5月のトルコ住宅販売状況及び予算執行結果、エルドーアン大統領とストルテンベルグNATO事務総長との電話会談、チャヴシュオール外相のスウェーデンとフィンランドのNATO加盟に関する発言、ネバティ国庫・財務大臣の予算執行結果に関する分析
今日(15日)は、特に社会面で重要と思われる記事が非常に多く出ていました。どこまで紹介できるか分かりませんが、今日も記事を中心に紹介します。 今日も、「(AAでは)記事にならない情報」は、国会閉会前に早期選挙の決議を行う可能性について話されています。いつもの解説者は特に、エルドーアン大統領が何とかしてクルチダルオールCHP党首、あるいは野党6党から大統領候補者を発表させようと躍起になっていると指摘していました。これまでも何度か紹介しましたが、慌てて早期選挙をやろうとするのは、「来年6月まで待てば、経済状況はさらに悪くなることが分かっているから」ということが広く指摘されています。一方で、国会が休会になってしまえば、基本的には10月の国会再開後にしか早期選挙を行うという決議も行えないため、一部の解説者は「来年1~3月」を選挙の時期と予測していました。しかし、一般論から言えば、「この時期の気候は投票に物理的に適していない」、また、「経済でも好材料の少ない時期である」という問題がありそうです。状況が想像できませんが、ひょっとすると「選挙妨害・介入のしやすい時期」なのかもしれません。 また、先走って紹介しますと、ネバティ国庫・財務大臣はトルコ財政の健全性を強調していますが、これは逆に言えば「弱者(貧困層)対策をしようと思えばいくらでもできるのに、その気が全くない」と言うことを自白していることになります。年金、公務員給与の引上げを行わっていない状況で、食料品と家庭用電気料金にかかる付加価値税をそれぞれ7ポイント、8ポイント引き下げていますが、事業者用電気料金及びガス料金に掛けられている付加価値税や液体燃料にかかっている付加価値税と特別消費税は手つかずのままであるなど、(弱者)対策が全く不十分であると指摘することができます。それどころか、「通行量・利用者数保証」と「為替保護付き預金」のために膨大な税金が垂れ流しになっていることは確実ですので、それにもかかわらず本当に財政が黒字なら、弱者対策には全く予算を使用していないことを意味しているものと考えられます。 励みにしていますので、クリックをよろしくお願いします。にほんブログ村にほんブログ村 TEKSUT テキスュトゥ 白チーズ 500g トルコ産 Beyaz Peynir ベヤズペイニール ホワイトチーズ価格:1512円(税込、送料別) (2020/9/12時点) TARIS タリッシュ クラッシュグリーンオリーブの瓶詰め 300g トルコ産 タリシュ価格:1080円(税込、送料別) (2020/9/12時点) TARIS タリッシュ EXVオリーブオイル Erkence エルケンジェ 500ml トルコ産価格:3780円(税込、送料別) (2020/9/12時点) 今日(14日)は、アナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1~5の記事を紹介します。1 (5月の)住宅販売統計が発表された2 (5月の)予算執行状況が発表された 3 ネバティ国庫・財務大臣は、5月の予算執行状況を分析した。「予定した目標を達成することができること示している」4 エルドーアン大統領はストルテンベルグNATO事務総長と、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に関して会談した5 チャヴシュオール外相は、『スウェーデンとフィンランドがNATO加盟のために送付してきた文書は期待に副うものでは全くなかった』と発言6 アカル国家防衛大臣は、ストルテンベルグNATO事務総長と会談した7 チャヴシュオール外相はから、ウクライナからの穀物回廊に関する発表8 ソイル内務大臣は、『トルコにおいて、今年年初から今までに13人のDEASの自爆テロ犯を発見した』と発言9 住宅販売は、今年は1~5月期の販売新記録を更新した10 今年4月の給与所得者数は年間ベースで4%増加した11 エルドーアン大統領からエネルギー価格に関するスイート12 エルドーアン大統領は、『高等教育を受けた学生に対する学生恩赦を国会に提出する』と発言13 クルトゥルムシュAKP総裁代理は、『7月に固定収入の人の購買力を上昇させる政策を実施する』と発言。 今日、最初に紹介するAAの記事の見出しは、「(5月の)住宅販売統計が発表された」で、今日(15日)付の記事で、抜粋しては紹介します。 トルコ統計庁(TUIK)は、2022年5月の住宅販売統計を発表しました。それによれば、今年5月にはトルコ全土における住宅販売は昨年同月と比べて107.5%増加し、前月と比べて7.73%減少して12万2,768戸となりました。4月には13万3,058戸の住宅が販売されていました。先月の住宅販売戸数は、イスタンブル県では2万2,148戸で、トルコ全体の18.0%を占めました。次いで、1万1,497戸で9.4%のアンカラ県、7,159戸で5.8%のイズミル県となりました。住宅販売戸数が最も少なかった県は、21戸のハッキャーリ県、43戸のアルダハン県及び75戸のバイブルト県でした。今年1~5月期の全住宅販売数は、昨年同期と比べて37.7%増加して57万5,889戸となりました。 5月にはトルコ全土で、外国人には昨年月と比べて235.7%増加して5,962戸の住宅が販売されました。その結果、全販売戸数に占める外国人が購入した住宅の割合は4.9%(先月は4.8%でした)となりました。今年5月の外国人向けの販売で、1位は2,451戸のイスタンブル県、次いで、1,885戸のアンタリヤ県、264戸のメルスィン県となりました。購入者の国籍別販売戸数は、1位が1,275戸のロシア人、736戸のイラン人、次いで617戸のイラク人となりました。 同時期の住宅ローン利用販売は、昨年同月と比べて177.8%増加して2万9,335戸に達しました。層住宅販売に占める住宅ローン利用販売が占める割合は23.9%となりました。今年5月の新築住宅販売戸数は、昨年同月と比べて80.5%増加して3万2,861戸となりました。総住宅販売戸数に占める新築住宅の割合は26.8%となりました。今年1~5月期の新築宅販売数は、昨年同期と比べて28.1%増加して16万3,719戸となりました。また、中古住宅販売戸数は、昨年同月と比べて119.5%増加して8万9,907戸となりました。総住宅販売戸数に占める中古住宅の割合は73.2%となりました。今年1~5月期の中古宅販売数は、昨年同期と比べて42.0%増加して41万2,170戸となりました。 今日、2つ目に紹介するAAの記事の見出しは「(5月の)予算執行状況が発表された」です。こちらも今日付の記事で、抜粋して紹介します。 国庫・財務省は、5月の予算試行結果報告書を発表しました。それによれば、5月の予算収入は、昨年同月と比べて203.9%増加して3,177億5,300万リラ、予算支出は47.3%増加して1,737億7,700万リラとなりました。その結果、5月には1,439億7,700万リラの黒字となりました。 中央政府の1~5月の予算支出は、前年同期と比べて74.5%増加して9,597億7,300万リラとなりました。その結果、2022年予算の総支出予測(1兆7,509億5,700万リラ)の54.8%を使用したことになります。一方、中央政府の1~5月の予算収入は、前年同期と比べて99.9%増加して1兆843億9,100万リラとなりました。その結果、2022年予算の総収入予測(管理者注:総収入予測の記述はありません)の73.6%を徴収したことになります。 ここからは一言解説・雑感です。今月の税収額が異常な伸びになっています。記事からは法人税の伸びが281.9%、輸入品に掛けられる付加価値税の伸びが124.8%などとなっています。輸入が増加したことは既に昨日やそれ以前の記事からはっきりしていますが、法人税の伸び率が異常です。銀行が史上最高益を更新していることと関係があるのでしょうか。 今日、3つ目に紹介するAAの記事の見出しは「ネバティ国庫・財務大臣は、5月の予算執行状況を分析した。『予定した目標を達成することができること示している』」です。こちらも今日付の記事で、抜粋して紹介します。 ヌレッディン・ネバティ国庫・財務大臣は、5月に予算が1,440億リラ黒字になったこと、1,619億リラの国債費(利払い)を除く黒字となったことを指摘しつつ、「先行指標は、成長率も、予算収入の肯定的な推移も、また、財政赤字を対GDP比で3.5%に抑えるとの今年年頭の目標を達成できるであろうということなどを示している。」との表現を使いました。 今日、4つ目に紹介するAAの記事の見出しは「エルドーアン大統領はストルテンベルグNATO事務総長と、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に関して会談した」です。これも今日付の記事で、こちらも抜粋して紹介します。 レジェップ・タイイップ・エルドーアン大統領は、ストルテンベルグNATO事務総長と電話会談しました。大統領府から行われた発表によれば、この電話会談でスウェーデンとフィンランドのNATO加盟問題に関して議論されました。 エルドーアン大統領は会談で、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟問題に関して、トルコの正当な懸念を解消ための行動が行われる必要があると再度指摘しました。エルドーアン大統領は、この両国がトルコの正当な期待に応える具体的な行動をとるまでは、また、テロとの闘いと国防産業の協力で大転換を行うとの文書による保証が行われるまではNATO加盟過程で進展はないと強調しました。 今日、5つ目に紹介するAAの記事の見出しは「チャヴシュオール外相は、『スウェーデンとフィンランドがNATO加盟のために送付してきた文書は期待に副うものでは全くなかった』と発言」です。これも今日付の記事で、こちらも抜粋して紹介します。 メヴリュット・チャヴシュオール外相は、ノールウェー外相及びアイルランド外務・国防大臣と会談を行った後で共同記者会見を行いました。チャヴシュオール外相は、ストルテンベルグNATO事務総長も仲介を行っていることを指摘し、また、今日、エルドーアン大統領とストルテンベルグ事務総長は今日電話会談を行ったことを明らかにしつつ、NATOから仲介文書が送られてきたこと、また、スウェーデン首相の特別補佐官がアンカラに書簡をもたらしたことを指摘し、次のように述べました。「我々に送付されてきたこの文書は、我々の期待から大きく外れたものであり、NATOに対しても、これら両国に対してもその旨通知した。これらの文書を精査して、トルコはこの文書に対する正式の回答を行う。もしも交渉の基盤ができるのであれば、我々が用意した文書の上に準備される必要があることを、昨日も今日もストルテンベルグNATO事務総長に対して述べた。それがいつになるのかについて答えることは正しくない。これらの国々がいつトルコの懸念に対する回答を行うかによる。現在、ボールは向こう側にある。また、手紙の形ではなく、合意文書とすることを我々は求めていることを、ここで改めて指摘する。」 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。社債投資まとめ いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。株初心者向けIPO初値予想 今日はオリーブ・オイルを紹介します。日本への売り込みにも力を入れ始めたそうです。 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。