夕食は、カニ缶12年もの(ロシア製)
今、私の住んでいるところは、4人で一軒家を借りるという形で、シェアドハウスをしている。その4人は、それぞれ違った仕事をしているので、仕事の関係で、いろんなモノが手に入ることがある。特に、同居人のうちの一人は、ヘルパーさんをやっていることもあり、派遣先の家から、よく、やってくれるお礼にと、なにかと、その家にある、いらないものなどを、なにかと、もらって帰ってくる事がある。先日の夕方、彼が、家に帰ってきたとき、やたら重そうな手荷物を持っている。なんだろうなと思ったら。それは、大量の缶詰だった。その缶詰は、その日に訪問した、ヘルパー先で、もらったという。三越のホタテやサイコロステーキの缶詰など、いろんな種類の缶詰が入っている。そして、その中から、なんと、カニ缶を発見したのだ。おおおおっ。すげー。四人の歓声が上がる。興奮もさめやらぬまま、缶詰の種類別に分ける。机の上には、缶詰の塔が立ち並ぶ。これからの、食生活への期待が膨らむ。ここで、落ち着いて、今度は、賞味期限を確認しだした。この缶詰は、目が見えなくなった、おばあさんから、頂いたとのことなのだが。そのおばあちゃんは、もう、缶詰を食べることが無くなったということと、目が見えないので、何が入っているのか、賞味期限はどうなのかも、見えないこともあり。ヘルパーに来た、同居人に、お礼のプラスαとして渡したようだ。賞味期限を次々と確認する。「これは・・・2002年。これは、2004年。このあたりは、賞味期限は過ぎていても、いけそうだ。」「んん、1993年。」「これは、もう、ダメだろう。」「げげっ、これって、カニ缶じゃん」そうなのだ、金色に輝いた、カニ缶は、なんと、製造が1993年。つまり、12年前に製造されたものだったのだ。しかも、ソ連が解体した直後で、資本主義化して、2.3年という時期のロシア製だ。カニ缶という、めったに食べられない高級品への期待と、12年前に製造されたモノなので食べられない可能性が高いという不安が入り交じる。いろいろ、話し合った結果。とりあえず、開けてみて、ダメだったら捨てる。いけそうだったら、食べるという事になった。そして、今日の夕食を作ろうとするとき、その12年モノのカニ缶を開けてみようと言う話しになった。ウイスキーとかなら12年モノとかいうと、美味しくなるというイメージがあるが、賞味期限の切れた、12年前の缶詰は、美味い保証は、まるでない。一人が、缶切りを手にして、カニ缶の蓋を開ける。そして、臭いを嗅いでみる。悪い臭いはしない。このカニ缶は、風味が強いようで、まもなく、カニの香りが、部屋中に広がる。臭いがよくても、実際に大丈夫かは、不安だ。しかし、滅多にいただけないカニ缶を無駄にするのは、もったいない。そこで「食べる」という決断をするに至ったのだ。とはいいつつも、火を通す料理にすることにした。12年経っているので、さすが、サラダに載せるわけにもいかない。カニ缶と、仕事の関係や、通販で買った野菜と、春雨などを使った中華風というかアジア風のスープを作ることになった。カニからは、充分なダシが出て、なかなか美味しいスープで、古代米と玄米をミックスして、3分坏に精米し、圧力釜付の炊飯器で炊いたご飯との相性がばっちり。カニ缶12年もの(ロシア製)は、けっこういける。満足満足。ちなみに、食事後、数時間が経過したが、だれも、体調は崩しておりません。 今回戴いた野菜は、この野菜セットです。有機野菜は、この季節の野菜セットが安くてお得です。季節の野菜は、一番、おいしく、しかも栄養があるので、こういうセットは、ありがたいです。年中ある食材を使って料理していると、料理のレパートリーが増えませんが。季節の野菜にあった、料理を研究するので、料理のレパートリーも増えるという、効果もあります。他には、卵付きのセットとかもあります。 黒米は、ブルーベリーと同じ成分ポリフェノールの一種アントシアニンを多量に含む上。カルシウム、鉄、亜鉛のミネラルやビタミン類 (C,B1,B2,B6,D,E,ナイアシン)他、食物繊維も沢山含んでいます。黒米は、普通のお米に対して、1割ぐらい玄米のまま入れて炊くと、赤飯のようなご飯になり、おいしく頂けます。水に浸けるとき、少し、塩を入れた方がいいかも。 この精米器を使っています。業務用精米器メーカーの力作です。ちなみに、新品のカニ缶は・・・ ちゃんとしたカニ缶は、1缶3000円ぐらいします。もちろん、12年モノのも、そんなカニ缶でした。あまりにも、貴重なので、おばあちゃんも、10年以上も大切にしていたのでしょうね。