グッピー(熱帯魚)の趣味のサイトのかたわら、グッピー用の手作りの餌を販売するショッピングカートを運営しています。
便利ですよねぇ~ウェブ上でお店を開くのがこんなに簡単だなんて。
お客様とのメールのやりとりも、電話とちがって、時間を気にすることもないし、電話代もいらないし。
携帯電話にカメラがついてからは、さらに便利になってきましたね。「グッピーが病気でこんな感じなんですけど・・・」と写真つきのメールが来ます。言葉で言うよりも早いものってありますよね。
でも、わたしのようにパソコン通信でネット世界を知り、その中で育ってきた(育てられてきた)人間から見ると、携帯からネットに入ってきた人たちのコミュニケーションは、はっきり言って
わけがわからん! ですね。
先日、グッピーの里親募集で、我が家のグッピーをお送りしたのです。到着したとたんに、パッとメールが来ました。これは携帯メールの良いろころですね。
「グッピー到着しました。みんな元気です。ただいま水合わせ中です。」
送ったほうは心配ですから、すぐに連絡をもらえると嬉しいですね。そうかそうか、元気に届いてよかった・・・と安心するわけです。
でもね、何が「わけがわからん」かと言うと、メールのタイトルは空白で、発信者の名前が書いてないんですね。携帯からメールをくれる人の9割が名無しです。「名を名乗れ~~~」とか笑いながら、メールアドレスを名簿で検索して、「ああ、この人か」と思うわけです。
次に、わけがわからんのは、メールのやりとりが無限に続くということなんです。
到着メールからしばらくして、「オスがじっとしているんですが、だいじょうぶでしょうか。」という質問のメールが来ました。忙しくて返事を書けないでいたら、すぐ次のメールで「ところで、このグッピーは生後何ヶ月ですか?」(里親を募集するメールマガジンには生後2ヶ月と書いてありました)
そこで、「しばらく慣れるまで様子を見てください。グッピーは生後2ヶ月です。」と返事をする。
すると、半日後に「オスはメスを追いかけるようになりました。2ヶ月ですか。ところで、このグッピーの寿命はどのくらいですか?」というメールが来ました。
「飼育環境にもよりますが、1年から2年が寿命ですね。」と返事をすると、すぐに「そうですか、長生きするようにがんばります」というメール。ここで話が終わるかと思いきや、続けて、「ところでこのグッピーの選別はどのようにしてましたか?」と、また質問が書いてあるんです。
これはどういうことなんでしょう。ひょっとして、この人は、話を終わらせるのは「いけないこと」だと思っているのでしょうか。
話を延々と続けていくのは、まあ、友達同士ならわからなくもない。他愛のない話のやりとりが楽しいというのはわかります。でも、こちらは曲がりなりにもショップを運営しているわけで、たくさんのお客さんとのやりとりがある。名前は書いてないし、たとえば、soe2d-faoevitneld@xxxx.jp みたいな暗号のようなメールアドレスはとても記憶できないし、お友達感覚でメールを送ってこられると、正直、どう対処したらいいのか困ってしまいます。
PCでネットを覚えた人たちは、メールのコピーをつけて返信をくれるから、それまでの話の流れが見えるし、フッターには必ず名前が入っているのが常識ですね。(ただし、わたしのようなパソ通世代だと、通信費が1分いくらという時代でしたから、メールを極力短くカットして送るクセがあって、前のやりとりがわからないこともあります。すみません、これもクセなんです。)
たぶん、携帯世代の人は、「どうしてメールの返事をすぐくれないんだ!」といらいらしているんでしょうね。「名前はわかってるんだから、いちいち長いフッターは要らない」と思うのでしょうか。
パソ通世代は、夜の11時以降のテレホーダイを待って(知らない人も多いでしょうね、電話代が夜は安かったんです!)インターネットにつなげてメールを読んだりチャットをしたりしていました。だから、メールを読むのは1日1回寝る前だけだったなんて、携帯世代には信じられないでしょうねぇ(笑)
飛脚が手紙を運んだ時代までさかのぼらずとも、同じメールのやりとりでも、こんなに違うんですよね。通信手段が発達するのが速すぎて、メールという文化の成熟が間に合っていないのではないか、そんなことを考えてしまいました。
ああ、この長い文章、携帯からアクセスしている人は、きっと最後まで読んでくれない・・・^^;