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テーマ:イタリアの美味しい話(706)
カテゴリ:イタリアの食べ物
パスタ・アッラ・ノルチーナ。生ソーセージを使ったプリモを紹介する。 生ソーセージは豚ひき肉にハーブ類で味付けして腸に詰めただけの、過熱していないソーセージ。 生肉そのままなわけだから、加熱しなければ食べられない。普通はオーブンや、鉄板やフライパンで焼いたりしてメインディッシュになる。あと豆のスープに入れたり。オーブンで焼くとやや塩辛くなるものが多いが、このようにソースやスープにすると気にならない。ジャガイモとも相性がいい。ピザに乗っていることもある。 この生ソーセージが日本で広まっていないせいか、あまり知られていないパスタである。 日本だけでなく、モリーゼでも多分これを出すレストランはないと思う。(もちろん肉料理なのでウチは出してない)。そもそも南はクリームパスタ自体ないし。 Norciaという、ウンブリアのとある町の名前がついているように、もともとウンブリア出身の料理だそうだが、夫はローマ、ボローニャなどのレストランで働いたとき、これがメニューにあったそうだ。ちなみにNorcinoはソーセージなどの豚肉加工品も手作りする肉屋という意味もある。WIKIによればNorciaの名物が手作りソーセージだからなようだ。 このパスタ、夫が初めて作ってくれて以来病みつきに。 ソースの作り方は超簡単。ソーセージを炒めて白ワインを入れてさっと煮、クリームを入れてまたさっと煮るだけ。うまみ、味付けはすべてソーセージから出てくるから、塩さえもいらない。インスタントのような感覚。 ソーセージは夫は皮から出してばらばらのひき肉状態で炒める。別に皮のまま一口大に切ってもいいと思う。 フライパンに入ったままこのソースに茹でたパスタを入れ、またさっと煮る。最後に削ったパルミジャーノを少々。好みで唐辛子を足してもよい。 この料理に使うパスタは、コレ!という決まりがない。ショートパスタでも、ロングパスタでも、生パスタでも。 写真はタリアテッレ。 日本で生ソーセージが手に入らなかったら、たぶん豚挽き肉にハーブ・スパイス類を足してそのまま炒めても近いものができると思う。 味から推察して生ソーセージに入ってるだろうなと思うものは: 塩、ニンニク、ナツメグ、フェンネルシード、黒コショウ、パプリカ粉末、ワイン・・・ クリームはイタリアでは常温保存のと冷蔵庫で売られてるのがあるが、やはり冷蔵庫の新鮮なクリームがおいしい。 クリーム系パスタは日本にいたころから、あのもったりした食感があまり好きではなかった。が、明太子クリームとこれだけは格別。とはいってもやはりクリーム系は量は食べれない(夫も同じ)のでやや少なめにする。そしてクリームソースが濃くなってしまったら、牛乳か水を足してさらさらにする。そうするともったりしなくて食べやすい。 クリームを減らす代わりに片栗粉でとろみをつけてもあっさりしていい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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