[大学受験]の記事一覧 | わが子の成績が３ヵ月で上がる！

受験指導にも「旬」がある

今は１２月である。今月指導することは決まっている。受験生は今月に何をやるべきか決まっている。大学受験生で例えれば決まっている。それは「センター試験」対策である。１月の第３土曜日と日曜日に実施される試験だ。それに向けてやるべきことは決まっている。センター試験に出る「枠」は決まっている。レベルもこの程度からこの程度、というように決まっている。それ以上難しい問題をさせる必要はない。もっと詳しく言えば個人個人の弱点の分野や単元や項目を。きちんとデータ化してさえいればいいわけだ。今までに。そこを重点的にやればいい。それだけで11月の模試よりも100点くらいは本番で上がるから。実は指導にも「旬」があるのだ。１２月には１２月用の学習内容（方法）があるのだから。

国立大学２次試験の分析（数学編）　その２

前回の話で私は来年度の国立大学入試問題（数学）には「平面図形」の問題を出す大学が大幅に増えると予想している。しかし実際は融合問題といった形式での出題が多くなるだろう。国立大学の入試問題において頻出単元のベスト５は、１位「ベクトル」２位「積分法」もしくは「数列」４位「確率」もしくは「図形と式」といったところだ。この傾向を踏まえて考えると「平面図形」は、「ベクトル」との融合問題。「積分法」との融合問題。「図形と式」との融合問題。での出題が予想される。もしも融合問題ではなく単独での出題となると、ずばりそれは教科書や参考書の例題もしくは章末問題などで取り上げられている典型的な証明問題のはずだ。そういった証明問題は反復して記述できるように練習していれば本番では難なく得点できるだろうと思う。

国立大学２次試験の分析（数学編）　その１

毎年９月に入ってから私は今年度の入試問題を研究し始める。通常の予備校や塾の先生でプロ中のプロと呼ばれる専門家のような先生はおそらくは入試問題の詳細な分析を春くらいには終わらせているに違いない。では、なぜ私は９月から入試の分析をするのかというと、基本を重視しているからである。実際のところ入試問題は毎年毎年で大幅に傾向が変わるわけではない。だから昨年の入試問題を早い段階で研究するよりも自塾の生徒の実力アップのプランを立案して確実に家でも塾でも実行させるということに春から夏の時期は私の全神経は集中している。はっきり言うと入試の傾向を無視しても本試験の７割はとれるものである。なぜなら指導要領の内容はほとんど網羅して私の塾ではチェックしているからだ。「自立型個別指導」だとこういったことが可能なのだ。しかし高得点、つまり８～９割、もしくは満点を本番でとらせようと思えば新傾向の問題に目を光らせなければならないということになる。塾で本人の弱点分野の克服さえしていればいいというわけではない。そこで現時点で私が分析してみた結果の一部を述べてみる。まず今年度の入試の傾向はほぼ例年通りだったようだ。新課程になってから初の入試だったが案の上、旧課程履修者（つまり浪人生）に配慮した出題パターンだったということだ。つまり新傾向の問題はあることはあるがほとんどの大学で今年度は出題されていない。こうなると来年度の入試では新課程で必修となった単元の問題を出題する大学が大幅に出てくるものと思われる。その単元はずばり「平面図形」である。