14歳の母
久々の更新になってしまいました。先日、中学校に性教育にいかせて頂いた時のこと、今水曜日にやってるドラマの「14歳の母」のことで、何かを伝えないといけないと思いつつ、時間切れもあり、話せずにかえってきました。助産師の立場では、いろいろ考えさせられます。あのドラマは何を伝えたいのだろうと、私も見ながら悩んでいます。16歳や15歳でなく14歳にした意味。中絶でなく出産という方向で取り上げる意味。私があのドラマを通して伝えられることがあるとしたら、「いのちの重さ」じゃないかと思います。一般的にはあの状況では中絶。けれどもあえてドラマで産ませてみる。なぜ中絶しないんだと見ていて怒り、いらだちを感じるという学生がいるという意見も聞きました。中絶せざるを得ない状況で、母親は「あなたのことが一番大事よ」というメッセージを送っています。本当に大事にしないといけないのは、愛情を注いで上げるのは、「世間体よりなにより、自分の子どもである」という母の部分には共感できます。ただ、このドラマで「愛していれば14歳であろうが、16歳であろうが子どもが産める」と間違った解釈をする子どももいるのではないかとこわい気がします。私は、ちゃんと、社会的・精神的・経済的に赤ちゃんを育てられる。というのが子どもを持つ条件だと思っています。精神的な部分は子育ての中で育っていく部分も大きいと思います。産んでしまうと、ゲームや習い事のように止めたり放棄したりはできません。今後の展開はどうなるでしょうかねぇ・・・。