いつかどこかで

夫は元々は化学屋で、メッキの研究開発をしていた、らしい。
はるか昔のことなので、実体は知らない（笑）

脱サラして、エアコン屋になった。

エアコン屋になったのは、

「ボクは暑いのが大嫌いだから、自分の家のエアコンが壊れた
ときに、すぐに修理できるようになりたかったから」

という、説得力があるような無いような理由からだという。

それで、暑い夏の盛りに暑い部屋でエアコン工事をするハメに
なるという選択は、あまり賢かったとは言えないかも？

それでも、工事が終わって、お客様に

「ああ、涼しい～～～！！これでぐっすり眠れるわぁ♪」

と言われると、むちゃくちゃ喜んでしまうエアコン屋なのだ。

夫婦そろって、熱帯魚のグッピーを飼うことが趣味なので、
（というか、グッピーを通して知り会ったわけなんだけど）、
居間（と呼べるのか？）にはグッピーの水槽が５０本ほどある。
全部にヒーターを入れていたら大変なので、部屋ごと冷暖房
している。

案外知られていないのだけど、熱帯魚のほとんどは暑さに弱い。
夏の冷房は必須なのだ。

エアコンが壊れても人間は死なないが、グッピーは死んでしまう。

現に今まで１度だけだけれど、居間のエアコンが故障して、急遽、
電材屋さんに走ってエアコンを仕入れ、夜のうちにエアコンの
入れ替え工事をしたことがあった。エアコン屋ならではの
早業だ（笑）

「エアコン屋やってて良かったねぇ」と、グッピーに語りかけ
ても、グッピーは返事をしないが。

いつか庭付きの家に住めるようになったら、

究極の空調設備つきグッピー温室

を設計して建てるのが夢だという、そのための（？）エアコン屋
なのだ。