わが子の成績が３ヵ月で上がる！

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• 自立型個別指導（その５０）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２９なぜ１ヵ月ごとにヤマが来るのか？その理由は脳の記憶の仕組みによる。新たに学習したことが頭に記憶として残されている期間は１ヵ月だからだ。もちろん覚え方の工夫で１ヵ月以上記憶を残すことは可能だが、その場合は残り時間が３ヵ月では厳しい。記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があり、年月をかけて記憶する場合は長期記憶で勝負できるが今回のような突貫工事式の追い込みの場合は短期記憶で勝負せざるを得ない。だから本当にわが子に実力をつけようと思えば中学３年生から塾に入れるという方法は非常識だと言える。短期記憶で勝負する場合は１ヵ月の中で最低４回にわたる復習を実行しなければ記憶としては本番の試験では実用レベルにならない。多少覚えているというだけでは入試のような試験では役に立たないのだから。（次回に続く）

  2005.02.18

• 自立型個別指導（その４９）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２８１２月は１年の終わりだが、３月にある公立（県立）の高校の受験が目標の場合はここからが受験レベルにあげるための最終出発地点である。つまり追い込みのスタートである。２月にある私立の高校受験の場合はそこが難関校であれば１０月にはスパートをかけないと難しいが、そうでなければ公立（県立）と同様に考えて１２月発進がリミットである。ここからヤマ場は３回やってくる。なぜ３回もやってくるかというと残りが３ヵ月あるからである。１ヵ月ごとにヤマがやってくる訳はある。それは…（次回に続く）

  2005.02.17

• 自立型個別指導（その４８）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２７ラスト３ヵ月。ここでしなければいけないことはもう基本問題ではない。実際の高校入試の問題と同じレベルの問題にどんどん取り組まなければいけない。そうやって実戦力を養成しなければいけないのだ。もちろん十分に基礎力を身につけている生徒の場合はかなり早い段階から入試レベルの応用問題を解くことによって素晴らしい仕上げをすることもできる。しかし、そのような学力もなく途中入塾してきた生徒には徹底して基礎力をつけなければいけない。中学３年生の夏期講習になって塾に入ってくる生徒は中学入学からの２年４ヵ月の学習内容を身につけてくるのだったら何も困らない。けれども、それまで怠けてきていたのなら実質２年４ヵ月の学習内容を残り７～８ヵ月で学ばせてくださいということだ。ましてや小学生の５年生や６年生の学習内容も理解していない場合は…。本当に心の底から痛切に思う。小学生の時にきちんとなぜ勉強していなかったのだろうと。そのおかげで中学３年間がスムーズにいく生徒もいれば、地獄になる生徒もいるというのに。親がほんの少しこのことに気がついていればと思う。子どもがかわいそうである。話を元に戻す。まずは１２月。この月にするべきことは…（次回に続く）

  2005.02.16

• 自立型個別指導（その４７）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２６あと３ヵ月…。この残された時間は細心の注意を払って有効に使わないといけない期間だ。私の著書のタイトルが「わが子の成績が３ヵ月で上がる！」だからといって中学３年生が入試の３ヵ月前に入塾してきて合格を勝ち取るほど入試は甘くない。そんなことは当たり前である。確かに成績のいい生徒が入塾してきて受験すれば合格することは簡単だ。（もちろんその子の学力に見合った学校を受験すればの話だが）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私が今日まで書き続けてきている内容は「中学生の内容」ではあるがあえて「小学生の場合」というカテゴリーで書き続けているには訳がある。ここまでの話は実は私の塾に「お子さんが小学生」という状況で入塾してくるお母さんに私が一人芝居のようにお話しする内容なのである。つまりお母さんに中学３年生のお母さんの擬似体験をしてもらおうと思って話しているのだ。それを特別にこのブログで公開している。実際この話は実話を元にして話しているので、私の一人語りを聞いているお母さんは神妙にこの話を聞いてくれる。そしていろいろと感じることがあるようだ。私の真意が伝わった後のお母さんとは話がしやすいし、お子さんの成績は間違いなく上がっていく。当たり前である。親が認識し自覚して初めて、子どもへの本当の自立心を育てる躾（しつ）け方が各家庭でも開始されるからだ。（次回に続く）

  2005.02.15

• 自立型個別指導(その４６）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２５「いい話ではないですよ…」「とにかく、未来のことは誰もわからないのですから今、最善を尽くさないといけないのです。結果はわかりません…」「わかりました。親としてはただ子どもが頑張るのを信じるしかないですね…」さて、ここまでの会話でこのお母さんの認識はだいぶん深まったと思うが、子どものほうはというと…時はもうすぐ年末。入試まであと３ヵ月…。（次回に続く）

  2005.02.14

• 自立型個別指導(その４５）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２４「子どもの躾（しつけ）をするのが親の仕事、子どもの教育をするのは他人ということですね、先生」「そういうことです。ここまでのことをまとめると、子どもの性格の基礎は３歳までに厳しく躾（しつ）けること、英才教育は６歳まで、子どもの躾（しつけ）はだいたい小学生まで、教育は他人、特に学習教育であれば学校の先生か塾の先生のいずれかということです」「よくわかりました。じゃあやはり学習教育は塾の先生にお任せしたほうがいいということですね」「いや、学校の先生でもいい先生はいらっしゃるはずですから一概にはそうは言えませんけどね。塾の先生も未熟な方は多々いますからね…」「…、先生の塾は大丈夫でしょうね（笑）」「大丈夫ですよ（笑）、しかしお子さんの状況は依然としてまだ危険ですが」「先生、本当にお願いします。ずっとほったらかしにしていましたが、それは親である私のせいですし、出来る限り最後まであの子にしてあげることはしてあげたいのです。小学生のときがそんなに大事だとは思っていなかった私が悪いわけですから。親が馬鹿だったために子どもに苦労させるはめになったんですね…」「何だか、いい話になってきましたねぇ（笑）」（次回に続く）

  2005.02.13

• 自立型個別指導(その４４）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２３「躾（しつけ）は親の仕事ですが、教育は他人がすればいいのです。親の言うことを子どもが素直に聞けるのは小学生時代くらいまでですよ、個人差はありますが。例えば女の子であれば中学１年生の夏くらいまで、男の子であれば中学１年生の後半くらいから中学２年生の夏くらいまでが親の言うことを聞くリミットでしょうね。でも教育は違いますよ。教育はいくつになってもできるのです。ただし、親では難しいですよ。教育は他人がしたほうがいいのです。それも子ども自身が信頼する人物ですね」「それは…」「その役割は誰ができるかはわかりませんよ。学習教育については学校の先生かもしれないし、塾の先生かもしれない。肉体的、精神的な教育だったら部活動の顧問の先生かもしれない。芸術面だったらピアノの先生かもしれないし、書道の先生かもしれないですしね。その子のまわりにどんな『先生』がいるかじゃないですか。その環境をつくったり、目を配ってあげるのが親の仕事なんです」（次回に続く）

  2005.02.12

• 自立型個別指導(その４３）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２２「タ…タイムアウト。。。それじゃあうちの子はもう躾（しつけ）は無理ということですか？」「残念ですが、まず無理だと思います。今後いろいろとお母さんがお子さんに教えていくことはできても、いざ行動する段階になるとお子さんは自分のやりたいようにやっていくでしょうね。残念ですがこれが事実ですよ。中学生や高校生というのはそういう年代なんですよ。よそのお母さんたちの話を聞いてみてください。現実が見えてきますから…」「じゃあどうしようもないじゃないですか…」「いや、ここまで脅しておいて言うのもなんなんですけれども、改善する方法は実はありますけれどね」「えっ、あるんですか！！　早くそれを言ってくださいよ、先生！　何ですかその改善方法って？」（次回に続く）

  2005.02.11

• 自立型個別指導(その４２）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２１「学校の先生と私の意見が同じ…ということもあれば違うこともありますよ、もちろんですが」「そうですか、じゃあまだ可能性はあるんですね！」「…ないわけじゃないですけど、現時点では低いです。とにかく私が世の中のお母さんたちに言いたいことの一つは『小学生のときが勝負だ』ということです。何が勝負なのかと言うとポイントは２つあるのですが、一つ目は大学受験まで続こうが高校受験まで続こうが、基礎学力は何かというと小学生の学習内容なんですよ。ここができなかったら中学生以降の学習は全部ダメになるという怖さを知ってほしいのです」「耳が痛い話です…」「縄跳びで２重跳びができない子が３重跳びができるわけはないということです」「…わかりやすい例えですね」「だから本当にその子の学習成績を上げようと思うならば、集団授業の学習塾では効果が上がりにくいんですよ。同じ中学３年生であっても過去の入試問題を解くことのできるレベルに達している子もいれば、中学２年生の基礎の学習部分がやっと理解できるかどうかという子もいるわけですから」「個別指導がいいというわけですね」「そうです。それと二つ目は、自力で学習できる習慣をもっているお子さんは成績がいい。やめなさいって言っても、嫌だって言って勉強するような子どもです。（笑）嘘だーと思ったでしょうけど（笑）、いますよ何人もそういうお子さんは。そのようなお子さんになってもらうためには『自立心』が必要なのです。子どもに自立心を植え付けるような育て方をしなければいけないということです。子どもに自立心を育む躾（しつけ）は小学生の内に徹底していないとタイムアウトになってしまいます。中学生になってからでは残念ですが遅いんですよ」（次回に続く）

  2005.02.10

• 依存型の教育システムだけではいけない

  知識を得るために学校に行き、学習塾で授業を受けているだけでは子どもには「本当の実力」はつかない。「本当の実力」とはただ受験に合格するためだけの学力ではない。何よりも大人になってからどういう「自分」になっていくか、そういう自己完成できるような力を子どもにはつけさせないといけないはずだ。「勉強」を通じてそういった教育を実行することは可能なはずである。真の意味で自立できるようになるためには子どものときから、「自立心」を育むような教育システムが必要だ。親はいずれ自分の元から子どもが巣立っていくことを想定してわが子の「自立心」を育てるという根気が必要だろう。学習塾の先生はもっと力強く子どもが「自立」できて学習できるように指導するべきだが、今現在全国にある学習塾で塾生に「自立心」を植え付けて育てるような指導をしている塾はいくつあるのだろうか？疑問だ。全国の学習塾、特に中小学習塾の塾長はみずから「自立」しているわけだから、もっと子どもの「自立心」を育て自ら自宅でもどんどん学習できるような子どもになるように指導してほしいものだ。

  2005.02.09

• 自立型個別指導(その４１）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２０「先生、その通りです！うちの子はこの前の実力テストで５教科の平均点数は４２点でした」「…、いや、知ってますよ私も（苦笑）。お子さんの成績表はコンピュータにデータとして保存していますから…。それよりお母さんはよくぞお子さんの平均点数をご存知ですね。覚えているんですか？」「いや、学校の面談でさんざん平均点数のことを言われましたから…」「そうでしたか。とにかく、学校の先生が言われることはもっともなことです。学校の先生は過去の試験データをしっかり分析した上で現時点での見解を述べることが仕事なのですから」「うちの子、無理なんですか工業高校は…」「無理かもしれませんね。現時点ではわからないですね」「えっ、学校の先生は『現時点』で無理だと言っているわけですから、塾の先生も同じ意見というわけではないんですか？？」（次回に続く）

  2005.02.08

• 自立型個別指導(その４０）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１９「先生、要するにうちの子は駄目だ、もう受験には通らないということを言っているのですか？」「もう少し話を聞いてください。将来国立大学を受験するならば中学１年生からが勝負だと言いました。それはなぜかと言うと中学と高校の６年間の学習内容をどれだけ習得しているかが大学入試では問われているからです。総合力を問われているのです。だから一流大学を目指すお子さんは中学受験をして名門といわれる学校に合格することが重要なのですよ。では高校受験では何を問われているかと言うと、小学４年生くらいから中学３年生の６年間の学習内容をどれだけ習得しているかを問われているのです。これもまた総合力を問われているのです」「…」「小学４年、５年、６年、中学１年、２年、３年と段階を経ていかないと学習上つまずくように指導カリキュラムは作られているのですよ。だから、指導する場合はつまずいた箇所からやり直さなければ上の学年の内容は理解できないようになっているということを意識してやっているのです」「…」「今、お子さんは塾では中学１年生の内容を学習しているところです。この学年の内容を本当に習得すれば高校入試においては２０～３０％の内容を網羅することになるわけです。工業高校の昨年までの合格者の得点率を推測すると５０％から６５％のゾーンだと私は思っていますが」「ということは可能性はあるんですね、先生！」「それはありますよ。しかし、今の時点では学校の実力テストの内容は中学１年生の範囲から３年生の夏くらいまでの範囲が総合的に出されているわけです。お子さんが得点するとしても理屈上は４割いくかどうかのはずでしょう。だから得点的には３０～４０点くらいのはずなんですよ」（次回に続く）

  2005.02.07

• 自立型個別指導(その３９）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１８「塾ではまじめにがんばっていますが、問題は自宅での学習時間がどうなのかですよね。とてもじゃないですが、現在の塾の時間だけでは足りませんよ」「確かにそうですけれど、でも塾の先生は都合が悪くなると『自宅での勉強は最低２～３時間はしてますか？していないなら成績は上がりませんよ』と言って言い訳をするらしいじゃないですか。先生のところも同じじゃないんですか？」「自宅でも勉強したほうが成績が上がるのは当たり前ですよ。今私が言っていることは、小学生のときからずっと学習することから逃げてきていたお子さんが中学３年生の夏休みから遂に本気になった。それはすばらしいことなんですが、いかんせんその時期から本気になったところで入試までの残り時間が圧倒的に少ないと思いませんか？ということなんですよ」「それは少ないと思いますが、でも、もうどうしようもないじゃないですか過去には戻れないんですから」「たとえば将来東京大学を受験しようと考えているお子さんのお母さんはまず第一に中学受験からが勝負だということを認識しています。つまり、小学生が絶対的な勝負なんです。普通の国立大学を受験することを目標としているなら中学１年生からが勝負ですよ、そして…」「いや、うちの子はそんな高望みではなくて工業高校に通ればいいのですから、先生」「まだ話の途中ですよ、お母さん（苦笑）」（次回に続く）

  2005.02.06

• 自立型個別指導(その３８）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１７「お母さん、一つはっきり言わなければいけないことがあります。他塾の夏期講習の生徒募集チラシにはよく『中学１～２年生の総復習および中学３年生の１学期の内容の復習をします』と書いてありますが、本当にそんなことが可能だと信じているのですか？」「えっ、だってチラシに書いてあるのだから本当なんじゃないですか、ウソなんですか？」「正確に言うとウソではありませんよ。確かに総復習という言い方でポイントとなる１年生の問題から３年生の１学期の問題までささっと授業することはできますよ。しかし、それで本当に受講生の実力がつくでしょうか？」「…。実力がつく生徒もいるのではないですか？」「学力がもともと高ければそのやり方でもいいんですよ。しかし、そのようなやり方で学力が低い生徒も実力がつくならば、世の中の子どもたちは皆、小学生のころから塾に行かなくてもいいでしょう。中学１～２年生のときも遊んだり部活動だけを一生懸命やっていてもいいでしょう。中学３年生になってから夏期講習を受けて取り戻せるのですからね、それまでの何年分もの学習内容をすべて」「あっ…」「私の塾ではそういう無責任なことはチラシには記載できませんよ」「…」「お子さんは今、まだ中学１年生の内容で手一杯の状態ですよ。１年生の内容がなかなか出来ないのは小学生の内容を習得していないからですよ。ずっと、ずーっとお母さんはお子さんの学習成績が悪かったのに手を打たなかったんですよね？小学生のときから中学３年生の夏まで」「…」「もう間もなく中学２年生の内容に突入しますが、３月の県立高校の入試には間に合うかどうかはわかりませんよ。お子さんのがんばり次第といえるかもしれませんが。小学生の算数の内容、つまり、分数の計算、小数の割り算、割合、距離・時間・速さ、単位、比の問題、図形の問題などことごとくできませんでしたよ。夏期講習に来られた時点で」「そんなに悪かったんですか…」「それがわずか３ヵ月で中学１年生の問題までできるようになってきたことは、逆にすごいことだとは思わないのですか？」「…。それは実はすごいことなんですよね…」「…、いや、無理して言ってもらわなくてもいいですが。とにかくお子さんの学力ということを考えてみてもらえれば、面談で学校の先生にいろいろ言われても仕方がないんですよ現状では」「そうですね…。ところでうちの子は塾ではまじめにやっているのですか？」（次回に続く）

  2005.02.05

• 自立型個別指導(その３７）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１６「先生、○○です。お世話になっております。ちょっとおうかがいしたいのですが、今よろしいでしょうか？」「こんにちは、○○さん。こちらこそお世話になっています。どうしたんですか？」「実は先日、学校のほうで面談がありまして」「ああ、三者面談ですね。学校の先生には何を言われましたか？」「それがですね、今の成績ではとてもじゃないけど第一志望校には受からないといわれました」「ああ、そうですか。そういうふうに学校の先生に言われても今はしょうがないですものね」「えっ、しょうがない？？何でそのようなことを先生は言われるのですか？？？夏期講習を受ける前に基本事項をとにかく徹底的に指導していただけるという話だったじゃないですか！」「は？もちろんそうですよ、だから今でも基礎の徹底を塾のほうではやっていますが」「いつになったら結果が出るのですか？間違いなく入試には間に合うのでしょうか？」「えっ？入試に間違いなく間に合うかどうかは私にはわかりませんよ。塾では与えられた時間を精一杯には指導しますが、現時点ではこの先どうなるとは断言できませんが」「そんな…。先生、無責任ではないですかそのような言い方は」「いや、ちょっと待ってください。なぜそのように言われるのでしょうか？」「夏期講習では中学１～２年生の総復習および中学３年生の１学期の内容の復習をするということでしたよねっ？！」「いえ、うちの塾のチラシにはそのようなことは一切記載してなかったはずですよ」「はあ？じゃあ先生は何をうちの子に指導してきたんですか？」「中学１～２年生の総復習および中学３年生の１学期の内容の復習をするということは他塾のチラシには書いてあったかもしれませんが、お母さん、私の塾のチラシにはそのようなことは一切明記していませんよ」「それじゃあ、はっきり言ってうちの子どもは先生の塾ではなくて、よその塾に入れれば良かったということじゃないですか！！」（次回に続く）

  2005.02.04

• 自立型個別指導(その３６）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１５私の塾では夏期講習の前と受験２ヵ月前に「三者面談」を実施していますが、高校受験を控える中学３年生は学校でも三者面談は実施されます。それで１１月と言えば学校では２回目の三者面談が実施されます。この１１月の面談は当然のことながら、９月や１０月の模擬試験の結果を見てからの進路指導となるわけです。だいたい学校の先生は手堅い話をするものなので、その時点での成績が志望校の合格ラインに達していなければ「無理でしょう」とか「難しいですよ」と言うことがほとんどです。では、夏期講習くらいから入塾してきた生徒は１～２ヵ月後の模擬試験に優良な結果を残せるものでしょうか？私の指導経験から言うと非常に無理な注文と言わざるをえません。そんなに甘いものではないのです。他の生徒だってずいぶんと前から受験勉強をしている。夏期講習のときから塾に入ってがんばったといっても、自分と同じような意識の友達だってそのときから塾に入っている。「いったい誰を追い抜かして成績の順位を上げることができるの？？」そういう疑問がわいてくることが普通ですが、当事者（夏期講習から塾に入ってきた生徒の母親や生徒本人）はそんな疑問はもちません。今まで勉強してこなかったわけだから、塾に入って勉強した分だけは成績が上がるはずだと思っています。まるでまわりの生徒は立ち止まっていて、自分だけが走って彼らを追い抜いていくイメージです。そして、どんなことを言い出すかと言うと・・・（次回に続く）

  2005.02.03

• 自立型個別指導(その３５）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１４さらに体育大会が終わればもう一つの行事である「文化祭」がやってきます。合唱コンクールの練習がある、催し物の準備がある、などで大幅に時間が奪われていきます。夏休みからは一心不乱に勉強に打ち込まなければ、いや打ち込んでも間に合うかどうかわからない状態であっても、もともと学習習慣がまったくついていなければいろいろな理由を見つけては「忙しいから」と言って一生懸命に勉強しません。もちろん、塾の時間内では一生懸命やるでしょう。（塾の時間もふざけたり、メールしたり、おしゃべりしたりする子どもも他の塾にはいるでしょうが）しかし、いったん塾から帰宅したらもう塾の先生の影響下からは離れているので、自分のやりたいように生活します。そうこうしているうちに志望校決定の「三者面談」が近づいていきます。時はもう１１月です・・・。（次回に続く）

  2005.02.02

• 自立型個別指導(その３４）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１３いつから「表面化」するのか？それは個人差がありますが、ずばりわが子が中学生のときです。いわゆる第２次性徴期という時期です。そのときがわが子に「自我」が芽生えるときなので、小学生のときまで通用していた方法が有効でなくなるのです。英才教育だけがすべてではありません。しかし、小学生の６年間もほったらかしで育てていた場合は子育てに関しては、ほぼ絶望的です。慌ててわが子が中学生のときに気合を入れて躾（しつ）けようと思っても、時すでに遅いわけです。子どもはもう親の言うことを全部は聞かない状態になっていますから。このような状態になっているお母さんとお子さんがいかに多いか。「鉄は熱いうちに打て」という言葉が身にしみます。（次回に続く）

  2005.02.01

• 自立型個別指導(その３３）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１２気持ちの切り替えができていない場合は残念ながら「良い結果」はでません。当たり前です。この場合になぜ気持ちの切り替えができないのかというと、一番の原因はその子どもの性格です。つまり、どのようにお母さんに幼少期より育てられてきたのかということが問題なのです。「厳しく育てられたのか」それとも「甘やかして育てられたのか」。子どもが勉強に取り組む姿勢の根本的な原因はここにあります。つまり「躾（しつけ）」が性格の形成に大きく影響しているのです。そして性格が学習成績の結果に多大な影響を与えている。お母さんの最大の仕事は何かというと「３歳までに厳しく躾ける」ということが第一番目。第二番目は６歳までに脳の基礎の部分は９割方できあがるわけなので、「６歳までにいろいろなものに触れさせる」ということです。英才教育は６歳までだということは前にすでに述べましたね。たったこれだけなのですが、これを知らないまま自由に育てるお母さんが多いのです。そのツケは子どもが大きくなってくるうちにだんだんと表面化してくるのです。そして本格的に表面化して初めて「しまった！」ということになるのです。表面化してくる時期は・・・（次回に続く）

  2005.02.01

• 自立型個別指導(その３２）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１１「あれ」の正体は二つある。一つは体育大会である。これでほとんどの生徒は練習でくたびれて帰ってくる。なぜか運動部で活躍していた者などは団長や副団長などに選ばれていたりすることも多く、練習は部活時代と同様に活発に行なわれる。ここで私が言いたいことは「体育大会」が悪いということではない。そういう学校行事はあったほうがいいに決まっている。学業だけやっていれば学校はいいというものではないからだ。しかし、「選択と集中」という大事なことを忘れてはいけない。何か重大な決意をして目標を立てたならばそれを達成しなければならない。何かを犠牲にしなければならない。受験に合格するのだという目標を立てて、圧倒的に学力が足らなければいろいろな誘惑などを振り切って目標に向って突き進まないといけない。他のことをする時間はない。「必死に勉強する」という選択をしたのだから、後は「必死に勉強する」ということだけに集中しなければいけないのだ。もし、この気持ちの切り替えができていなければどうなるか？（次回に続く）

  2005.01.22

• 自立型個別指導(その３１）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１０〔９月～１０月〕中３生に数学を指導する場合夏期講習を終えてやっと計算問題を練習してきたかいあって、入試の１番の問題の半分くらいはできるようになってきた。それでも１００点満点中の２０～３０点くらいしかとれない。これでは志望校には届かない。もちろん数学以外の指導もしなければ大変なことになる。「圧倒的に時間が足らないぞ」心の中で思っていてもどうしようもない。だから、本人に声をかける。「塾の時間だけ頑張ればいいというものじゃない。自宅学習の時間をダントツに増やさなければ話にならないぞ」「え～。やっぱり駄目ですか。頑張っても無理なんじゃないですか？」「無理だと思って勉強する奴は勝てるわけがない。とにかく必死になるんだ。そこから運命は徐々に変わっていく」「わかりました。じゃあ頑張ります」そうこうしているうちに、やっかいなことに「あれ」が近づいてくる。「あれ」とはいったい何か？（次回に続く）

  2005.01.21

• 自立型個別指導(その３０）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その９〔夏期講習〕…７月後半～８月末まで中３生に数学を指導する場合入試問題と同等レベルの問題をやることはほとんど不可能。そこで本人に確認。どこからできないのかと。一応聞いた後でその部分から学習開始。なるほど確かに基礎からわかっていないなと実感する。それならば、そこの部分からていねいに指導すればいいのだ。・・・と、なるはずが、実はそこの部分からわからなくなっているわけではないことが発覚！。できなくなった原因はそこの単元が理解できていないのではなく、さらに前の学年（中学２年）の基礎にあたる部分が理解できていないことが判明！！しかたがないので前の学年の基礎にあたる部分を徹底的に個別指導する。ここで新たな発見をすることになる。「２年生ではなく中学１年生の数学も理解していない！」気を取り直して、いや、気合を入れなおしてそこ（中学１年生の内容）に戻って指導開始する。ところが恐るべき発見をすることになる。それは・・・、「小学生の学習内容を身につけていない！！！」（次回に続く）

  2005.01.20

• 自立型個別指導(その２９）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その８（４）子どもの意識が低い　（５）親の意識が低いこの場合で入塾してきた場合に起こり得るケースを述べる。入塾時「すみません、うちの子は本当にできが悪いのですが引き受けてもらえるでしょうか？」「塾に入ることはかまいませんが、中学３年生なので受験勉強となりますがそこは了解してもらえますか？」「もちろんそのつもりですからお願いしに来たわけです。先生の塾は『個別指導』をされていると聞きました。うちのような子は集団授業の塾ではついていけるはずはありません。とにかく成績が悪いですし、部活動が終わってやっと重い腰を上げてくれたのです。これからは死ぬ気でがんばらせたいと思いますので、どうかよろしくお願いします」このように懇願される私の気持ちは、このお母さんを救いたい、このお母さんのお子さんを救いたいという気持ちでいっぱいである。しかし、受験まで残り１年もない。正味８ヶ月くらいである。で、この後私の塾でよく起こる受験までのストーリを次回からご紹介する。（次回に続く）

  2005.01.19

• 自立型個別指導(その２８）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その７中学３年生が部活動が終わったからということで、塾に入ってくる。７月くらいだ。下手すると夏期講習から塾に入るというケースも多い。そうなると「海の日」くらいからの入塾となる。これがもし高校３年生だったらという話は今回はしない。今から述べる中学３年生の場合の１０倍以上大変だということで推測してもらいたい。もちろんどんな時期に塾に入ってこようがそれは勝手である。（１）親の経済的な都合　（２）まわりに適当な塾がない　（３）自力で十分学習してきて成績も良い　（４）子どもの意識が低い　（５）親の意識が低い　いろいろな状況があるだろう。（３）なら別にいい。（１）や（２）はしょうがないと思う。しかし、（４）と（５）は防げないものなのだろうか？あるいは（２）のケースは？（次回に続く）

  2005.01.18

• 自立型個別指導(その２７）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その６学習塾での指導とは多くの場合小学生や中学生である。私の塾では高校生も指導しているが、だいたいのところで話すと「中学３年生の部活動が終わったら塾に入って勉強するぞ」と子どもが宣言して親が「部活が終わったら受験勉強するのよっ！」という場合は、まずい部類に入る。本気になるのが遅いですよ！ということだ。ここで言う「まずい部類」とは結果が出ない恐れがあるということだ。結果とは入試の合格である。それ以外にはない。もちろん塾に入ればそれまでほとんど勉強してきていない子どもであればいくらか成績は上がるだろう。また、上がらなければおかしい。しかし上がると言っても勉強をあまりしていない子どもたちの中での順番が上がっていくだけであって、何年も前から塾に通ってしっかりと学習してきた子どもにはかなうはずがない。これは当然。（元々塾に通ってきている生徒でいい加減に学習してきた生徒は除く）問題はその「いくらか上がる成績」で志望校の合格水準にまで達するのかどうかである。ここで最悪なケースを一つ述べてみる。（次回に続く）

  2005.01.17

• 自立型個別指導(その２６）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その５３歳までに厳しく躾（しつけ）る。泣いてもわがままは通らないということを３歳までに体で覚えると、子どもはわがままには育たない。素直な子どもに育っていく。０～３歳児のわが子はかわいくてしかたがないだろうけれども心を鬼にして躾をしなければいけない。素直な子どもは実際に学校では先生に好かれるし、素直に言われたことをやるようになるために学習成績も上がる。宿題もきちんとする。宅習もいやいやせずにできる。３歳までの躾で子どもの性格はだいたい決まってしまうのだ。（次回に続く）

  2005.01.16

• 自立型個別指導(その２５）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その４「性格」はどうしようもないものなのか？知っておかなければいけないことの２つ目は、子どもの性格の基礎は実は３歳までの基本的な躾（しつけ）によるものだという事実である。「三つ子の魂、百まで」である。この３歳までに厳しく躾をしないとわがままな子どもに育つのである。幼児のときには自分の思い通りにならないと泣きわめくという行動をとる。このときが勝負である。このときに甘やかしてしまうと子どもは自分の思い通りにならないときには泣きわめけばいいということを体で覚えてしまうのである。いわゆる「体得する」ということだ。このような習慣を体で覚えた子どもが成長するにつれてだんだんと素直で分別のある子どもになっていくということはまず、ない。わがままし放題の子どもになっていく。逆にこの３歳までの時期に厳しく躾をした場合にはどうなるだろうか？（次回に続く）

  2005.01.15

• 自立型個別指導(その２４）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その３「６歳以降に始める教育は英才教育ではない」。これは事実である。では、わが子はもう遅いのかということであるが、もう少し解説する。１５年以上塾の現場にいて日々塾の生徒に指導している立場である自分の経験から言えることがある。それは何かと言うと、子どもの学習の成績はほとんどその子の性格に影響されているということだ。簡単に言うと学習習慣がついている生徒は成績がいいのである。学習しない、あるいは学習時間が少ない生徒は成績は良くはない。学習習慣がついているかどうかが一番の問題なのである。そこには性格が大きく影響している。わが子の性格である。これから先にお話しする内容はすでにわが子が小学校の高学年や中学生、高校生の場合は親として耳が痛い話になるかもしれない。次回以降は読まないほうがいいかもしれない。・・・・・・・・・・では、読む方だけに(笑）。ではこの「性格」はもうどうしようもないものなのだろうか？変えることはできるのか？（次回に続く）

  2005.01.14

• 自立型個別指導(その２３）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その２ここで知っておかなければいけないことがいくつかある。まず一つ目は「６歳で頭脳の９割はできている」ということだ。例えば将棋の名人である。天才中の天才である将棋棋士の知能指数は東大生のそれとは比較にならないほどとも言われている。そのような中で名人をとる人間の頭脳はどうなっているのだろうか。名人というタイトルをもっている棋士は６歳までには将棋を覚えているものだ。逆に言うとそれ以降に将棋を覚えた場合は名人になることは難しい。それほど究極の頭脳労働の世界が「将棋世界」なのだ。将棋の名人の例を取り上げたが、これは実はきちんと証明されていることの一例なのである。それは何かと言うと、「６歳以降に始める教育は英才教育ではない」ということである。この衝撃の事実をまず認識しなければいけない。（次回に続く）

  2005.01.13

• 自立型個別指導(その２２）

  生徒への確認事項その２（３）（Ａ）小学生の場合　その１小学生の低学年（１～２年生）や中学年（３～４年生）のときに学校の授業態度が悪いという場合は親のしつけのしかたに問題がある場合が多いだろうと思う。この場合は子どもに何と言うかではなくてそのご両親と話し合いをするべきであると考える。話すべき対象は子どもではなく、その子の「親」である。本来「しつけ」とは頭で覚えるものではなく、体で覚えるものであろう。ではどのようにしつけることが効果が高いのだろうか？（次回に続く）

  2005.01.12

• 自立型個別指導(その２１）

  生徒への確認事項その２（３）「本人の授業態度」の場合例えばこんな感じかもしれない。●授業中に眠っている。●宿題や課題をやっていかない。●授業中に友達とおしゃべりをしている。●授業中に友達への手紙を書いている。●授業内容とは関係ないことを考えている。●ノートにメモをとらない。●教科書やノートなどを開かない。●授業中に机に落書きをしている。●授業中にお菓子を食べている。●授業中に漫画を読んでいる。●授業中に携帯メールを打っている。ここに列挙したことは小学生や中学生、高校生の授業中の態度の実例を混合して紹介している。では、（Ａ）小学生の場合　（Ｂ）中学生の場合　（Ｃ）高校生の場合ではどういう風に声をかけるのか？同じなのかそれとも違うのか。

  2005.01.11

• 自立型個別指導(その２０）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き９）「あの言葉…。『われ以外、みな師なり』と『斬（き）って後に斬（き）る』のどっちですか？？」「では『斬って後に斬る』をどういうふうにきみは応用すべきか？」「はい、やっとわかったんですけど、まずは予習して授業内容を事前に理解する、そしてその後に授業を聞いてさらに理解を深める。つまり授業内容を己の力で事前に斬れっていうことですよね？そして実際の授業でもその内容を斬ってしまう、そういうことですよね？」「わはは、いいな～きみは。理解力がすばらしいようだ。大いに見込があるよ」「でもって、教え方の下手な先生が授業していても、その先生が何を伝えようとしているのかを見抜いてポイントをつかめってことですかね？そうすれば『われ以外、みな師なり』を実行できる」「よくできた、それでこそ俺の生徒だよ。そして一生懸命授業している先生には尊敬と感謝の気持ちをもって接すること。そうすると素直な目で黒板に書かれていることが見えてくるんだ。ポイントがすべて見えてくる。相手の技が見切れるように先生の技が見切れるようになるんだよ」「わかりました。いや～、嬉しいっす（照）」「きみは本当に優秀な生徒だ。俺の誇りだよ」「いや、そんなに言われても困りますよ（照笑）」「勉強とは本来楽しいものだ。しかし、強制されたり習得できなければつまらないもとなる」「はい」「勉強とは本来自分を磨く絶好のものだ。しかし、怠けたり逃げたりしていては自分の成長はない」「はい」「他人のせいにすることは簡単なことだ。しかし、そのようなことを続けていても自分の人生を自力で切り開く自己責任のある人間には永遠になれやしない」「…はい」「俺はきみに、自分の人生は自分で切り開くことのできる人間になってもらいたいと思っている。そういう人間になることができれば、きみはいずれ自分の夢を時間がかかったとしても何でも達成できるようになるさ」「はい、がんばります」「ならば今からがんばって予習するんだ、そして結果を出すんだよ」「わかりました、逃げずにがんばります、ありがとうございました！」（終わり）

  2005.01.10

• 自立型個別指導(その１９）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き８）「は？授業に応用ですか？…、えーと…、どうやるんですか？」「きみが授業する先生の上を行けばいいだけのことだよ」「！！！」「ここで勘違いしてほしくないのは、別にきみが先生より上の存在であるとか先生がきみより下の存在であると思いなさい、というようなことではない。先生が教えようとしている内容をすでに『予習』という武器によってマスターしていればいいんだよ、ということだ」「『予習』という武器ですか…」「きみは防寒服を着ないまま寒い日に外出なんてしないよね？」「はい、もちろんです」「兵隊さんたちは戦場に赴くときに戦闘服や武器といったもので武装せずにＴシャツや短パンといった夏服のすてきな格好をするだろうか？」「ぶはは、すてきな格好ですか（笑）」「ははは、きみはどんな格好（準備）をして日々の学校の授業に参加しているのかな？」「あ…」「どうやらきみは『すてきな格好』をしたまま授業に参加していたようだね。では、最初に言った『あの言葉』の応用はどうしたらいいかわかるかな？」（次回に続く）

  2005.01.09

• 自立型個別指導(その１８）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き７）「僕は中学時代は部活のキャプテンをしていましたが、後輩の技術指導をしながら自分の技術の再確認をしていくことができたという経験があります」「…、そこまで気付いたなら君自身がやはり筋（すじ）がいいようだな…。そういう貴重な体験は部活動をすることによって得られるメリットの一つなんだよ」「はい。それにちょっと前に数学の宿題の問題をわからないと言ってきた友達に教えてあげたら、かえって自分がよく分かるようになったという経験もありましたよ」「その通りだ。友達に教えるという行為は相手に感謝されるだけでなく、結局は自分の学力の向上につながる。とてもすばらしい行為だ。積極的にやったほうがいいぞ」「はい、自分がわかる問題に関しては（笑）」「そういう奉仕の精神や救済の精神が理解できる人が増えればこの世の中から戦争がなくなり協調と助け合いが生れる平和な世の中になるだろうな」「急に話が大きくなりましたね（笑）」「うん（笑）。じゃあ小さな話に戻ろうかな（笑）。きみは既に貴重な経験をしていた。では、学校の授業中はきみのすばらしいその経験をどのように応用すればいいのだろうか？」（次回に続く）

  2005.01.08

• 自立型個別指導(その１７）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き６）「では、きみに質問するぞ、いいか？」「はい」「剣士たちはどこで己を鍛錬していたのか？」「道場です」「正解。では、きみにとって『道場』とはどこか？」「う…、『塾』ですか」「半分正解。『学校』だって『道場』だろ？」「はい、そう…です、…ね」「『道場』には自分よりも技術がある者や、技術の指導をしてくれる師範や師範代と呼ばれる人がいるはずだ。その道場には当然自分と同じくらいの技量の者もいれば自分よりも未熟者もいる、そうだよな？」「はい、そうだと思います」「そういった人たちからすべてを学び習得しなければいけない。自分より技術の上の人からだけでなく、自分より技術が未熟な者と稽古したって学びを得ることは可能だ。このことが理解できるかな？」「…ああ、なるほど、わかりましたよ」「ふふふ、そうか。やるな。何がわかったのか言ってごらん」（次回に続く）

  2005.01.07

• 自立型個別指導(その１６）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き５）「勝負事とはやる前から結果はわかっているものなんだよ」「ど、どういうことですか？」「剣の達人同士の戦いは、剣を交える前に決まるんだよ。まず『斬（き）って後に斬（き）る』ということだ」「？」「今から相手を斬ろうとする前にお互いにらみ合って立っているとしよう。このときはお互い微動だにしない。視線と視線のぶつかり合いだ。心が定まらない内に先に動いたほうが確実に相手に斬られる。心理戦だ。しかし、お互い相手の力量を動かずとも感じ取れるんだよ」「すごいですね…」「そして、お互いのイメージの中で目の前の相手を斬ってしまうんだ。そのイメージが完了した後に実際の動作に移って相手を斬るんだ！」「う…」「これが『斬（き）って後に斬（き）る』ということなんだよ」「すごすぎますよ」「このような戦い方はその域に達しないとわからないものなんだよ。この域に達するまで剣士たちは日々道場で心と技と体を鍛錬し、本番の戦いで命がけの実戦をする」「何ていうか…。塾長、僕はどうしたらいいんでしょうか」（次回に続く）

  2005.01.06

• 自立型個別指導(その１５）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き４）「きみは『宮本武蔵』という名前を聞いたことがあるか？」「ありますよ、漫画の『バガボンド』ですよね」「ふふふ、『バガボンド』か、俺の子供のときは『バカボン』が流行ってたけどな」「知ってますよ（笑）」「何できみがそんな古い漫画を知っているのか？再放送をやっているのか？いや、まあそんなことはどうでもいい。その『バガボンド』の主人公の武蔵は好きか？」「好きですね～、面白いですよ、あれは。塾長も読んでるんですか？？」「読んでいるぞ。その武蔵が言った言葉に『われ以外、みな師なり』というものがあるんだ。知ってたか？」「いや、知りませんでした。武蔵ほどの達人がそんなこと言ってたんですか」「武蔵のような達人だからこそ、そういった言葉が出るんだよ」「・・・」「きみは『宮本武蔵』のように『道』を極めることには興味はないのか？」「うっ、『道』を極める・・・ですか」（次回に続く）

  2005.01.05

• 自立型個別指導(その１４）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ)高校生の場合　塾長王の回答例（続き３）「大切なことは自分の学習方法を確立することだよ。そして、学校の先生の授業からも学ぶこと。教え方の上手な先生からだけでなく、下手な先生からも学ぶこと。そして先生には尊敬の気持ちや感謝の気持ちを持つこと」「え～？自分の学習方法の確立はわかりますけど、教え方の下手な先生から何を学ぶのですか？まして尊敬や感謝の気持ちなんて持てませんよ、無理ですよ無理」「そうじゃないよ。先生が何を教えたのかではなく、何を教えようとしているのかを見抜くんだよ。この技は授業の『予習』をすれば使える技だ。使える人は限られている。ごく少数だ」「じゃあ例えば塾長なら教え方の下手な先生の授業からでも大いに学べるってことですか？？」（次回に続く）

  2005.01.04

• 自立型個別指導(その１３）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き２）「宿題や課題に時間をいっぱいとりたいのはわかるが、実はそれは目先のことなんだよ。長期的に考えてごらん。予習して毎日の授業を受ければ受けるほど復習になる生徒と、毎日の宿題や課題に追われてろくに実力もつかずにそのうち宿題や課題もできなくなっていく生徒。これは悪循環というやつだよ」「確かにそうですけど…。宿題やっていかないと学校に行けませんよ」「宿題をやるなと言っている訳ではない。予習をするということは『投資』だ。前の日に予習という名の投資をすることは当日の授業で必ず『利益』をきみにもたらすんだよ」「と、投資ですか！」「そうだ。いずれきみも『投資』ということの重要性を学ぶことができなければ常に誰かにコントロールされる人生になるだろう」「予習が人生論まで発展しますか（笑）」「その通り。実は学校の勉強も学校の生活もすべてが何かを教えてくれている。きみはただ学校の先生に言われたからするとか、学校の先生の授業が下手だからとかで学業の成績をコントロールされてはならないんだよ」「う～ん、何かすごいような気がしてきました」（次回に続く）

  2005.01.03

• 自立型個別指導(その１２）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例（続き１）「学校の授業を予習なしに受ければわからないことが多くなるのは当たり前だよ。小学生や中学生に授業するのとは比較にならないくらい授業レベルが違うのに」「そうなんですか？！　他のみんなだって予習してから授業を受けてるんですかね？？」「そんなわけないだろう、普通に考えて。ほとんどの高校生はそんな『心がけ』で授業を受けているはずがないよ」「『心がけ』って…。ああ、でもやっぱり予習が大事なのかぁ」「だから授業を理解できないまま日々の高校生としての生活を過ごしたところで、学力がつくわけないんだよ。予習しないで受けた授業の分だけ無駄な時間だよ。もったいないと思わない？」「（しばらく考えて…）でも予習する暇なんかないですよ！学校の宿題や課題が多いんですよ、それでいっぱいですよ」（次回に続く）

  2005.01.02

• 自立型個別指導(その１１）

  生徒への確認事項その２（２）（Ｂ）高校生の場合　塾長王の回答例「ああ、そうなんだね。その先生の教え方ではよく理解できないような教え方なんだ」「そうです。何か自分はいい大学出てて頭がいいからわかっているんだろうけど、『ここの計算はしなくてもいいな、はい次っ』とか言って進められるとこちらは『そこの計算まできちんとやってよ』とか思いますよ…。まあ、自分が頭悪いからしょうがないんですけど」「なるほどね、そりゃ大変だ（笑）。ところでそこの部分は教科書ではどのページの部分の解説授業だったのかなぁ？」「はい、ここの部分です」「ああ、これね。ではきみのチェック表を持ってきてよ」（ここでいう「チェック表」は塾長王の塾で使用している独自のもの）「はい、持って来ました」「これのここを見てごらんよ。先に今回の授業の部分の予習が行なわれてないから理解できなかったんだよ」「えっ、予習？？　やっぱり予習しないとわからないものなんですか？？？」（次回に続く）

  2005.01.01

• 自立型個別指導(その１０）

  生徒への確認事項その２（２）（Ａ）中学生の場合　塾長王の回答例（続き）「つまり、教え方の上手な先生ならば成績は上がるし、下手ならば成績は下がる、そう思いたいかもしれないけれどそれはある部分では正しいけれど、ある部分では間違っているよ」「どういうことですか？」「もし俺が生徒だったならばどんな授業をされても困らないからさ。先生の教え方の上手、下手には俺の成績は左右されないよ」「おお～、塾長かっこいいー」「だいたい学校の先生の授業で自分の成績が左右されること自体が、かっこ悪いよ。どんな先生が相手でもびくともしないっていうことが理想であり、王者の証明なんだよ」「王者の証明！？（笑）　何かすごそうですね（笑）」「だから、きみも俺の塾生なんだから他人のせいになんかせずに自分の王道を歩めよ！」「わかりました（笑）　ところでどうやったらその『王道』を歩むことはできますかぁ？？」「では、今から教えよう。そして言われたことを完璧に実行するように、いいな？　まず最初に…」（この答えは私のホームページ『北斗塾！ＪＡＰＡＮ』を見ればわかるようになっているので参照してほしい）

  2004.12.31

• 自立型個別指導(その９）

  生徒への確認事項その２（２）（Ａ）中学生の場合　塾長王の回答例「そうか。しかしその先生の授業が良くないからと言ってもしょうがない。その教科の先生がへたくそだからといってもクラスの全員が皆わからないと言っているわけではないだろう。そこのところはどうなの？」「クラスのみんながわからないと言っています」「本当にみんなが言っているのならそうかもしれない。でも、わからないからといってみんなが悪い点数を取るはずがないと思うけど、それはなぜかな？」「…わかりません」「それはね、実はその授業でもわかっている生徒もいるってことだよ。学力のある生徒ならその先生の授業でもわかるけれども、そこまで学力が高い生徒でなければその先生の授業は『わからない』と言うかもしれない。確かに先生によって教え方の上手な先生もいれば下手な先生もいるだろう。実際そうだよね？」「そうだと思います」（次回に続く）

  2004.12.30

• 自立型個別指導(その８）

  生徒への確認事項その２（２）（Ａ）中学生の場合（Ｂ）高校生の場合●よくある塾の先生の言い方の一例「しょうがないなぁ。学校の先生はあてにならないから、俺の授業をよく聞いて勉強するよーに！」「今の学校の先生はレベルが低いからな。まあ塾でしっかり勉強するように」※この言い方をすべての塾の先生がしているわけではない。しかし、よく聞くせりふだ。さて、このような言い方が言われた生徒にとって効果的なのかどうなのか。

  2004.12.29

• 自立型個別指導(その７）

  生徒への確認事項その２（２）「学校の先生の力量不足」の場合例えばこんな感じかもしれない。●社会の先生はおじいちゃん先生だから声が小さくて聞き取りづらい。●数学の先生は勝手に授業を進めるので途中からわからない。●理科の先生は字が汚いから黒板に何が書いてあるのかわからない。●国語の先生は去年大学を卒業したばかりの先生だから教え方がへたくそだ。●英語の先生は発音自体がおかしいから困る。こういった言葉は実はあまり小学生は言わない。言うとすれば中学生か高校生だ。では、（Ａ）中学生の場合と（Ｂ）高校生の場合ではどういう風に声をかけるのか？同じなのかそれとも違うのか。

  2004.12.28

• 自立型個別指導(その６）

  生徒への確認事項その２．学校で同じ内容の授業を受けたときに理解していたのか、それともすでにその時点で理解できなかったのか。※学校の授業で理解できなかった原因が（１）「本人の学力」によるものなのか、（２）「学校の先生の力量不足」なのか、（３）「本人の授業態度」によるものなのかを見極める。それによって、子供にかける言葉の種類が変わる。では子供にかける言葉の種類はどう変わるのだろうか？

  2004.12.27

• 自立型個別指導(その５）

  生徒への確認事項その１．わからなかった問題の解説は自分で目を通して、必死に考えたかどうか。※解説すら読まない、解説を見て考えもしないまま先生に質問しても、その子供は「考える力」はつかない。このステップをとばしてすぐに質問することを認めると、子供はいつまでたっても自立しない。「先生、先生」と依存することだけ覚えることになる。つまり自宅で自分の力で学習するようにはいつまでたってもならない。

  2004.12.26

• 自立型個別指導(その４）

  それでは「本人の学力」という点で考えてみたい。ある生徒が「理科」の問題がわからないといって質問しにきたと仮定してみる。そこでその問題の内容をまずは先生の立場で確認する。問題で確認するべき点は１．単元　２．問題のレベルである。これを確認した後に生徒に確認しなければいけないことが複数ある。この確認事項はどれも外せないものだが、その内容は・・・。　

  2004.12.25

• 自立型個別指導(その３）

  そういうわけで子供にどうやって指導するのかということを決定するときに考えなければいけない点は基本的には２つある。一つ目は「本人の学力」。二つ目は「本人の性格」。これに応じて指導内容と本人にかける言葉を変えていく。だからこそ「個別指導」じゃないと高速では学力はつかないのだ。高速で授業をすることはできるが、それでは一体何人の生徒が理解してついてくるか測定できない。当然落ちこぼれもでてくるというものである。

  2004.12.24

• 自立型個別指導(その２）

  何はともあれ「なぜできなくなったのか」「どこからできなくなったのか」「何を覚えていないのか」「学習時間はどれくらい確保できるのか」「やる気はあるのか」「目標はあるのか」「どういう風にいままで勉強してきたのか」などなど、いくつかのチェックポイントがあり、一つひとつチェックするとほとんどの生徒はあるいくつかのパターンにはまっているケースが多い。自分も最初のうちは気が付かなかったのだが、何年も指導しているうちにわかってきたのである。

  2004.12.23

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