カテゴリ:言葉(言語)・文字関連
わたしたちが日常的に使うちょっと大袈裟な言葉「一生懸命」。
この言葉、誰もが話しことばや書き言葉で使ったことはあるでしょう。 ただ一方で、こんな言葉も思い出す「一所懸命」。 この「一生懸命」と「一所懸命」似てはいるし、おそらく同義語として使っているのではないだろうか? しかし元々は「一所懸命」が本当で、「一生懸命」という言葉は無かったのですが、いつの間にやら「一生懸命」の方が圧倒的に使われることになっているようです。 したがって今日では、この言葉両方とも認められているとのことです。 でもこの二つの似た言葉、微妙に意味が違うのです。 あとから出来た「一生懸命」の方は、命をかけて物事に取り組むさま。本気で何かに打ち込む気持ち。これから頑張ろうという気持ち。 元々の「一所懸命」の方は、むかし武士が預かった(土地)を意味していて、命がけでそれを守ること。そんな意味で生まれた言葉です。 端的に言えば「一生懸命」は、物事に対して全力で取り組むさま。対して「一所懸命」は、ひとつの事に力を尽くす、という違いがあるのです。 ただ近世になって「物事を命がけでやる」という意味では同じなので、「一生懸命」は誤用とされた時代もあったようですが、今日では「一生懸命」の方が主流になっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.20 00:10:11
コメント(0) | コメントを書く
[言葉(言語)・文字関連] カテゴリの最新記事
|
|