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カテゴリ:おいっこ・めいっこ
今年の夏、九州に帰省致しましたが 九州で私たちを待ち受けていたものは あの暑さ、蝉の鳴き声、 そして 今年6歳になる甥っ子でした。 家に着くなり 彼は 「ねえ、○○ちゃん」と問いかけてきましてね。 ちなみに「○○」の部分は私の本名ではなく 生きのいい白身魚の名前で呼んでくれるわけなんです。ええ。 甥っ子よ、君ももう6歳だ。 そろそろ自分の伯母上のことを 本名で呼んでもよい頃ではないのかね。 そういう私の心の呟きを一切無視したまま 彼は絵を描いてくれ、と私に言ってくるんです。 よし、どんな絵だって描いてあげるわよ。 お日様だって チューリップだって チョウチョだって。 かかってきなさい。 で、彼の口から出た言葉は 「豚の丸焼きロケット」 何ですか、それは。 来年の春には40歳になろうかとしている 伯母上の常識を、見事に覆すそのお言葉。 ・・・なすすべもなく黙りこくる私に 彼はこうも言ってくるわけなんですね。 「○○ちゃん、豚の丸焼きロケット、描けないの?」 か、描けるともさ。 描いてやろうじゃないの。 自分の想像力を遙かに超えたその代物を あたしゃ必死に描きましたね。 その私に対し 彼はこんな大胆なことを言ってくるのです。 「○○ちゃん、だめだよ、そんなんじゃ。」 「豚の丸焼きロケットってね、こう描くんだよ。」 自分で描けるなら とっとと描くように(叫)。 そして彼はその後、 豚の丸焼きシリーズを一気に描きあげていくんですね。 すごかったですよ。 その創造力。 意欲。 常識を一切度外視した(笑) そのデザイン。 豚の丸焼きペットボトル。 豚の丸焼き富士山。 豚の丸焼きやかん。 豚の丸焼きアイスクリーム。 豚の丸焼き携帯電話。 豚の丸焼きお布団。 豚の丸焼きフライパン。 豚の丸・・・・ 誰か私を止めて下さい。 甥っ子が一生懸命描いているそのお絵かき帳の隅に 私は「△△ 5歳9ヶ月」と書き残しました。 幼い子どもの描く絵を じっくりご覧になったことはありますか? 本当にすごいエネルギー、パワーですよ。 生命力に溢れています。 何だかね 生きている嬉しさに満ちあふれている。 20代前半の頃、幼稚園に勤務しておりましたが 子どもたちの描く絵にはいつも驚かされておりました。 その小さな胸の中に どんなに広く豊かな世界を秘めているのだろうと思いました。 彼らの世界では 花も木も、そしていろんな生活用品も みんな一緒なんです。 それら全てに「顔」がある。 そして その表情が本当にいい。 「こどもの世界」という歌を御存知ですか? おとぎ話のような 素敵なこの世界は 虹の橋を渡っていく 子どもの世界 著作権等の問題もありますので 全文はここには書きませんが 本当によい歌。 私が幼稚園に赴任してきましたとき その式にて園児たちが歌ってくれた歌でもあります。 聴いているうちに涙が出てきましてね。 本当に子どもの世界というものは おとぎの世界なのだなと思ったのです。 確かに現実にはいろんな問題がありますよ。 いじめのことですとか、家庭環境、 クラスの問題、園の教育方針。 でもね、子どもの世界というのは 絶対に守らなければならないもの。 大人の都合でねじ曲げられるようなことがあっては 絶対にならない。 今、彼らの心に詰め込まれているものが やがては彼らを守ってくれる。 こどもによっては 風に揺れる花を心に詰め込むかもしれない。 そして他の子どもにとっては 葉の裏に隠れる虫。 夕焼け雲。 舞い散る桜。 お友達の笑い顔。 詰め込むものはひとりひとり違うけれど それら全てが 彼らの生きる力に変わっていく。 みんなみんな 幸せになってほしいと思います。 そして 元気いっぱい生きて欲しい。 彼らは 未来からの使者。 みんなみんな 幸せになるために この世に生まれてきたのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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