自分に合っているという感覚
ピラティスという運動を始めてみた。運動を始めたなどと書くと三日坊主になるのが恥ずかしい。ここに今まで試した数々の運動器具やDVD付きエクササイズ本などを赤裸々に告白するとホットヨガ、普通のヨガ、ラテラルサイトレーナー、スロトレ、バレエエクササイズ、筋トレ、コアリズム、カーヴィダンス(これは一応継続中と言いたい)…ゆえに何かを始めたなどとブログに書くのは、はばかられるのだが今回はめずらしく性に合っている予感がするため、書いてみる。小さい頃、おままごとをする女の子をよそに男の子と外で走り回っていた坂月は武道のできる「強い」アニメの主人公などに憧れ「動ける格好いい身体」に、長年、人一倍の強い憧れを持っている。大学時代にはまったアメリカのテレビドラマ「ダークエンジェル」を見てからは、私の目標は長年ずっと、主人公のマックスである。(こんなことは誰にも言ったことがない)理想はしなやかな筋肉に支えられた、不意の攻撃にも瞬時に反応し、いつでも動ける俊敏な野生動物(ネコ科)のような身体。現在、運動不足のごく普通の会社員として日常生活で不意の攻撃などあるわけもないが、理想ばかり膨らむその目標の身体をこの人生で実現したことは、終ぞ、ない。小学校から大学までずっと運動部には属していたものの大学のバスケ部員時代が、人生で一番太っていた。(練習帰りに皆でごはん山盛りの定食を食べていたため)さて、巷の女性に絶大な人気を誇るヨガだが私もご多聞にもれず、何度も体験してみたもののどうも、それほど性に合っていない感じがある。流派によるというのも知っているのだがあのじっとして一つのポーズをとる感じとか特にチェーンのスタジオに行くと、インストラクターさんの妙に神秘的な雰囲気の話し方とか。それに、私は首を痛めやすいのだがヨガには首の弱い人には向いていないと思われるポーズが、多く含まれているため。そこへきて、先日ピラティスを体験してみたが性に合っている感がある。常に止まらず動いている感じ不必要に精神にうったえない、トレーニングとしてのシンプルな性質筋肉(とくにコア)を鍛え、身体を整える要素負傷した兵士のリハビリとして考案されたという医学的根拠ある背景などなど。今までのエクササイズは「理想の体型を実現するまで、続けなければ…。先は長い」と思っていたのだが、ピラティスを1回やっただけで「私は素敵な体型になる過程にいる」と都合よく思え、今この瞬間から何だか自分に自信が持ててしまう。いろいろ解釈が都合よすぎる点はあるが…やはり性に合っているんだと思う。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *さて、読みたい本を探すときAmazonのクチコミなどをよく参考にするのだが一般的に評価の高いクチコミなどを参考に本を買っても実際、自分の感覚に訴えるかというと、いまいち、ということがよくある。自分の性に合っているかということなのだがそれは、本屋でその本をめくってみれば感覚ですぐわかることなのだがインターネット上のクチコミなどを必要以上に重視して自分の感覚よりも優先してしまうことがよくある。本でもCDでも、同じなのだがこれは私の好みだ!とぴんとくるものとの出会い、というのがある。先日も、気の向くままにCD店を歩いていたときふとそのような出会いがあり、視聴して、惚れてすぐさま購入して、今では毎日聞いているアルバムがあるのだがそういうときほど、他の人の評価など気にならない。自分はこれが好きだ!というのが、心の底ではっきりわかっているため。つまり、他人の評価が気になるときというのは迷いがあるときなのだと思う。どれを選んでいいのか、わからない。他の人は、どう言っているのかな…など。インターネットで他人の評価やクチコミを何でも調べられる時代でとても便利なのだが自分の感覚を軽んじて、他人の評価の方を優先してしまうことがたまにあるため、もっと自分の感覚に対する信頼を強めたいなぁ、と思っているところである。