|
カテゴリ:ネット
私が子どものころ、〇十年前であれば、「子どもを良い学校に入れる」
ことは、実社会に対する免疫の低い子どもを守る方法として、ある程度 機能していたと思います。 単に、社会の荒波に接するのを遅らせるだけ、ではあっても。 それが、ネットの発達した社会では、子どもを実社会から遮断して 保護するささやかな試みすら難しくなっているのです。 インターネットで18禁のサイトを覗くことの弊害なんかよりも、 ずっと心配なことがネットゲームの世界やBBS、チャットの世界で 起きています。 どうしたらいいのか。 本人がしっかりする、それしかありません。 ゲームというのは、一定のルールに従って遊ぶから面白いわけです。 どんなゲームでも、ルールという制約があって、大人も子どもも、 みんな同じ条件で遊びます。 インチキをしてうまく行っても、それではゲームとして面白くないんだ ということを、まずしっかり身につけておきたいですよね。 私たちは、それをどうやって身につけたかというと、お正月に家族で トランプをするとか、友だちと野球をするとか、そういう体験を通して 学んできたのではないでしょうか。 ネットの世界に触れる前に、じゅうぶんに、実体のある世界で遊んで いないと、基本ができあがらないと思うのです。 ネットの世界は冷たいです。何か間違いを犯しても、誰も叱ってくれ ないことが多いのです。お互いに大人であることが前提になっている ので、「中学生です」と名乗っても(実際は違うかもしれませんし) 特別扱いはしてもらえません。 実際の生活で「こどもだから」と甘えた生活をしているこどもは、 (こどものように甘えた考えの大人も含めて)ネットの世界では 「食い物」にされるのが落ちです。 そして、最悪の展開の場合、人間不信に陥って、やられたことをやり 返すようになるか、ネットも実社会も恐くなって殻に閉じこもって しまうか・・・ ネットのRPGゲームほど、深く人格にかかわってくるゲームは、今 まで経験したことはありませんでした。 時には自分を失いそうになる、大人の私でもそういうことがあります。 わたしをだましてアイテムを手に入れた中学3年生が、「やったぁ!」 と単純に喜んでいるだけなのか、ちょっと後ろめたい思いがあるのか、 それは全くわかりません。 ただ、詐欺師には詐欺師の友だちしかできないのが、ネットゲームの 世界です。 だから、その中学生のことを考えると、本当に悲しくなるのです。 (前日の日記につづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月13日 04時07分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[ネット] カテゴリの最新記事
|
|