毛糸も泡(うたかた)
芸能人の方々も浮き沈みが激しいですが、毛糸の世界もなかなかどうして、激しいのです。ダイヤエポカとか、ハマナカスリープライとか、定番の糸は毎年売られていますが、ファンシーヤーンのような特徴のある糸は、毎年新しいのが出てきて、数年経たないうちに消えていきます。編物の本はたいてい毛糸メーカーとタイアップしています。『このセーターを編むならこの糸!』と掲載され、通販もされています。でもこういうところに使われている糸は定番の糸ではありません。なので数年前の本に載っているものを載っているまま編もうと思うと、まず糸探しに苦労するんですよね。まぁ編物の本自体がその年の新製品を売ろうという目的が色濃いのでしかたないっていうのもあるんですけど。目新しい糸もいいんですけど、長く残る糸も欲しいです。お気に入りの糸が廃番になるのは寂しいものです。さて、そんな流れの激しい毛糸業界ですが。今年の新製品で、いい糸が見つかりました。ハマナカの『オフコース』。肌触りがいいんですよ。さすがアルパカ入り。ナイロン100%で全然ちくちくしない糸はありますが、汚れやすいしすぐにくたくたするし。ちゃんと毛糸っぽい毛糸なのに、いい感じなんですよ。アクリルが半分入ってるので、編物の師匠である母の『毛糸は毛100%』という教えには反してしまいましたが。でも毛100%でアルパカ入りなんて糸は高いし(-.-;)。とあれこれ考えると、なかなかお手軽でいい糸なのではないでしょうか。出来るだけ長く売られてて欲しいと思うのですが……。