最近の読書
最近というか、ここ4,5日に読んでる本のことを少し。「ローマ人の物語」文庫版29,30,31巻は読み終わりまして、しばらくは次の巻が出るのを待つという状態。この古代ローマの物語を読みながらいつも思うのは、ローマ帝国ってスゴイナという事です。世界史年表を眺めてみると、今回読んだコモドゥス帝が登場したあと、ローマ帝国が崩壊の兆しを見せ始める頃に、ようやく日本では卑弥呼の名前が出て来ます。その頃の日本の地域に住んでいた人たちは、日本人という意識は持っていなっかった、日本という国も(倭国という言い方は出てきますが)まだ成立していなかったと言ってよいと思います。その時点で、ローマ帝国は建国後900年近い歴史があり、政治形態や道路・水道などのインフラも整備されていたのですから・・・・・日本は弥生式土器の時代から古墳時代へ入ったころかな? ローマからみれば草深い未開の地です。まぁだからどうということもないのですが、ことほど左様にローマにせよギリシァにせよエジプト・メソポタミアそして中国と、えらい昔から人類は文明社会を築いてきたわけです。そして現在。進歩がないというかまだ戦争をやってますね・・・で 今は「人間ものがたり」というのを読んでまして、それこそメソポタミアから始まって現代に至るまでの、世界史の概説書といったらよいと思います。類書に去年読んだ「若い読者のための世界史」というのがあってよく似てますが「人間~」のほうがより具体的な記述が多いように思います。といっても24章ある内の6章までしか読んでなくて(小説と違って教科書みたいなもんですからなかなか読みすすめません)。「人間~」の合間に、ゲド戦記の作者ル・グウィンの新しい三部作の第二部「ヴォイス」を昨日から読み始めて、こちらはあと2日ほどで読めそうです。ル・グゥインの作品はいいですね、娯楽性ということでは「ハリポタ」に劣るかもしれませんが、その内容の深さはこちらの方が勝っているように思いますし、少なくともこちらの方が好きです。トールキンの「指輪物語」とはいい勝負。まぁ そんなことで色々読み散らしています。「ヴォイス」は楽天ではヒットしなかったので興味のある方は河出書房新社のホームページ外国文学の欄でごらんになってみてください^^