食事を楽しんでエイズと貧困の対策
京都・四条河原町を上がって二筋目(サンマルクカフェのある角)を入った所にあるタイ料理店に行ってきました。店の名前は「キャベツ・アンド・コンドーム」。タイらしいウィットの効いたユーモアを感じる濃い名前です。店の近くに風俗店があり、ポン引きのおじさんに「たまにはどう?」って声を掛けられ「隣の店に行くんだ」と言って断っての入店となった。店にはいると、バーカウンターにテーブルという落ち着いた店内に驚く。そして、奥にはスペシャルテーブルと呼ばれるテーブルがあった。どこか、どうスペシャルかといえば、ご覧の通りです。女子高生には大ウケで、ケータイで記念写真なんか撮っているそうですが中高年には不評みたいです。日本のエイズに対する意識改革はまだまだです。なぜ、コンドームがテーブルに飾られているのかというと、このお店は30年の歴史を持つタイのNGO「Population Development Association」が運営していて、このお店の収益金が、エイズ対策、人口抑制などの農村開発に充てられるからです。もちろん、貧困対策、奨学金などにも使われます。そして、この店名は、タイ人が幸せになるようなプログラムとして、日常に食べるキャベツを市場で買うように、コンドームを手に入れやすいものであるようにするという思いが込められているんです。タイ国内には数店のお店とリゾートホテルを持っているとのことですが、京都のお店は日本での一号店となります。支援の内容は、コンドームの普及もですが、エイズになる危険性のある職業に就かなくてもいいように職業の選択肢を増やすような活動も行っているそうで。町に出なくても現金収入が得られるように、たとえば、牛の飼い方を教えるなど、様々な取組をしているそうです。お店の方の話に戻り・・・素敵な階段を登り、2階に行くとここもまた落ち着いた雰囲気です。しかも、ちょっとしたパーティースペースとしても使えます。なんか、イベントしたくなっちゃいます。また、2階の奥には、VIPルームが隠れていて、三角まくらでくつろぎながらグループで落ち着いてお食事も出来ます。さて、肝心のお食事の方ですが、タイ国内のお店とリゾートホテルのクオリティをそのまま日本に持って来たということで本格的です。おかげで、お腹がいっぱいというぐらい出てきます。今回は一人で行ったのですが、このボリュームはグループで食事した方がいいかも。このお腹がいっぱいの料理というのは、タイでのおもてなしの習慣の一つだと聞いたことがあります。このあたりも、タイ国内のお店とリゾートホテルのクオリティの現れです。味は、とても上品な味がします。先日のタイフェスティバル京都にもこのお店が出店していたのですが、その時に食べたときはおそらく屋台用にメニューを工夫したりアレンジしていたんでしょうね。屋台風もいいけど、ちょっとオシャレに高級タイ料理を頂きながら、貧困対策に役に立つ。そんなお店にもたまに寄ってみてはいかかでしょうか。それに、この落ち着いた感じは、ちょっとした接待にもオススメできます。昨今、企業の社会的責任とか言われているだけに、こういう店を使うことで、企業の姿勢を見せるというのもいいかもしれません。京都での接待というと、どうしても京都らしさを求める傾向があり、ある程度までいくと飽きてくるのですが。そんなときのためにもキープしておきたいお店です。まずは、みなさんお誘いの上で食べに行って確認してみて下さい。それと、こういうコンセプトのお店増えて欲しいですね。大阪には、学校の支援になる料理屋さんもあったりするので、これから増えるかもね。キャベツアンドコンドーム. Cabbages&Condomshttp://www.cabbagesandcondoms.jpTEL:075-212-5665京都市中京区河原町通四条上ル二筋目東入ルアクセス:阪急河原町駅より徒歩3分/京阪四条駅より徒歩5分 営業時間:ランチ/11:00~14:00 ディナー/17:00~23:30 定休日:火曜日カード:VISA,MASTER,JCB,AMEX,Diners ちなみに、キャベツアンドコンドームでは、いろいろ楽しいグッズが販売されています。やはり、タイらしい、ユーモアとポップなセンスが光ります。こちらの方もチェック。