だちと遊びに行こうとしました。はじめてお母さんについたうそ。おなかが苦しくて、涙があふれて…。その日から、リビーはほんとうのことだけを言おうと誓います。ところが正直になろうとすればするほど、友だちを傷つけてしまうことになり、リビーは混乱します。単なる正直ではなく、まず相手の気持ちを思いやること。大切なメッセージが伝わる一冊。（↑　楽天ブックスより）読んでて涙がでちゃったよん、、、。相手の気持を思いやる、そのことに子どもが自分で気が付いてくれるよう、上手に促せるかしら…。

2006年03月10日

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『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン

センス・オブ・ワンダー読書会で、今日はこの本がテーマだった。レイチェル・カーソンといえば『沈黙の春』が有名（まだ読んでないケド＾＾;）１９６２年に雑誌掲載されて以来、多くの波紋を呼びベストセラーになった。その当時アメリカでは、安易な農薬散布などによる急激な自然破壊が進んでいた。『沈黙の春』は科学者であるカーソンが、その状況に黙っていられず書いた本だ。今日のディスカッションで言っている人もいたけど、この本が世に出なかったら、現在の地球環境はもっと恐るべきものになっていただろう、というくらい社会に大きな影響を与えたらしい。ケネディ大統領が記者会見でカーソンの著者についてふれ、その後大統領の科学技術諮問委員会は農薬委員会を設立したと言う。多くの薬品会社から一斉に攻撃されたカーソンだが、本人はとても穏かな人だったようだ。身近な人以外には自身の全体像を絶対に見せず、公の場では物静かで慎み深く、穏やかで実務的だったとか。自身は結婚も出産もしなかったが、姪の１人息子を引き取り育てていた。『センス・オブ・ワンダー』は１９５６年に雑誌に掲載されたものだったが、彼女が亡くなった年の（１９６４年）１年後に友人や仲間たちにより出版された本である。『センス・オブ・ワンダー＝神秘さや不思議さに目を見張る感性』静かで美しく、優しい語り口で、子ども達の『センス・オブ・ワンダー』を新鮮に保ち続けるために、大人達が子どもと一緒になって世界の喜びや感激、神秘を再発見し、感動を分かち合って行く必要があると説いている。写真もとてもすばらしい。１人の母親は、子育てで怒り過ぎてしまったり、失敗したなと落ち込んだ時にこの本を開くと言っていた。すると初心に帰ることができ、どんな育児書よりも勝る効果があるという。私は正直、「淡々としているなぁ」と思ってあまり心を入れずに読んでしまったのだけど、もう一度読み返してみようかと思う。読書会は本当に有意義だ。ただ１人で本を読むだけでは得られないものがたくさん見つかる。

2006年02月28日

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『小公女セーラ』

世界名作劇場シリーズにハマっている私。図書館でビデオテープを借りているのだが、最近ではレンタル屋でDVDを見かけるようになった。あれってやっぱり私のような大人が懐かしがって見てるのかなぁ。特に昔のこのシリーズは本当によくできている。赤毛のアンは原作にとても忠実で、制作者の熱意が伝わってくる。初期の頃は高畑勲や宮崎駿が制作に関わっているけど、それが今の私のジブリ好きに繋がっているのかな。そういえば最近までジブリ作品を嫌いになる人なんているはずがない（日本人ならとくに！）と思っていたが、けっこう存在することを知ってちょっとびっくり。どういうところが嫌いなのか、ちょっと興味がある。『赤毛のアン』『アルプスの少女ハイジ』『七つの海のティコ』『フランダ－スの犬』『愛少女ポリアンナ物語』ときて、今見ているのは『小公女セーラ』。放送は１９８５年というから、ちょうど私が１０歳の頃である。リアルタイムで毎週見ていた作品なので、歌もバッチリおぼえていた。１９世紀末のイギリス・ロンドンが舞台だから、ついこのあいだやったオスカー・ワイルドの時代だなぁ！全４６話で今半分くらい見たんだけど、サツキは「こわい」と言っている。最初の何話かはお姫さまのような暮らしぶりのセーラが、預けられた女学院で父の不幸をきっかけに、正反対のドン底暮しになる。学院の特別待遇生徒から、下働きのメイドへ…。手のひらを返したような周りの人々の仕打ちがあまりにひどく（ものすご～いイジメ）、それがサツキはこわいらしい。だけど最近のまったく毒にも薬にもならないアニメよりよっぽど面白い。なんというか、感情がリアルに動くのだ。まだちょっとサツキには早かったかも。また小学校に入ったら見せよう。次は『ふしぎの島のフローネ』『愛の若草物語』、できれば『ペリ－ヌ物語』を見たいと思う。図書館にもレンタル屋にもなかったんだけど…。ペリ－ヌ物語は子どもの頃本で読んで、ものすご～く感動した覚えがあるのだ。どんなふうにアニメ化したんだろう？サツキはまた『アルプスの少女ハイジ』が見たいらしい。

2006年01月24日

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『ムーンライトマイル』米国／２００２年

メイお昼寝中にチクチクしながら鑑賞。『ムーンライトマイル』先日見た『デイ・アフター・トゥモロー』に出てたジェイク・ギレンホールが主演だった。ムヒョっとした口と、物静かだが思慮深そうな瞳が印象的。ちょっと気になる、気になるぞ…(*^.^*)1973年、マサチューセッツ州ケープ・アン。ジョー・ナストは婚約者のダイアナと結婚し、彼女の父ベン・フロスの不動産業を手伝いながら彼女の家族と新しい生活を始めるはずだった。ところが彼女は結婚式の直前、街で起きた発砲事件の巻き添えで亡くなってしまう。彼女の両親とジョーは突然襲ってきた悲劇から身を守るかのように葬式の後も一緒に暮らしていた。だが実はジョーとダイアナの婚約は解消していたのだ。それを両親に伝える前に亡くなったため、ジョーは哀しみに暮れる彼女の両親を前に悩んでいた。哀しみを乗り越えるために、このまま花嫁を失った花婿として彼女の両親をなぐさめるべきか、それとも真実に、自分の気持に素直になるべきか。そんな時、結婚式の招待状を回収するため訪れた郵便局で一人の女性と運命的な出会いをする。なんとも言葉では表しにくい繊細な状況と気持を丁寧に描いていて、出演者の演技の巧さに感動。中でもジョ－役のジェイクが、セリフは少なめなのになんだかすごく心にグ～っときた。まだ２５歳。これからの作品も楽しみだぁ(o^-^o)今日は降園後またまた幼稚園友だちのおうちにおじゃまする。サツキが現在ラブラブなハル君も来ていた。ハル君はいつも夜８時に就寝、朝は６時頃から起き出して読書にふけるという、なかなか将来有望（？）な男の子。知識豊富で、とても幼稚園生とは思えないセリフが聞ける面白い子である。ママ曰く「ぜったいオタク・タイプ」らしいが、これからはオタクの時代よね♪顔もとっても私好み（笑）サツキ、このまま私好みの男の子路線でいっておくれよ～

2006年01月18日

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『愛少女ポリアンナ物語』

サツキは今日から幼稚園の３学期が始まったが、初日のみ午前中で帰ってくる。ヒマそうなので、先日図書館で借りて来た『愛少女ポリアンナ物語』を15話も一緒に見てしまった…(;^ω^A 約６時間…子どもと一緒にＴＶ漬けなんて、親失格だわぁ(T-T)『愛少女ポリアンナ物語』概要１９８６年・フジテレビ作品原作　エレナ・ホグマン・ポーター第1部『少女パレアナ』、第2部『パレアナの青春』作品の舞台　アメリカ＜あらすじ＞「“よかった”を探すんだ」牧師だった父が残した言葉を胸に明るく生きる８歳の少女ポリアンナ。孤児になったポリアンナは叔母のパレーに引き取られるが、ポリアンナの部屋は屋根裏部屋。しかしそれも一番眺めのいい部屋と思えてしまうのだった。天真爛漫な小さな女の子が大人たちの凍った心を溶かしてゆく。他人からの嫌味にも、お仕置きにも不幸にも「よかった」を探せるのは才能だと思うが、あまりのポジティブシンキングっぷりに頭が痛くなること確実！(~_~;)知らぬ間に敵を作るこの天真爛漫さ、本人さえ気付かなければ幸せだよなぁ。できればこう生きていきたいよ、私だって…（汚れた大人の弁解？！）サツキは見ながら何度も「もぉ～！！！なんかはずかしいよ！」と、顔をしかめていた（笑）でもアンタも４歳くらいまではこんな感じだったっつーの。誰でも彼でも「こんにちは～！」と大声で挨拶するような…。お話としては、かたくなに心を閉ざした大人達を、天真爛漫さでどんどんほぐしていく過程が楽しい。この時代だからこその話しかな。私はこういった１９世紀末～２０世紀初頭の頃の話がとても好きだ。ハイジもフランダースも赤毛のアンも、あしながおじさんも、秘密の花園も、たぶんトムソーヤとかもこの辺の時代だと思うんだけど、この頃のヨーロッパやアメリカの人達の暮らしには、人間の良いところにも悪いところにも自然さを感じるからだ。（あくまでも小説を通して感じたんだけど。）貧富の差もすごくあったし、浮浪児もたくさんいた時代だけど、人間の感情が今よりもずっと自然で、善くも悪くも人間らしいというか…。うまく言えないけれど、今の社会や犯罪・人間自体に感じる、なんだか得体の知れない気味悪さがなかったんじゃないかと思う。情報も限られていたし、生活自体が素朴で、生命感や想像力に溢れている。突き詰めて考えれば、今よりもずっと精神的に豊かな時代だったのかもしれない。私という人間だけを考えても、成長過程でそういう時代があったと思う。たとえば中学生くらいの少女時代。夢もあったし感情ももっと今より自然でエネルギッシュで、なおかつ純真だったと思う。（あくまでも今よりも、ね！）あの頃と比べればたくさんのことを知り、良い意味でも悪い意味でも大人になって思うのは、それと引換えになくしてしまった（もしくはなくしかけている）大切なものが、あまりにも素晴らしいものだということ。だからそういう時代を感じさせるものが懐かしく、羨ましく、強く惹かれるのかなぁ、なんて思う。娘にはそういう純粋なところをたくさん残してやりたい。今の時代は、私の頃よりずっとそれが厳しくなっていると思う。それにそんな人間が生きにくい社会だし。時代や人と相反せず、なおかつ人間として純粋な心を持ち続けるにはどうすりゃいいのかなぁ…。本気で悩む。

2006年01月10日

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せかちゅー・舞台版

世界の中心で、愛をさけぶ（舞台版）寒い、寒すぎる…ということで、本日も家でまったり。（はい、ダメダメです…）夫は本日よりお仕事である。ご苦労様です。ずっと前にWOWOWで録画した『世界の中心で、愛を叫ぶ』の舞台版をやっと観る気になった。あれこれ家事しながらだけど。個人的に田中幸太郎（舞台版のサク・ドラマ版の龍之介）は好きなんだけど、この舞台はあまりにもオーソドックスすぎて、なんだか高校生の演劇部の劇観てるみたいだった。舞台版のアキは父子家庭で、控えめで目立たない存在という設定。サクは剣道少年。大人になったサクが出てくるわけでもない。高校時代を延々とやるんだけど、こないだ『電車男』の舞台版観たからか、とっても物足りなかった。三時間くらいあって長いし！しかしこれで、ドラマに始まり映画・マンガ・小説・舞台と、セカチューを追っかけまくった私。かなりミーハー(^_^;)でもドラマがあんまりにも良かったからさぁ…。結局全部観て、ドラマがやっぱり一番良かったと思う。原作の小説よりも。サツキは１日中近所の子達と遊び呆けて、メイは家でおとなしく遊んでいた。夫は帰ってくるとまたフットサルへ。今のところ、みんな体調は良い。

2006年01月05日

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『ラスト・サムライ』『NIN×NIN忍者ハットリくん』

ヒマだったので、DVDにダビングしながら『ラスト・サムライ』を見る（２度目）。やっぱりこの映画では渡辺謙が一番かっこいいかなぁ。しかし外国人がこれ見て日本に良い印象持ってくれても、もうあんな清く正しく生活する日本人なんてほとんどいないけどね。血がブーブー吹き出る映画なので（首落とされたり）、子どもが見てないかハラハラしちゃった。夜はＴＶでやっていた『NIN×NIN忍者ハットリくん・ザ・ムービー』を見る。香取慎吾のやつである。意外とおもしろかった（笑）ケムマキ役のゴリ、前髪おろしてるのでしばらくわからなかった…。慎吾ちゃんがふんどし一枚で出てくるシーンがあったけど、この時は締まってかっこいい身体だったのね。しょっちゅう太ったり痩せたりしてるみたいだけど、今はどうなんだろ…。目の保養になったわ～(*^.^*)次は孫悟空をやるらしい。こういうキャラクター系似合うもんね。夫が昼間と夜とフットサルに行ってしまったので、今日のおでかけは娘達と犬の散歩だけ。明日こそは、明日こそはもう少し動くぞ…。

2006年01月04日

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夫と映画デート・『キング・コング』

年末恒例の夫婦デート。子どもを私の実家に一晩預けて、映画を見てからお酒を飲むのだ。夫婦関係の年末調整というか、関係修復というか…。努力してます(;^ω^A 夫は喜んでいるようだが、お膳立ては皆私の役目。私が年末このデートを企画しなくなったら、夫婦間の危機だと思った方がよくってよ！（笑）去年は見たかった『ハウルの動く城』がちょうどあったのだが、今年はあまり見たい映画がない。あれこれ考えて、どうせ大画面なら迫力もの！ということで『キング・コング』に決定。２時間半の長篇だったけど、まさしく大迫力で思いのほか良かった！！！キングコングだけじゃなく、他の恐竜達や虫（これがグロくて気持悪かったけど(T-T)）も超リアル。ティラノサウルスとの対決シーンはもう一度見たい。でもなんと言っても、ジャック・ブラックの映画監督役が良かった…。『ハイ・フィディリティ』『スクール・オブ・ロック』『愛しのローズマリー』等、ちょっと“いっちゃってる″役をやらせるとピカイチのジャック。今回も期待を裏切らなかった！未開の島でのシーンもすごかったけど、ニューヨークに場面が変わってからも大暴れのキングコング。町を破壊しながら愛するアンを抱え逃げる。コングとアンの間に芽生えた愛情も自然で良かったわ～。もうね、すごかったとしか言えません。オススメです。見ごたえ有り！！映画館ガラガラだったけどね（笑）映画が終わったら家に戻って、自宅近くにある串焼き＆おでんの店に初めて入ってみた。いつもなら町に出て飲んだ後どこかに泊まったりするんだけど、今日は夫にダウンジャケットを買ったので節約節約。おいしい料理を食べ、あれこれ話してなかなか楽しかった。しかし家に帰ってもまだ時間がたっぷりあったので、録画しておいた『デイ・アフター・トゥモロー』を見る。温暖化で南極の氷が解け、地球の海流が大きく変化して大気の流れも大きく変わり、地球にまた氷河期が訪れるという話し。自然の災害に人間はなす術もなく、またたく間に北半球は凍り付いてしまう。これって、まったくあり得ない話じゃないのかなぁ。アメリカ国民はメキシコに大量に避難民として流れ込む。これ見てアメリカ人も少しは環境について考えたりするのかしら？疑問だわ。

2005年12月29日

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読書会＆今日もハードな１日だった

アリスの見習い物語↑今日の読書会で読んだのはこの本。（カレン・クシュマン作）以下、楽天ブックスより引用☆…☆…☆一四世紀イギリスの小さな村、こごえるような夜、ひとりの少女が温かい堆肥の中にもぐってねむった。青白くやせこけた少女は、家も母親も、名前すらもっていなかった。中世イギリスを舞台に、泣くことも笑うことも知らず、生きのびることに精一杯だった少女が、自分を「アリス」と名づけ、居場所を見いだし、やがて村の産婆見習いとして、認められていく姿をあざやかに描く、一九九六年アメリカニューベリー賞受賞作。☆…☆…☆この紹介文読むだけで、好きな人は好きだろうなぁ。私もそうだけど。成長物語って安心して読めて、心地よい爽快感があるんだよね。感情移入しやすいし。この本はサラっと読めるので、よく本を読む子なら小学６年生くらいからでも大丈夫そう。産婆見習いという設定なので、やはりどうしても出産経験者ばかりの読書会では出産話しで盛り上がる…（笑）面白いサイトを教えてもらったので、お産に恐怖心がある人は（makoもね）ここ見るといいかも。西洋産学の長い歴史現在の主流である病院でのお産、無痛分娩がいかに男の考えから生まれた物なのかがわかる。もっと女は持っている本能の力を信じていいと思うんだけど。全ては先入観。妊娠したら出産方法を繰り返しイメージトレーニングすれはいいと思う。スポーツと同じ（笑）わからないから恐いだけだと思う。病院に頼り切らずに、自分が主役になれれば楽しいぞ～～！読書会が終わったら保育士さんと親睦会を兼ねた昼食会。終わって速効で図書館に行き、ビデオを返して新しいのを借りてくる（今「フランダースの犬」をダビングしているのだ）。そこからまた走って電車に飛び乗り、サツキの乗ったバスと並んで走ってなんとかお迎えに間に合う。ベビーカーを押して人込みを猛烈ダッシュしてる恥ずかしい私…。そのまま幼稚園のお友達の家におじゃまする。夕方５時半までおしゃべり三昧。今日もよく動き回りました☆

2005年12月13日

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『電車男』『ガタカ』『スチーム・ボーイ』

昼前に夫がフットサルに行ってしまい、外も寒いし、なんだかんだと家の中でダラダラと過ごす。先日撮った舞台版『電車男』を見ながら、ちりめんの羊と柿を作る。手がかじかんでなかなか進まないわ…（暖房つけろっちゅーの！）『電車男』舞台版はなかなか面白かった。舞台っぽくなかったけど。映画版は山田孝之クンが主演してるし、そっちも楽しみだなぁ(o^-^o)途中、小さくなって履けなくなったサツキの靴を５足（ずっと溜め込んでたのだ）、思い立って洗う。ずっとやらなきゃやらなきゃと思っていたので、少し働いた気分。夜は夫と映画『ガタカ』（1997年アメリカ）を観る。以前makoが勧めてくれたやつだ。近未来、体外受精が当たり前で、受精卵の時点で遺伝子により性格や病気の可能性、推定寿命までわかってしまうという時代。遺伝子で全てが評価されてしまう社会の中で、劣等者の烙印を押されつつも、夢を実現しようとする男の話。ＳＦ？サスペンス？ラブロマンス？友情？哲学…？テーマが絞り切れていない感じもするけど、なかなか面白かった。やっぱり人間は遺伝子だけじゃない、意志の力というか、精神力というか、そういうものでいくらでも可能性が広がるんだ、と思わせてくれる。（あとは人情かしらん）そういえば昨日は『スチーム・ボーイ』を観た。すごいスケールで迫力満点だったけど、『アキラ』よりはずっと健全な冒険活劇って感じ？宮崎ワールドもいいけど、絵はこっちの方がいいかな。そういえば『ハウルの動く城』のDVDを先日購入した。さっそくサツキが何度も繰返し観ている。たぶんこの先、何十回と観るんだろうな。

2005年12月04日

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ケロロ軍曹！

このところ幼稚園のお友達、ではなく、そのお父さんやお母さん達がハマっているという話をよく聞くアニメ、それがこの『ケロロ軍曹』である。あまりにみんながハマっているので、どんなもんか見てみた。（土曜日・テレビ東京１８時より）内容は、ケロン星から来た宇宙人達が地球を侵略しようとして失敗し、地球のある家族の家で居候することに。そこでの日常のはちゃめちゃドタバタギャグらしい。キャラクターの特色が本当におもしろく、しかもギャグの内容がどう考えても子ども向きじゃない…(^_^;)大人受けするのがうなずける。例えば、その主人公である宇宙人のケロロ軍曹の趣味が、ガンプラ作りとか…。もちろん大筋の内容は子どもにも充分楽しめる。一昔前にあった「うる星やつら☆」みたいな感じかな？最近よくある毒にも薬にもならないアニメとは違っていいかも（笑）０４年の春くらいから始まっているので、もう２年目。これは最初から見たいねぇというわけで、幼稚園が終わってからサツキとメイと一緒にレンタルビデオ屋へ…(^^ゞこうなると、マンガ（原作）の方も見てみたくなる…。

2005年11月22日

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『アメリ』01年／フランス

夫は早朝からフットサルに出かけ、昼前に帰ると昼寝。先週は忙しくて帰宅は深夜。おまけに妻子はグ－グ－寝ていて、毎日夕飯をチンして食べるというかわいそうな生活だったので、ゆっくり寝かせてあげることにする。天気も悪くてお出かけも面倒だし、サツキとメイは適当に庭で遊ばせて映画鑑賞。私にとってフランス映画は当たり外れが大きい。とりあえずこれは当たりの部類であった。フランス映画を観るときはフランス人の感覚にならないといけない。「一般的な常識」という感覚が日本に比べて圧倒的に薄いというか（もしかしてないのか？）とても個人主義的で、日本で言う「変であること」自体が普通という感じ…？うまく説明できないけど…。その感覚にならないと、さっぱり楽しめないような気がする。どっぷり日本人の私には至難のワザだ。いかに日本人が、常識という名の思い込みや偏見に縛られているかわかるわぁ…。映画に出てくる人物の感覚がとても個人的なので、単純に共感したり怒ったり笑ったりしにくいんだけど、なんで惹かれるのだろう？考えるのも説明するのも面倒臭そうだ…主演のオドレイ・トトゥはとってもかわいかった！！！何といっても髪型がかわいい。でもうっかり真似しようなんて思ってはいけない。絶対別モノになるから！（笑）(以下↓楽天内ショップ「ぐるぐる王国」から引用）＜あらすじ＞ちょっと変わったパリの下町娘の可愛い恋と日常を描いた、キュートなガーリー・ムービー。監督は「エイリアン4」のジャン＝ピエール・ジュネ。主演のオドレイ・トトゥの演技は見もの。子供の頃から空想好きだったアメリ・プーラン。ある日、アメリはバスルームの壁の中から40年前その部屋の住人だった少年の宝箱を見つける。それをアメリは奇跡が起こったかのような悪戯を仕掛けて、持ち主へ返す。そしてその男の人生を優しく希望に満ちたものに変えるのだった。それはアメリにとっても人生の目的を発見した事件となった。彼女は、まわりの誰かを今より少しだけ幸せにすることを生き甲斐にするのだった。それ以来、順調に”幸せの悪戯”を続けてゆく。自分のことはさておき、カフェの同僚や父親への悪戯に夢中になるアメリ。しかし、スピード写真コレクターの不思議な青年ニノと出会い、彼のとろけるような優しい笑顔にすっかり恋してしまう。果してアメリは自分の幸せを見つけることができるのか？

2005年11月19日

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『死に花』

近場にある大きな公園にでかけるが、なんだかあいにくの空模様。お昼を食べてたらポツポツ降ってきたので断念して帰って来る。昨日だったら絶好の行楽日和だったのに残念。そこの公園はちょっとした紅葉も楽しめそうなので、来週また行ってみようと思う。ちょこっと買い物して帰ってきたらメイが昼寝してしまったので、チクチク縫い物をしながら映画鑑賞。『死に花』（邦画）を見る。山崎勉や青山なんとか（いじわるばあさんの人）、谷啓なんかが出ている。超高級有料老人ホームの老人達が、なぜか銀行強盗をする話。地下に穴を掘り進んで計画的に事は進められるが、突然の銀行合併による店鋪閉鎖で急ピッチ…。身体的な老いや、近い将来に迫る死を感じ哀愁を漂わせつつも、退屈を恐れて「がむしゃら」になろうとする老人たち。私にもそんな日がくるのだろうか…？まだまだ「老い」は想像付かないけど、確実に歳をとっているのは感じる今日この頃…。金より手のかかる子育て時期に、そんなこと言ってるヒマはないか。

2005年11月06日

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