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カテゴリ:腹の立つこと
月曜日Permesso di soggiorno(滞在許可書)を更新しにQuestura(イミグレーションオフィスがある警察)に夫と連れ立って行った。前回の更新は夫が代理で私のパスポートと古い滞在許可書を持って行って済ませてくれ、簡単なものだったので今回もそのつもりだった。
Questuraの門の前は警官がいて、何の用か言って、身分証明書を見せなければいけない。そこで滞在許可書の更新だと言って、私のパスポートを見せて、ではどうぞと入れてくれた。 イミグレーションオフィスに着いてみれば、おお!順番待ちのチケット発行機と現在の番号の電光板が導入されている!誰が最後かいちいち確かめて並んでいた以前と比べればすごい進歩だ。しかもチケットを取ってみると現在の番号から3番目。よかったこれは早く済むと思ったのもつかの間。進みが遅くて遅くて結局20分くらい待たされた。それでやっと順番が来て係員(警官)に用件を話してみると・・・、 「国籍は?」 「日本です」 「郵便局に行ってください」 「はぁ!?」っと夫ともども目が点になってしばらく戻らなかった。 「滞在許可書は郵便局で申請するようになりました。ここではできませんので郵便局に行ってください。あなたの場合は【滞在カードCarta di soggiorno】を申請してください。」 夫「ここまできて順番待ちしたのに・・・なんでそういうことは入り口の張り紙とかに書いてないのですか?」 係員「変更されたのは去年の12月で・・・」 ・・・だから? 本当に去年の12月にはちゃんと通告していたんだろうか、とか、普通の更新期間は1年とか2年とかそれ以上の人もいるんだから、その前に取り払ったら意味ないだろう、とか、突っ込みどころはいろいろあったが、あえて口にしなかった。そのかわり期限切れが今日までで切羽詰ってるから、ここで何とかならないかと粘ってみたがだめだった。 さっと頭を切り替えて郵便局へ向かう。警察でやっていた手続きを代わりに郵便局がやっているので、更新はすぐできるみたいな印象だったが、だんだん疑い深くなってくる。イタリアでは物事が思ったより難しかったケースのほうが、思ったより簡単な場合より多い。すんなりすぐに更新してはくれないのじゃないだろうか、という考えが頭をよぎったが、それは当たっていた。 郵便局に入って、要件を告げて行くべき窓口を教えてもらい、幸い列のないその窓口に行ってまた要件を告げる。係員は席を立って大きな封筒を持ってきた。これをはい、と渡される。記入してから印紙を張ってまた持ってきてください、とのこと。(この印紙と言うのがくせもので、郵便局では売っていない。日本では印紙が必要な場所で(運転免許試験場とか)印紙の販売機が用意されているが、イタリアではそんな配慮は皆無で、一度建物を出て、タバコ屋を見つけて、そこで買わなければならないのだ。まあこの場合はどっちみち郵便局を出なければなかったのでいいんだけど。) 持ってかえって、何を記入するのかと説明をよく読んでみるが、これがまた非常にわかりづらい。夫は「俺が読んでも分からんのに、こんな説明が書かれたものを外国人に渡してるのか!?」と切れていた。 それと滞在許可書や滞在カード(この二つに何の違いがあるのかよくわからなかった)の種類別に資格や提出書類が書かれてあるが、警察で言われた「滞在カード」がよくわからない。あるのは各種滞在許可書の次に「外国人用滞在カード」。最初これを見つけた夫は、「滞在カードはあるけど、6年以上滞在した外国人のみって書いてるぞ。警察は滞在カードって言ったのに、あいつら、もうわけがわからん」と先ほどから切れモード続行。 しょうがないので私がもっとよく読んでみるとその先に「家族滞在カード」ってのがある。条件も当てはまるし、私の現在の滞在許可書は家族滞在なのだから、これでまずよかろうと判断した。しかしちゃんと正式名称教えてくれればよかったのに。 しかしこれはどうも更新じゃなくて最初からの申請になるみたいだ。以前に最初に申請したときと同じような必要書類が書いてある。 もしかしたらいままでどおりの滞在許可書の更新の方法もあるかもしれないけど、「滞在カード」になると一生更新しなくてもよく(ホントか?)、Carta d’identita(身分証明書)を兼用するのでこの方が都合がいいと判断した。 それで4日間で必要書類をそろえた。滞在許可書の期限は切れたけどまあ田舎なので提示を求められることもない。 しかし記入欄にまだ(夫が読んでも)わからないことがあった。書かれているフリーダイヤルに電話しても、情報が音声で流されるだけ。情報といっても「~は、市役所できいてください」とか、役に立たないものばかり。 なので持って行くときに郵便局の係りの人にその場で聞いて、完成させて渡そうということで、持っていった。ほんとに郵便局の人がこんなことに答えてくれるのか?と思ったけど、最終的には答えてくれ、欄を埋めることができた。しかしその最終的にたどり着くのにちょっとかかった。まあ郵便局の人もこんな仕事を押し付けられていい迷惑だろうけど。ちなみにこっちの郵便局は本やらパソコンまで売っている。 さて、まず古い滞在許可書のシリアル番号はどこにあるのか、どこにもシリアル番号と書いた文字は見当たらなく、2つほど「らしき」数字があるがどっちか聞いたのはすぐ答えてくれた。 しかしその後忙しそうにしてて、夫が私のおかれた状況を説明して他のチェック欄を確認してもふんふんという感じだった。その後チラッと見て「あ、ここ、これじゃなくてこっちじゃない?」と急に言って、またちょっと自信がないようなことを言ったけど、最初の一言にあわてた夫が2箇所目にチェックしてしまって、1つ選択なのに2箇所もあったら無効だと言うことで、書き直しになった。書くところが少ないのでよかったけど(私のケースでは記入は1ページ目だけ) 書き直して持っていくと初めてあらためてまじまじと記入したものを見てくれて(それを最初にして欲しかった)まあいいんじゃないかということで、やっと渡してきた。 しかしまあ、うまく行っているほうじゃないだろうか、これくらいは。所々でムカつくことはあっても。 たとえQuesturaの警官の一人に文句を言ったところで、その場ではいはいとなだめられてクレームは上司にすら行かないのはわかっているので、エネルギーの無駄。 しかしこれで終わりではない。後で手紙で指紋採取のために警察に行く日時の指示が来て、そこでまた完成したカードを取りに行く日時を指示されるそうなのだ。さらにチェック欄がちょっと不確かなままなので、不備があって呼ばれるかもしれない。 うまく受け取れたらまたここに書く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.08 21:41:05
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