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頭の中のふわふわしたもの

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2009年02月28日
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カテゴリ:フィクション
そして私は30秒ほどの落下の後、物凄い速さで着地した。




大きな衝撃音が響き渡る。




しかし不思議なことに、私は痛みを感じなかった。






私はすぐに立ち上がり、辺りを見渡した。






辺りは真っ暗で何も見る事が出来ない。





上を見上げる。





しかし私が落ちてきたらしい穴は見当たらない。






そんな地獄のような暗闇の中で、1枚の扉が不気味に光っていた。






私はその光に誘われるように、ゆっくりと扉に近づく。






扉には一言こう書かれていた。






「The end」






私はそっと扉を開けて中に入った。






そこは二畳ほどの小さな部屋であった。







床から天上まで眩しいくらいに真っ白だった。







正面に一枚の絵が掛けられている。






1メートル四方ほどのキャンバスに描かれたその絵は、まるで写真のようにリアルであった。





その絵に描かれていたもの。





それは炎の海となった街。そう、私が先ほど見た景色そのものだった。







その絵の下には文字が彫られていた。







『war』 2039.3.7








「これは・・・!」






その瞬間、絵画が発火した。



それはまるで絵の中の炎に燃やされたかのように赤々と燃え、すぐに燃え尽きてしまった。






絵の後ろは穴になっていた。


外は先ほどの真っ暗な世界。


そして少し先にまた同じような扉を確認できた。







「終焉・・・」






私はそうつぶやくと、次の扉へと急いだ。








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最終更新日  2009年03月01日 00時22分49秒
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