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2007.09.22
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カテゴリ:摂食障害
ゆっくりと

眠っていたいと想い

今までずっと止めておいた

ベゲタミンAを

服用し始めた。

きっかけは

木曜日、多めにお薬を

服用した際に

ベゲタミンAを加えたら

夢も見ないで昏々と

眠り続けられたからである。







ベゲタミンAを

毎日就眠前に

服用していた頃は、

ムーンフェイスになって

身体の浮腫みも酷かった。

肝臓に負担が

かかっていたのであろう。

でも今は、何よりも

深い睡眠を欲している。

寝つきを良くする為には

デパスを、

睡眠を持続させる為には

ベゲタミンAを

服用すれば当分は

深く長く眠れるであろう。







やはりこの

鮮やかなピンク色をした

錠剤の効き目は強く

断眠も無く眠り続けた。

しかし、目覚めてしまった事で

また身体の調子が悪くなり

苛立ちを覚え

過食と嘔吐に走った。

その途中、私の携帯電話に

主治医から電話が

かかってきたので

吃驚した。







考えてみたら

昏々と眠り続けた

金曜日の事の顛末を

主治医に伝えていなかった。

私がお薬を多めに

服用したのは、

この知覚障害の症状が

辛く、苦しかったからである。

主治医に相談しても

お酒を飲むなという結果に

終わって、

お酒を飲まなければ

やっていられない

私にとっては

絶望をも感じていた。

だが主治医は、

こんな下らない愚かな私を

心配して下さっていた。

その上、私の症状についても

調べて下さったのである。

「今までずっと服用していた

 三環系抗うつ剤を

 突然止めた事による

 離脱症状によるものらしい。」


という事が分かった。

私が感じている症状は、

知覚障害の中でも

“知覚過敏”

に当て嵌まる。

些細な動作でも、

その振動が脳にビシビシと

響いて苦しい。

視線を動かしたり

少し大きな物音が聞こえたり

しただけでも

頭の中で電流が走るように

ビリビリ、シャンシャンと

反応するのである。

今まで服用していた

三環系抗うつ剤は2種類あった。

だが、離脱症状を起こすような

量の処方でもなかった。

唯、お薬は人によって

副作用などの症状は違うので

私には特別に起こっている事なのかも

知れないという事であった。

それに、離脱症状は

5日位で和らいでくるもの

らしいので、

こんなに長引くのも

おかしいらしい。

即ち、原因が判然としないのは

否めないのである。

だが、思い当たるのは

お薬の変更があった事だけである。

なので、その影響を

観察する為に

現在処方されている

SNRIも除いて

日中薬は抗てんかん剤だけ

という事になった。

様子を見て、

診察日である火曜日に

報告するつもりである。







唯、その間も

母には心配を掛け続けている。

私がこの症状でそんなに

苦しいのならば

入院するとか

病院を変えて何とかしてもらうとか

考えていると言っていた。

しかし、私は

今の主治医に信頼を置いているし

私が住んでいる地域で

摂食障害という病について

一番詳しいのが

今の主治医なのである。

私の住んでいる所は

所謂田舎なので、

大きな病院へ行ったら

それこそ、何時間も待たされて

5分程の診察となるであろう。

今の主治医は、

およそ2時間ほど

じっくり話を聞いて下さり

納得いくまで話し合える。

無論、他の患者さんが

全て受診を終えた後

つまり午前若しくは午後の

一番最後の時間に

私を診察して下さるのである。

電話診察をして下さるのも

個人医院だからこそ出来る

フレキシブルな対応であると

実感している。

だから今更

また1から自分の状態を

伝えねばならない転院など

考えていない。







母の気持ちも、

分からないではない。

何か

“治療をすれば”

“手を加えれば”

病気が良くなるのではないかと

考えているからである。

でも、それは違う。

摂食障害は、

投薬や入院、何か特別な治療で

治るものではない。

自分の意識を、考えを

変えていかねばならないのである。

だが、母も

“藁にも縋る想い”

なのであろう。

こういう時が、一番危ないと

感じている。

一時期ニュースで頻繁に

取り上げられていたような

摂食障害の完治を謳う詐欺組織は

未だ存在している。

勿論、詐欺で無い組織もある。

だが、法外な治療費がかかる事もあり

母がそれに縋るのではないかと

今、一番恐れているのである。


だから私は、

今の主治医を信頼し、尊敬しているし

時に怖かったり言葉がきつかったりと

参っている時はしんどい事もあるが

このまま通院を続けたいと

母に言った。

また、私が不穏で危ない状態で

あったら、

携帯へ電話を掛けてきて下さるし

患者の事をきちんと考えていらっしゃる

姿が何より心強い。

それに、お薬も錠剤を砕いて

細かい単位で調節して下さり

今の体調や具合、体型も考えて

副作用が起こらないように

処方されているのである。

他の病院へ行ったら

今の数倍、お薬を服用する

羽目に陥り、副作用に

苦しむであろう事は

目に見えている。

抗うつ剤の処方が変わり

断薬といった形になり

離脱症状が辛い昨今であるが

何とかなると信じたいものである。







お祭りが催されているからか、

先程まで花火の重低音が

聞こえていた。

“観月祭”というお祭りである。

“かんげつさい”と読む。

私がこのお祭りを知った頃は、

名前に惹かれて行きたいと想ったものである。

月を眺め、沢山の花火を上げ、

確かそこで“いも炊き”も

行なわれている筈である。

“いも炊き”とは、

里芋や鶏肉、人参・牛蒡等根菜類、

蒟蒻、練り物、茸類を

醤油出汁で煮る鍋料理である。

秋といえば、私が住んでいる

地方では頻繁に

“いも炊き会”が河川敷で

催されている。

いつか、普通に食事が

出来るようになったら

そういった季節を感じられる

催し事にも参加してみたいと

想った。

精神の具合によって

離脱症状である知覚過敏は

酷くなったり和らいだりするが

少しでもこころを穏やかに過ごして

今は無理をしないことを

心掛けたいものである。





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Last updated  2007.09.22 21:30:24
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