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テーマ:たわごと(26899)
カテゴリ:そのた
タイトル、ちょっとかっこつけましたが、実は、「ハガレン」
(アニメ、鋼の錬金術師)のビデオをまた見たもので(笑) ちょっと思いついたことを書きます。 錬金術師という言葉がかもし出すイメージは、金以外の材料を使って 金を造り出す、つきつめれば、インチキ、というイメージではない でしょうか。 アルケミストというのは、化学(ケミストリー)の語源となった ことからもわかるように、単に「金を造る」ことを研究していた わけではありません。 さまざまな物質の性質や、化合、分解について研究して、最終的に 目指していたものは「賢者の石」だと言われています。この「賢者 の石」があれば、不老不死になれるとも言われていたようです。 今の時代から見ると「不老不死を求めていた」ということがすでに 「インチキくさい」と思われがちですが、これは病気の原因を知り 病気を治したい、という医学の欲するところと同じことだと考える こともできます。 ということは、つまり、アルケミストは「全ての物質と生命の謎」 を追求していた学者だったわけですよね。 もちろん、アルケミストという言葉を「錬金術師」と翻訳したのは、 これはこれで、ある意味実態を表していた面もあります。 中世のアルケミストは、研究のスポンサーとして王侯貴族と契約 したり雇われたりしたわけで、スポンサーの求めるものが、 「黄金」と「不老不死」であった以上、それらしい研究をしなけ れば生きていけなかったんじゃないか、と思うのです。 実は、現代社会の科学者たちにも、同じことが言えるのです。 たとえば、「地球温暖化」を研究している学者がたくさんいます。 その結果、温暖化についてよく耳にするので、私たちはなんとなく 「地球は温暖化しているんだ」と思っています。 ところが、「地球寒冷化」の研究をしている科学者もいるんです。 地球は今、氷河期に向かっている、そういう学説も存在するんだ そうです。 どっちが正しいのか、私にはもちろん解りませんが、どうやら、 「温暖化」の研究はお金になるから研究者が多いのに対し、 「寒冷化」の研究はお金にならないから研究者が少ない、ということ があるらしい。 「金を造ります」「不老不死の賢者の石です」と言えばスポンサーが つく、そういう錬金術師のような世界は、今も変わりがないのかも しれませんね。 そんなこんなで、って、話が迷走していますが、「鋼の錬金術師」の 漫画とアニメによって、錬金術師のイメージが(たぶん)変化して、 錬金術に興味を持つ子供が増えたら、それも良いことだと思うのです。 ================================================================== ☆あえて付け加えますが、わたしは科学者を非難するつもりはありません。 科学という、もっとも論理的で客観的だと思われている学問も、人間の 歴史の流れの中にあるんだなあ、ということで書きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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