教えるにも程がある?
昨日私は体調が悪く、くの字型に体をかがめて御飯を作ろうとしていたら、最近家事に空しさを憶えて手伝ってくれなくなった夫が「私が作るよ」と言ってくれました。その日は久々に(二週間振り)本物の肉(でもブタ)を使ってカレーを作ろうとしていました。「カレーの手順てどうだっけ?」と夫。え~~~ん。作った事無い人みたいに聞かないでほしいなあ~カレーごときで。「野菜はどうだっけ?」「肉っていつ入れるんだっけ」え~~~~ん。イヤミじゃないよね?「ルーはどのくらい入れるんだっけ?」んなもん、味見すれば分かるんじゃないかなぁ?あーー、この人料理で味見しないんだった!!!いつも食卓で食べながらしょっぱい、薄い、硬いって言うんですよ。「味見しようよ」と息子(高3)に言われて「食える!」と言いガツガツ掻き込む夫。A型なのに大雑把です。でも息子も何かと「忘れたー」「いんじゃねー」と言うけどA型です。その夫が私の調理時間の半分くらいでカレーを作ってくれました。料理の早さはすごいです!ただし雑です。夫の作ったカレーを食べて息子が一言「薄い」「え?」と夫。「味が無い」と息子。「味が無いってどういう事?」と夫。「味が無いから味が無い」と情け容赦ない息子。ぼんやりと言葉を捜す娘。下を向いて笑いをこらえる私。「え~~~~~ん!ご~め~ん~!」と渋々ながらも素直に謝る夫。すると偉そうに息子が言いました。「いや、ごめんじゃないよ~~♪あなたはカレーを作ったと言うだけで偉いの!ただ、努力に結果が付いて来なかった。ただ、それだけ。」ぶぶぶーーーーーっ!!(大爆笑!!!)屁理屈極まれりっ!!!しかも偉そうに「ただ、それだけ」って・・・・・・・・!はぁ~~~~~~。笑わしてくれるんです。友だちから「バカ」と言われている息子です。この息子の屁理屈はもしかしたら私が躾けたのかもしれません。といつも夫に言われています。何故なら、例えば彼が2歳の頃、トンビらしき鳥が沢山弧を描いて飛んでいましたが、私には果たしてそれが本当にトンビかどうか自信が無かったんです。そして私は子育てに慣れていなかったので、子供には物事を正確に教えなければならない!と堅く思い込んでいた節があります。ですから私は図鑑を買い込み、調べてから教えていたのですが、トンビらしき鳥は遠くて見えないんですね。それで息子には「あれは猛禽類だよ」と教えていました。間違ってはいないわけです。猛禽類ですから。でも、いつだったか息子が空を見上げて指差し「お母さん、猛禽類が飛んでいるよ!」と言うようになって、ちとヤバイかなと思いました。まあ途中でいいや、と思うようになって「あれはトンビだよ」と教えなおしたんですが、息子は5歳くらいまではトンビを「猛禽類」と呼んでいました。あとは、花も図鑑でチェックして教えました。何かと言うと図鑑を出してきて一緒に調べました。ある時、大人と8人くらいで早春に田舎道を歩いていたんですが40代の女性が小さな青い花を見つけて「あら、この花小さくて可愛いわねえ。なんて言うのかしら」とニコニコしながら言ったんですね。特に答えを求めたわけではなく、つぶやくように。すると3歳弱のうちの息子がその女性の横を歩きながら「イヌノフグリだよ」と一言。あっけにとられて立ちすくむ女性。呆然とする周りの大人達。私はと言えば、本当はオオイヌノフグリなのに省いてイヌノフグリと教えてしまったなあと反省していました。そしてしばらくしてからその場の雰囲気に気付いたのでした。何かヤバイ?ちょっと変?または、車に乗っていると目ざとい私は「今○○があったよ!」とよく息子に言いました。「え?どこどこ?」と息子。「いつも見ていないと、面白い事を見逃してしまうよ」と私。これは何度も言いました。確かに。今では「あ、○○!」と息子。「え?どこ?」と私。「ちゃんと見てないとダメじゃんお母さん」と息子。完全に逆転しています。む~~~~。(- -;)教えるにも程がありましたか?ちょっと違ったものを教えてしまったんでしょうか? 大事に育てているサーモンピンクのバラです アップです。去年の四倍の花を咲かせました~♪